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ファイル破折ゼロ 連続記録が・・・

専門医でも2~5%程度は折ってしまいうというファイル

 

 

私は2018年からモリタのトライオート2に変更してから

奇跡的に「ファイル破折していなかった!」のですが、昨日記録は途絶えました。


「根管治療傾向」と一致するもの - EE DENTAL_Blog

(↑毎年調べています。)

   

IMG_9747.jpg

昔懐かしGTファイル!(2世代目の超旧式ファイル)

 

先端1mmが!1mmが!!

IMG_9745.jpg

折れて無くなってしまいました。

 

今回のファイル、根管に入れた瞬間にカチカチと音がして「ヤバ!」と引き上げると

時既に遅し、ファイルの先端が無くなっていました。。。

*クリック音がする場合はファイル破折に繋がります。

 

根管内のファイルは折った所が入り口だったので、2分で除去できましたが・・・

 

折れた理由は明白です。

使い過ぎによるファイルの疲労!

 

このファイルだけ、かれこれ2年ぐらいは使っているでしょうか・・・

他のニッケルチタンは折れる前に変える派で、

ファイルに疲労をかけたなと思ったら治療をおこなったら廃棄しています。

 

 

このファイルだけ使い続けるのには理由があります。

ファイルが廃盤になってしまい、似たようなファイルが売っていないから。。。  

    

  

今のニッケルチタンファイルのトレンドは「フルレングステクニック」です。

*早い段階で根の先まで細いファイルで削る方法

ただ、このフルレングステクニック、結構中級者、上級者向けのテクニックで

根管が細いような場合、ファイル操作が非常にテクニックセンシティブになります。

 

例えるならゴルフクラブ、飛距離の出るドライバーを使いこなす。    

  

公演の際に私の考えも話させてもらいますが、

私は、ファイル操作の原則は「クラウンダウン」だと私は思っています。

 

フルレングステクニックはドライバーで1オンを狙うようなものです。

ただ、歯内療法はエラーを起こすとリカバリーに時間がかかるので

私はアイアンで刻んで確実にグリーンへ乗せパーセーブでいいという考えです。

*アルバトロスは狙いません、むしろアルバトロス狙いで3ダボになる方が怖い。。。 

 

 

つまりクラウンダウンの方ががファイル破折のリスク、レッジの回避に繋がると私は考えており、

その為の化石のような2世代目の「GTファイル」を未だに使用しております。

*GTシリーズ懐かしい! ブキャナン先生が監修していたファイル

このファイルは根管上部を形成するファイルとして使用していたのですが、

トレンドの波に完全に飲まれ、このような形状のファイルは市場から無くなってしまいました。

*ゴルフ市場が玄人好みの1オン狙いにシフト アマチュアに優しいアイアンは生産中止に・・・ 

  

 

知っていますか!?ファイルの開発をアドバイスしているのは超一流超有名歯内療法専門医です。

「うわぁ、この根充綺麗!」というレントゲンを載せている先生方です。

  

やはり一流処のテクニックは半端ないです。

ファイルの癖を知っています、使い方勘所も凄いです。

 

その先生たちはフルレングスで出来ても、

私のような平均的な歯科医師や一般歯科の先生にはラク出来る反面破折などのリスクも大きいので、

私は歯の難易度で判断し根管上部を先に開けるクラウンダウンの術式を組み合わせることが殆どです。

 

   

  

また今日からまたファイル破折0を目指していきます。

   

はぁ~、どこかメーカーさんグレートテーパーの根管上部拡大用ファイル作ってくれないかな・・・

 

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