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根管充填材の止まった位置はそれほど気にしない

今回は、私たち歯科医師が薬と表現するガッタパチャーが先まで入らずも治ったケース

  

患者さんは50代女性、歯が大きくかけた為来院

話を聞くと、過去に大きな痛みもあったが2度かけてからは痛みが無くなった。

 

レントゲンを撮ると

2021 EEdental UM (1).jpg

ちょっと過去の状況が想像出来ないのですが、歯茎の下に広がる大きな虫歯と根尖病変がレントゲンで確認できます。

 

歯質の残存量などから考えると抜歯も1つの選択肢にはなってきそうですが・・・

 

歯の動揺もないし何とか保存治療が行えないか!?

 

患者さんの希望としては何とか残したいとのこと、

1回法で外科的レジン+根管治療を1回法で行うことにしました。

 

レントゲン

2021 EEdental UM (2).jpg

1回法で根管治療+レジンコア+仮歯まで 2時間

 

レントゲン上では、約2mm程度GPがショートしてしまいましたが、

この位置はきちんとNi-Tiで形成して、きちんと根管洗浄しているので

ただただ、レントゲンで見えるゴムが入っていないだけ。

*ゴムには何の薬効もありません。 

 

個人的にはゴムの入りで治療の成否は決まらないと考えているので

患者さんには説明しましたが、仮歯を入れこのまま経過を見ることに。

 

 

術後1年

2021 EEdental UM (3).jpg

根尖病変は綺麗に治ってきてくれています。

 

 

この状態であれば本歯を作っても問題ないと判断でき、

かかりつけの先生の所でクラウンを作ってもらう運びとなりました。

 

個人的には根充材の入りは根の先まで入れることを目標とはしていますが、

いかんせ見えない部分の治療になるので、たまに根充材がショートすることもありますが、

どショートでない限りゴムの詰め替えは行いません。

 

根管治療の成否は、菌の排除がどこまで出来ているか!?がポイントであり

根充材の入りで大きく予後は変わらないと私は思っています。

 

むしろ根の先にゴムを詰めようとして、結果歯の外にゴムが出た方が予後が悪いと分かっています。

 

 

こちらは、理想的に近い根管充填材の入りで治った患者さん↓

顔の特定の部分を押すと痛む・違和感がある - EE DENTAL_Blog

  

  

昔の私もそうだったように現状根管充填材どこまで綺麗に入るか!?

に力を入れる歯科医師ですが、私のパラダムシフトは、

レントゲンが綺麗に見えるように治療を行う ⇒ 歯を保存するために治療を行う

になっています。 

  

 

どちらがいいでしょうかね!?Σ(・□・)

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