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歯根破折歯のフィステル(サイナストラクト)と診断法
- 2021年12月24日 09:08
- 歯内療法日記 | EEデンタル NEWS
今日で2021年の診療も最後となります、
2022年は1月4日から診療スタートとなります。
*留守番電話、メールの返信も1月4日からとさせて頂きます。
もしお休み中仮歯などが外れた場合は歯科医師会などがやっている歯科緊急当番に行ってください。
豊橋市の場合はホイップ(豊橋市保健所の横)になります。
診療時間は地域によりことなりますので、お住いの歯科医師会のHPなど調べてみてください。
*早い地域は午前中で閉まってしまいますので注意してください。
今年最後のブログは、
歯根破折(折れている歯)に出来る「フィステル」の見分け方について、
*最近はフィステルではなくサイナストラクトと呼ぶそうです。
どうだっていいじゃん!英語でもドイツ語読みでも・・・と思ってしまいます(笑)
歯内療法専門医をしていると歯根破折ケースと言うのはかなりの本数で見ます。
たくさん見させて頂くとある法則に気が付きます。
歯根破折の歯のフィステルは根尖病変のフィステルとは所見が異なり、
歯肉辺縁辺りにマーブル状に出来ることが多いです。
こんな感じで赤と黄色が混ざったような所見
根尖病変でのフィステルでこのタイプは殆ど出ません。
また、破折歯の全てでこういったフィステルではありませんが、
私はこのフィステルと見るとまず破折歯だと疑います。
後はフィステルの位置です、根尖病変のフィステルはここまで歯頚部にはできません。
破折歯によってはフィステルが歯周ポケット部分に現れることもあります。
この位置に出来た場合、破折によるポケットはその付近にあります。
繰り返しになりますが、全ての破折歯に当てはまる訳ではありませんよ^^;
因みに、私の破折診断は
1、レントゲンで根尖側面を覆う形の透過像
2、咬合痛(普通の時は痛くなく、咬んだ時だけ痛い)
3、歯頚部付近に出来るフィステル(色がマーブルであればなおさら)
4、1か所だけの深いポケット
*破折線は頬側・舌側面であれば中央部分に出来ることが多いのでプロービングはまずセンターに入れてください。
など総合的に判断します。
正直、術前の診査の段階で破折の診断は非常に難しいです。
以上、破折の診断について聞かれたのでその解答でした。
1年間ありがとうございましたm(_ _;)m
2022年もよろしくお願いします。
1月恒例のお年賀のチョコレート(虫歯にならないもの)をお渡しします。
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