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仮蓋の歯は速やかに治療を!

ネットの無かった時代に比べ、今はネットで欲しい情報に簡単にアクセス出来てしまいます。

 

ただ、医療系の情報特に個人病院のHPの場合

患者さんを集める為の広告的な役割であり、信憑性が乏しい場合もあります。

これはEEデンタル含めです。  

 

特に歯科の場合治療法など色々調べらる方がおられますが、

実際の口の中の病態と、治療法が合っていないケースというものもたまにあります。

 

 

今回の患者さんは20代女性 

大きな虫歯があり、2021年1月に神経保存の方向で再治療をスタート

その後、仮蓋のまま転院を行い何件か受診した後に、

2021年11月にEEデンタルへ来院

  

患者さんの希望としては、仮蓋の歯の神経を保存して治療を続けて欲しい

  

レントゲンと口腔内所見

2021 EEdental KaA (1).jpg

赤丸の部分に広がる大きな虫歯・・・

覆髄材の水酸化カルシュームはかろうじて残っている 

 

仮の蓋は無くなっており、歯の中は食べかすがビッチリ詰まっていました。

2021 EEdental KaA (6).jpg

↑食べかすを除去すると歯茎の下の方まで広がる虫歯・・・ 

 

 

開口一番、「この歯神経保存云々の前に既に抜歯適応の状態ですよ。。。」

 

こう言われると、患者さんはビックリしていましたが、  

仮蓋のまま長期間おくとこうなってしまうことがあります。

  

後、覆髄(神経保存)の成功へのポイントは薬剤ではなく象牙質の封鎖ですから、

MTAを使おうが、3Mix使おうが、ドックベスト使おうが、即日に接着性のある材料で緊密に埋めてしまう必要があります。

*だから材料なんてそこまでこだわる必要ないと考えています。  

歯の神経を残されたい方へ注意事項 - EE DENTAL_Blog 

 

  

患者さんはまだ20代ということもあり、とりあえず歯の保存を行うことにしました。

まず歯の中に入り込んだ歯茎を電気メスで除去し、歯茎の下の大きな虫歯を除去

レジンにて隔壁

2021 EEdental KaA (7).jpg

この後、根管治療をスタートさせましたが、

神経は完全に死んでおり、神経からの出血などありませんでした。

 

治療1回目のレントゲン

2021 EEdental KaA (2).jpg 

白く見える部分はレジン+仮蓋材 

虫歯もかなり大きく首の皮1枚でパーフォレーションさせずに済みました。

*虫歯除去に40分近く費やしました。

  

治療2回目 痛み腫れのないことを確認して根管充填+レジンコア+レジン充填

2021 EEdental KaA (3).jpg

 

口腔内

2021 EEdental KaA (4).jpg

虫歯もかなり大きかったですが、何とか保存させることが出来ました!

  

 

患者さんに知っておいてもらいたいのは仮蓋というのはあくまでも暫間的なものであり、

治療の途中で転院する場合は速やかに次の先生に治療を継続してもらった方がいいですからね!(・ー・)ノ

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