Home> 歯内療法日記 > 歯の外に出たMTAが吸収する場合と吸収しない場合
歯の外に出たMTAが吸収する場合と吸収しない場合
- Posted by: eedental
- 2023年4月22日 09:00
- 歯内療法日記
患者さんは40代男性
最初の来院は私が開業して3年目の2010年
半年前から歯茎から膿が出るようになった。
第一大臼歯のMB根に根尖病変が見られます。
まずは通法の根管治療を行い
根尖病変のあるMB根は発達したフィンがあり、根尖も広く削られていましたのでMTAで根管充填
その後、仮歯を入れ経過を見て行ったのですが、
半年してもフィステルや痛みは出ないものの根尖病変に変化なし
当時は半年後の所見で治癒傾向が出なければ速やかに外科的歯内療法に切り替えていました。
現在は、フィステルと痛みがなければ1年近く待ちます。
経験の中で骨の治りが遅い人もいて、1年経ってから病変が小さくなる場合も極稀にあります。
外科的歯内療法
外科をしてみると、上からでは開けれなかったMB2の出口が黒変しており
その部分が感染源と思われその部分を処理してMTAを逆根管充填
半年後
根管治療後半年しても変化の無かった病変が外科後半年でかなり小さくなりました。
この後、ゴールドクラウンを入れさせてもらいました。
何とか保存できたケースですが、この当時は外科の際にカットした断面にMTAを残していました。
先日患者さんが別件で来院されたのでレントゲンを撮らせてもらいました。
根尖病変は綺麗に治ってくれたのが確認できます。
それと外に出してあったMTAも綺麗に無くなっており、逆根管充填した根管内のMTAのみが残っています。
因みに右上8の親知らずは右下の移植に利用させてもらいました。
また右上7の手づかずのMB根は特に根尖病変が無い為触らない方がいいと説明しそのままです。
先生の中には治療痕がないから根管治療をやり直した方がいいと判断される先生もいますが、
私は細菌感染していないから治療自体は上手く行っていると判断します。
今後もし病変ができた際に根管治療すればいいと説明しています。
こんな感じで歯の外に出ているMTAが吸収する場合となかなか吸収しない場合の2パターンあり
体のルールというものは何で分かれるのか!?興味がある所です。
- About
-
EE DENTALの
オフィシャルブログです!
- カレンダー
-
« 2023 4 » S M T W T F S 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 - Archives
-
- カテゴリ
- 最近のブログ記事
- Recent Photos
- Tag Cloud
-
- オールセラミック ジルコニア 仮歯
- サーフボード
- ブログ
- レジン
- 歯内療法専門医 根管治療 マイクロスコープ
- 歯内療法専門医 根管治療 マイクロスコープ レジン
- 歯内療法専門医 根管治療 マイクロスコープ レジン治療
- 歯内療法専門医 根管治療 マイクロスコープ 虫歯
- 歯内療法専門医 根管治療 感染根管 マイクロスコープ
- 歯内療法専門医 根管治療 感染根管 マイクロスコープ レジン
- 歯内療法専門医 根管治療 感染根管 顕微鏡歯科 マイクロスコープ
- 歯内療法専門医 根管治療 顕微鏡歯科 マイクロスコープ レジン
- 歯内療法専門医 根管治療 顕微鏡歯科 マイクロスコープ レジン治療
- 歯内療法専門医 根管治療 顕微鏡歯科 レジン
- 歯内療法専門医 根管治療 顕微鏡治療 マイクロスコープ レジン
- 歯内療法専門医 根管治療専門医 マイクロスコープ レジン
- 3M ジルコニアクラウン セラミック
- AAE
- AAE アメリカ歯内療法学会
- AAE 根管治療 内部吸収
- 検索
- Links
- 購読
- Powerd By