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歯内療法日記: 2015年2月アーカイブ

親知らずの影響による第2大臼歯の虫歯

EEデンタル親知らずの抜歯、虫歯治療は一切していないのですが、

eeデンタル 親知らず 抜歯

と検索されているようで、

 

なぜ!? (?。?)

 

とも思っていたのですが。。。

 

来院された患者さんに聞いて分かりました。

 

 

どうやら親知らずを抜いた後に、第2大臼歯の深い所に虫歯が出来てしまったようで

それをどう治すかで検索に引っかかるようです。

 

https://www.youtube.com/watch?v=9XZG8zrQsDI 

 

こんなことしているのウチだけでしょうか・・・(´-ω-`;)ゞ

 

 

 

で、また遠方からわざわざ患者さんが

2015 EEdental e (1).jpg

親知らずの影響で赤丸の部分にかなり大きな虫歯が。。。

 

 

まずは、赤丸の部分の親知らずの治療をスタート

2015 EEdental e (2).jpg

虫歯を取り終わった時点で露髄(神経が出てきた)してしまったので、

神経を取る治療が必要になってしまいました。

*患者さんには最初から神経を取る確率が95%ぐらいと話しておきました。

 

私はあまり無茶をして神経を残す治療は現在していません。

理由:http://eedental.jp/ee_diary/2010/10/post-166.html 

 

 

 

そこで、3mmの穴を歯の上に開け根管治療

2015 EEdental e (3).jpg

ばっちり、側枝まで入りました(笑)

歯にもよりますが、現在私はだいたい3~4mmの穴から神経の治療が出来るようになりました!(・∀・)ノ

  

その後、根管治療した穴にレジン充填をして穴を埋め 

2015 EEdental e (4).jpg

治療が終了!

(真ん中の写真の赤丸が神経の治療をしている穴)

 

 

治療期間2カ月

治療回数:4回

費用:歯内療法10万、レジンコア2万、レジン充填7万 +Tax

 

もし抜いた場合、インプラント ⇒ 30~45万 手術回数2~3回

 

 

非常に難しい治療でしたが、綺麗な治療が行えました!(^ω^ )/'''

2015 EEdental e (5).jpg

確かに、客観的にみて手間がムチャクチャかかるので一般的な治療にはなれませんね。。。

 

正直大変な治療の1つです(笑)

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2年前の根管治療(抜髄)

神経を取った歯がかけたとのことで、患者さんが来院されました。

 

 

レントゲンを撮ってみるとレジンのかけた所は簡単なリペアで済みそうなのですが・・・

 

2015 EEdental T.jpg

えっ、こんな難しそうな彎曲根管治療したっけか?(;・ω・)

 

 

自分で行った抜髄根管でしたが、綺麗に根管拡大できています。

 

Vortex Blue Rotary Files

Proteper NEXT

を使用したのですが、湾曲根管は第4世代以降のニッケルチタンファイルがいいですね!

 

  

 

ただ、2年経過した今の理想を言えば、

もう少し根管中央部のトランスポーテーションが抑えられればなお綺麗な治療に見えたでしょね。

 

歯の湾曲度が結構強いのでファイルを折らないように拡大するには安全な布石なのかも・・・( ̄ー ̄)

 

 

 

見えない部分の理想を追い求めるのが根管治療

 

一生「治療 ⇒反省 ⇒改善」の繰り返しなんでしょうね(´ーωー`;)ゞ

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水酸化カルシューム 貼薬剤 まとめ (根管治療・歯内療法)押し出し禁止派

先日、鳥取から根管治療していても治らないと患者さんが来院されました。  

 

 

レントゲンを診てみるとまた、

 

水酸化カルシュームが上顎洞付近に押し出されています・・・ヽ(´Д`ヽ)

水酸化カルシュームについて:http://eedental.jp/ee_diary/2013/09/post-832.html 

 

 

世界的な根管治療の貼薬剤のトレンドとしては『水酸化カルシューム』になっており

一時代に全盛を極めたホルマリン系の薬は過去のものへとなっています。

 

  

ただ、日本では一部の先生が、水酸化Caでも特殊な使い方をしており、

歯の外にまで「これでもか!」と押し出す(p・Д・;)

 

歯の外に薬を押し出せば、当然その歯は痛みますし、

薬剤の害により治癒も遅れる可能性もあります。

 C.jpg

この薬の【過剰な押し出し】リスクが結構大きい!

・上顎洞炎

・歯肉の壊死

・神経のマヒ(特に下顎)

・フレアーアップ(治療したことによる大きな痛み・腫れ)

 

体を治しているのだか、壊しているのだか・・・^^; 

 

去年の年末も、根管治療をして前歯の痛みが取れないと来院がありましたが、

2015 EEdental ca.jpg

 

こちらも、水酸化カルシュームがわんさか・・・

(おまけにガッタパチャー付き)(・Д・;))

 

  

普通の抜髄(初めて神経を取る)で行うべき、貼薬方法なのでしょうか?

(おかさなくていい領域では!?)

細菌は歯の外にいないのに「薬」!?

 

  

  

 

基本的に私は無貼薬派と言って歯の中には積極的に薬を使いません。

 

水酸化Caなどの薬剤もあまり入れません( ̄ω ̄)

 

なぜか!? 

 

 

 

入れなくても治る可能性があることを知って、経験しているからです( ̄∇ ̄ )

わざわざ愛媛県から1本の根管治療に http://eedental.jp/ee_diary/2012/12/post-663.html   

貼薬剤に頼り過ぎない根管治療 http://eedental.jp/ee_diary/2013/07/post-806.html  

 

 

無理に水酸化押し出さなくても、感染根管(ネクローシスパルプ)も治ります。

2015 EEdental ca2.jpg

根管充填後1年

 

 

論文でも

『貼薬した場合と無貼薬の予後に差がない』との報告も多数あります。

Sathorn C ら 2007(システマチックレビュー)など

 

 

一方、歯の中に薬を用いた方がいいという考え方の学派は

歯の中の細菌の数を効果的に減らす為には貼薬が必要といいます。

 

貼薬は菌の減少には有効ですが、

結果の予後に差が無ければ【貼薬なし】というのも1つの治療選択肢だとは思えませんでしょうか? w(゜o゜*)wマジ!?

 

 

ただ、1つ条件が

 前提は正しい作法で行うことが前提です。

(ラバーダムをして、唾液が入らないような隔壁(壁)、仮蓋)

 

 

治療中や治療後に唾液・細菌が入る環境であればこの話は聞かなかったことにしてくださいm(_ _;)m

*根の治療の原則から外れてしまいますので、専門医の論文・データーはあてはめることができません。。。(>。<)

 

 

 

確かに歯の外にも細菌が住みつくことがあります。

  

歯の外にまで感染が及んでいている歯難治性のものからは検出はされていますが、

そんなに頻度は多くはないそうです。

  

 

残念ながら、水酸化Ca程度の薬ではバイオフィルム内の細菌は殺せませんΣ(゚ Д゚; )

 

 

  

そういった歯は外科をするしかありません。

 

私の今の考えは

【なるべくリスクの低い方法で結果が得られる方法】

が良い治療法だと思っています。( ・3・ )~♪

 

 

 

 

というようなことをふまえた、

「感染根管治療」講演スライド製作中

 

 

 

全然終わりが見えない。。。ヾ( ̄o ̄;)

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感染根管治療後ジルコニアクラウン

術前 ⇒ 術後

2015EEdental oo.jpg

2枚の白黒画像 赤丸の部分が病変(膿で骨の溶けた所)

 

 

患者さんには伝わりにくいですが、

悪くなってしまった歯を長く持たせるように治療するには非常に大変゜ヽ( ′ω`)ノ

  

治療期間1年半

無事綺麗にセラミッククラウンを入れることができました!d(´∀`)

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佐藤先生の「超」シンプルエンドへのいざない を聞きに東京へ 

8日 朝5:45分に起床して、 

朝6時過ぎ、近くのコンビニで知り合いのサーファーに会い

「今から海行くの?」

と聞かれ、

 

「いや、一応仕事で東京に行って来る」(p・Д・;)

と言い残し

 

一路、東京へ、

 

 

佐藤先生と言えば、

古くから歯内療法の講師をしている先生で、シルダー派の流れをくむ先生です。

DSC00002.jpg 

なので私のエンドの考えと非常に似ており、色々臨床のヒントが得られます。

 

 

会場で佐藤先生に会うと、開口一番

「何しに先生来たの?」

「いや、勉強に・・・」(p・Д・;)

  

歯内療法はホント奥が深く、経験ある先生の今の臨床エッセンスを聞くのは非常に為になります。

 

 

自分の考えに近いと思われる先生と今の自分が大きく違っていないか確認できるのは、

自分が大きくトレンドから外れていないことを認識できる機会です。

(歯科治療は個人競技に近いのでどうしても独りよがりの治療になりやすいので注意しています)

 

 

 

当日「レシプロック」というNi-Tiファイルの練習なのですが、

良からぬことを考える私は、「これどんな無理な動かし方したら折れるのか?」

と思い結構メチャしてみましたが、折れませんでした(笑)

 

後、私の感覚では他のファイルに比べスクリューイング現象(ファイルが根尖方向に吸い込まれる)

が強いので実践配備までには練習が必要でしょうね。

どちらかと言うと、押す時は何も考えず、ファイルを引く時にコツがいるファイルだと思います。

 

 

 

現在の佐藤先生の術式だと、#10穿通なしに、上部からレシプロックでクラウンダウン

3ピッキング(3回根尖方向に押す)、#10でスコーティング(詰まっていないか探る)

という流れで根尖方向に拡大を続けるようです。

 

私のボルテックスブルーの術式に非常に似ています。 

 

 

後、木の本先生発信の『ダブルドライバーテクニック』のやり方を動画で見せてもらったんですが、

 

へぇ~、簡単そうですぐに出来そうだなと思い、今日さっそくやってみると

 (1本50円のマイナスドライバー2本あればすぐに出来る方法)

 

IMG_0003.jpg

感想 : ここまで簡単に取れるとは!

しかも歯質は無傷( ・ω・;)

 

燐酸亜鉛セメントやグラスアイオノマーあたりであればこのテクニックは使えそう!

たぶんきちんと接着処理をしたレジン系セメントは難しいような気はしますが・・・

 

 

ちょうど動画に収めたので、感染根管の講演の際にでも発表したいと思います( ・ ε ・ ))) 

 

  

 

実際セミナーを参加して、購入を決めたのが!

DSC00026.jpg

『ペーパーポイント』(笑)

 

メーカーからすると、

「ファイルじゃないんかい!」(。-`ω-)

と突っ込みを入れたくなる部分でしょうが

 

 

このペーパーポイント、和紙で作られており、吸水性が抜群!

他のペーパーポイント使っても上まで水が吸水することはないので、

根尖の水を取る為に何本ものペーパーポイントを使用しなくてはならないのですが、このペーパーポイントは凄い!

 

セミナーに参加するとこういう収穫もたくさんあるんですよね!

 

ただ、#25、#40、#50のものしかないので、他の番手は・・・

考える必要があります。

*ブリスター自体滅菌してあるそうなので滅菌ペーパーポイントになります。

 

 

ということで、ペーパーポイントを大量購入することにしました(*`・з・)ノ

 

 

また、佐藤先生に「今度飲みに行こうよ!」と誘っていただいたので、

また色々臨床エッセンスを聞いてきたいと思います。

 

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