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限界を感じるレジン治療

前歯の審美レジンをやっていると、色々なことに限界を感じることがあります。

 

特に難しいのが透明感の強いエナメル質の歯

前歯の縁などが透けて見えるような患者さんは色を合わせるのが非常に難しいと感じます。

 

前歯のレジンが気になると来院された患者さん

2015 EEdental tad (1).jpg

こんな感じの透け感が強い歯は難易度が高く

これを上手に色合わせしようと、健康な部分を大きく削り色を合わせる必要があります。

 

レジンを詰める面積が大きければ大きいほど色合わせの難易度は下げることができます。

 

逆に詰める面積が小さいと、色のボカシと目の錯覚が使えないので詰めたレジンと歯の境界線がはっきり出てしまいます。 

しかし・・・

最初の虫歯治療の段階で歯の表側(写真で見える側)ではなく、

手間と時間、難易度が上がっても歯の裏側からレジンを詰めれば、このような状況にはならなかったのも事実です。

(歯と歯の間の虫歯は表から削るパターンと歯の裏から削る2つのパターンがあります)

 

 

ですので、歯科治療は最初の治療方針・方法というのは非常に重要になります。 

 

審美レジンとは通常のレジン充填より削る量は大きくなることもあります。

 

海外の上手な先生のケースを見ても、かなり大きくベベルを付けて詰めていますがそれが世界的にはそれがベーシックな気もします。

 

 

ただねぇ~、

 

顕微鏡治療しているとあんまり大きく削りたくないんですよ・・・( ̄ー ̄;)

 

また写真のような難易度の高いケースで歯と人工物の継ぎ目を分からないようにと言われれば、

【ラミネートベニア】を勧めます。

(私はやっていないので他院でお願いします)

  

幸い患者さんは大きく削ってまで高い審美性はいらないとのことで必要最低限の削除量で治療を終わらせてもらいました。

2015 EEdental tad (2).jpg

よく見ると詰めた場所分かりますよね。。。

 

患者さんに知っておいてもらいたいのは、

審美治療とは歯の削除の上に成り立っているといういうことです(´-ω-`;)

極端な話被せ物のセラミッククラウンの場合健康な部分が5~6割無くなります。。。

 

ホント、レジンの色合わせは奥が深い!ヽ(´Д`ヽ)

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