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大きな詰め物を入れた歯が痛む

虫歯が深く神経付近まで達した歯や

大きく削って詰め物をした歯などは、

数年経過して痛みが出ることが稀にあります。

 

 

今回の患者さん

数年前にセラミックアンレーを入れて問題なく経過していたのですが、

ある夜【激痛】で目が覚めその後2~3日ズキズキ痛み来院

 

レントゲンを撮ってみると

2016 EEdental SM2 (1).jpg

神経が死に初めている所見が・・・

 

一度顕微鏡下でセラミックの詰め物を外すと

2016 EEdental SM2(0).jpg

既に前回の治療で神経が露出しており、

この場合神経を残す直接覆髄を選択するかになるのですが、

MTA直接覆髄法:http://www.eedental.jp/mta.html 

  

 

今回のケース

露出した神経部分にそぉ~と道具を入れても出血しない為

既に直接覆髄法の適応症ではないと判断

*私は症状の程度と露髄部の出血の有無で直接覆髄法するしない 

 

神経部分を削ると既に神経が死んで膿のようなものまで見え

やはりこの神経は取るべきであったと確信!

  

たぶん前回の治療時に顕微鏡があって神経が露出したと確認できたなら

直接覆髄法の適応症で神経が守れたかもしれません。

(裸眼ではまず見えない単位なので仕方がありません)

 

 

患者さんに神経を取る必要があると説明して、

「3mmの穴」から通法の根管治療からレジン充填 

2016 EEdental SM2 (3).jpg

 

2016 EEdental SM2 (2).jpg 

  

顕微鏡さえあれば3mmの穴からMB2も処理は可能です。

2016 EEdental SM2 (4).jpg

 

 

大きな虫歯などは歯科医師がどんなに頑張っても、

後で痛みが出たりしてしまうことがあります。

 

違和感が絶えず続く歯などは、

痛みが出る前に一度検査した方が良い場合もあります。

 

今回のような歯は「ネクローシスパルプ」と言って

神経が生きている歯の神経の治療に比べ成功率が10%低下します。 

*固執して神経を残すとすれば、逆に抜歯のリスクが上がります。

歯の神経を残されたい方への注意事項

http://eedental.jp/ee_diary/2010/10/post-166.html  

 

一般の人はたかが10%と考えがちですが、

専門でやっている人間からすると成功率を10%上げるのは並大抵の努力では済みません。

 

 

今回の歯今後は経過観察をしていく予定です。

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