Home> 歯内療法日記 > 感染根管治療でファイル破折を残したケース(治癒傾向あり)
感染根管治療でファイル破折を残したケース(治癒傾向あり)
- 2016年5月18日 09:16
- 歯内療法日記
「根管治療に付きもののファイル破折」
http://eedental.jp/ee_diary/2016/05/post-1383.html
そこで書いた去年ファイル破折させてしまったケースを
術前
大きな病変が見られます(3つ)
また歯茎にからは膿が2か所から出てきています。。。
この歯は非常に難易度が高く思えたのですが、
患者さんは何とか残したいとのことで治療スタート
治療をスタートしても膿が止まりません・・・( -`ω-)
フィステルからガッタを入れて原因の根の探索
奥の根の方に問題があるようです。
*基本的に私は3回治療をして膿が止まらなければ外科的歯内療法、抜歯の治療方針を出します。
(根管治療はダラダラ何回も治療しても治らないと考えています)
そんなこんなで歯の中を綺麗にしようとしていたら・・・
あ~~、ファイル折ってしまいました(-д-;)
レントゲン上ではストレート根管なのですが、
実は頬舌側に大きく湾曲しており、どうやら湾曲点の下の部分で折ってしまった為
顕微鏡で覗いてもファイルの断端が見えない・・・
私の腕では除去するリスクが大き過ぎる為(選択肢は抜歯して取るか!?)
患者さんにはよく消毒液で洗って経過をみると説明して、
1年後
ファイルは折れたままなのですが、治癒傾向が出てきてくれています!(・ω・)ノ
ファイルが取れなければ治らない!?
そんなことはありません(¬з¬)σ
*ファイルを折っていいのを正当化するものではありませんので(汗)
以前の患者さんのケースで、
遠方からの来院で初診で話をして、それ以降音沙汰なし
2~3か月した所で患者さんから連絡があり、
他の歯科医院で治療をしてから違和感が以前より強くなった
で来てもらうと、
えぇ~、ビックリ!(゚ω゚;)
黄色の丸が破折ファイル
赤丸がファイル除去後大きく削り過ぎた為にパフォ+MTAリペア
大きな病変はファイルの折れていない前側の根にあり、
最初はそこに問題があったのですが・・・
残念ながらこの状態では私は何もできることはないので、
治療した先生に経過をみてもらった方がいいとアドバイスして終了!(・Д・;)
ファイルは綺麗に取れています。
ただ、その結果歯に大きな穴を開けまた大きく削ったことによりの強度にも不安が残ります。
ファイル取ることを目的に医療を行うのか?
歯の保存を目的に医療を行うのか?
これはかかった先生の治療スタイルですから、どちらが良いとは言えません。
ただ、私が患者なら多少問題があっても痛み・違和感少なく
歯がなるべく長く使えるように治療をしてもらいたいと思いますね!
私はストロングスタイルならぬチキンスタイルです(・ω・;)
- 購読
- Powerd By