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違和感の強い歯の根管治療後に審美セラミッククラウン(ジルコニアコーピング)
- 2016年11月19日 09:41
- 歯内療法日記
根の治療でなかなか痛み・違和感が消えず
通院先で「もう外科治療でないと治せない」と言われ
来院された患者さん。
↑非常に綺麗な仮歯が入っています。
一度専門医に根管治療をしてもらい改善がないか見てみたいとのこと
根管治療を行うと、
やっぱり。。。(; ̄ー ̄)
根の先が相当大きく削ってあります。
(#70)
先日の講演スライドで
「ここが変だよ日本の根管治療③」
患者さんに「違和感がある」と話されると日本では
根の先の出入り口をゴリゴリ削って治療を行うことが多いのですが、
実はこれをしても違和感は多くの場合で無くなりません。。。
むしろ痛みが続きます( ̄Д ̄;)
例えれば、「大きな切り傷」
病院で傷口を消毒して縫った後出る、多少の痛み・違和感で
再び傷口の糸を取り傷口の中をゴシゴシ消毒することはないですよね!?
(結局傷口広げているだけ・・・)
それと同じで、一度きちんと消毒した後は多少待たないと
治ってくるか分かりません。
今回の場合も1回目の根管治療時に徹底的に消毒して、
お決まりの次は1カ月~1カ月半後に来てね!
そして1カ月半後
「普段は全く気にならなくなった、極たまにツンと感じる程度」
『じゃあ、MTAで今日薬つめますね!』
MTAがきちんと入った後、土台(蓋)まで同日に作り
次は3か月後に来てね!
3か月後のインタビュー
「ここ1カ月で数日痛んだ日もある、痛みの頻度は減っている」
「前のようなツンとする痛みは無くなった」
とのこと、「よかったねぇ~!」
で、セラミックも作ってほしいとのことで、
一度セラミストが作ってくれた仮歯に置き換え
で、もう3か月仮歯で生活してもらい
根管治療6カ月後、違和感の減ったことを確認して
いい感じでセラミッククラウンが入りました!
いい感じの透明感(透け感)
治療期間:7カ月
今回のように一度根の治療でトラブルと
治る場合でも非常に期間を要することが多いです。
また抜髄スタートした違和感・痛みは外科手術をしても無くなりません。
(歯の先に感染源があれば外科が適応にはなります)
歯内療法専門医のくせに「セラミッククラウン」まで
手を出してしまっているEEデンタルでした(-ω-;)ゞ
追記:Set後2週間
歯肉も綺麗に調和しています!
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