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やり直しの神経の治療(感染根管治療)は治療の度に問題が起こる
- 2016年11月26日 09:04
- 歯内療法日記
多くの患者さんは根の治療(神経の治療)は
何度もできると思われがちですが、
違います!(・Д・;)
歯の治療全てに言えることですが、歯の治療は回数が決まっています。
*トランプでいう手札みないなものです。
**配られた手札は皆同じ枚数なのですがカードの切り方も非常に重要になります。
超歯科初心者へ神経を取る根管治療とは http://eedental.jp/ee_diary/2016/02/post-1510.html
【結論】
根の治療は多くの場合で2~3回で打ち止め次は抜歯となります。
歯科医師からすると当たり前の事実なのですが、意外と患者さんは知りません。
つまり、1回目でトラブルが出ないような治療を受けておかないとその歯は長くは使えません。
7年前に「この歯は治療不可能でインプラントにするしかない」
と言われ、
EEデンタルに来院され治療をさせてもらった患者さん
【動画】
http://eedental.jp/ee_diary/2010/03/post-55.html
今回は、銀歯が取れたと来院されました。
レントゲンを撮ると、
7年前に治療させてもらった所は綺麗に治っています( ̄ー ̄)v
ただ・・・
(赤丸内の黒い部分は骨が溶けた所です)
今回取れたきた銀歯の歯。。。
これは前回の治療で土台を取る際に開けてしまった医原性の穴だと思います。
大きな穴が2か所開いており残す為にはかなり難易度の高い歯になってしまっています。
神経の治療を行うと、根管治療後には
土台を入れる為、被せ物を入れる為に健康な部分は大きく無くなります。
また再治療になると、人工物を外す為に更に削ります。
また現在の歯科治療はやり直しのことを配慮した治療法ではありません。
だから、再治療の際人工物を除去するのが大変なのです。
ただし、日本の根管治療の成功率は30~40%
(半分以上の確率でやり直しが必要な現実が・・・)
ですから、根管治療を受けた歯は10年、20年後には殆どそこにはいないのです!(p・Д・;)
患者さんと話し合って、この歯も何とか残したいとのことで
MTAを使用してパーフォレーションリペアからスタート!(  ̄ . ̄)ノ
そして、今月1年予後で来院してもらうと
痛みなどはなく、
穴の開いた所にも少し骨が出来上がって来てくれるのが確認できました。
悪くなった根の治療は大変ですが、自分の今出来ることを最大限して、後は神任せ!
結果、残せれると患者さんに非常に感謝されます (・∀・)ノ
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