Home> 歯内療法日記 > 見える人と見えない人で差が出る歯科治療
見える人と見えない人で差が出る歯科治療
- 2018年4月 5日 09:07
- 歯内療法日記
セラミックインレーが外れたままになっており
私がレジン治療をさせてもらった患者さん
しばらく問題がなかったのですが、急に大きな痛みが出てしまい
EEデンタルの治療枠がなかった為、近医の歯科医院で根管治療をスタート
治療後は痛みが1日は引いたのだが、2日目から痛みがぶり返し
そこから痛み止めを飲まないと耐えられない状況とのこと
で、EEデンタルに
レントゲンを撮ってみると、
根管治療中だが、仮蓋の厚みが薄いような・・・
*水硬性セメントの仮蓋の厚みは3.5~4mm必要と言われています。
厚みがないと「菌」が歯の中に入りやすい⇒治療の失敗に
で、治療スタート
すぐに、問題発見!
天蓋の部分が削りきれていない・・・
案の定、その部分から2本目の神経が出てきました。
白い線維のようなものが神経
取り残していた神経の処理をすると
穴が2つになりました。
*下顎の小臼歯は10%ぐらいが神経管が2本の場合があります。
2週間後の来院時、痛みは無くなったということで、
根管充填+レジンコア+レジン治療
2つ穴があっても正面方向では1本の白い線
別角度のレントゲンでは
白い線が重なって見えます。
綺麗に治療が出来たかと思います。
今回のケースは前の先生がなるべく大きく削らず治療しようとアプローチ
たまたま、神経管が隣にもう1本ありそこに細菌感染が起こってしまったと推測します。
CBCTで神経管の数を確認するのも1法ですが、
今回のケース顕微鏡と経験で治療することができました。
根管治療は設備も大切ですが、知識や経験はそれ以上に大切なものになります。
根管治療に目覚めてそろそろ15年ですが、
未だに新たな経験をさせてもらっています。
私の臨床は、「上手く行かない⇒推測・考える⇒リ・トライ」の繰り返しです。
突き詰めれば「職人のような仕事」ですから
たぶんこの先15年も同じ繰り返しだろうなと思います。
悩み・考える臨床です(・∀・;)
- 購読
- Powerd By