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歯を長く残すには、正しい知識と診断 ファイル破折編

先日、根管内の破折ファイルを先生に指摘され

「自費根管治療でファイル除去しないと抜歯になる」

言われ来院された患者さんがおられました。

 

私は、レントゲンを見て

「病変もないし痛みが無ければそのままでいいよ」

と診断しました。

 

【治療しないと抜歯 ⇒ 治療しなくても大丈夫】

 

当然患者さんは驚きますよね。

 

 

私は歯の中に残ったファイルでも病変さえなければ積極的に取る治療はしていません。

むしろ、積極的にファイルを除去する方が歯の寿命を大きく縮める場合もあります。  

 

日本では、

毎日のように口の中に金属(銀合金)の土台、銀歯(金パラ)を入れています。

しかも電解質である唾液に触れる場所にです。

  

歯の中の金属が駄目!で口の中は金属OK!? その根拠は!?

  

 

私のケースでこんなケースがあります。

術前時

EEdental  MK (1).jpg

歯の中にファイルが残存しています。

 

このケース遠方からの患者さんで、何度か歯科トラブルにあっており

一度きちんと全ての治療をやりたいということで根管治療に着手

 

EEdental  MK (2).jpg 

攻め方を間違えて歯の中のファイルを歯の外の骨の方に出してしまいました。。。

 

患者さんに説明をして、問題が起こってしまったら外科的に除去しますが、

今回は徹底的な洗浄をしてこのまま経過観察します。 と説明

 

治療後4年半の今年

EEdental  MK (3).jpg

なんら問題ありません。

 

ネットなどにもファイル破折のことが色々かかれていますが・・・

(ネットの医療記事が正しいとは限りません) 

  

「根管治療に付きもののファイル破折」

http://eedental.jp/ee_diary/2016/05/post-1383.html 

ここにも書いたようにファイルが飛び出ても病変が治ることもあります。

  

 

歯を長く残すには不要な根管治療しないことです。

治療の度に歯は削られ結果歯を失います。

 

本当にその治療が必要なのか!? ここが最も大切な診断・判断だと思います。

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