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13歳の患者さんの虫歯治療と歯髄保存(直接覆髄&AIPC)

基本的に私は大人の虫歯しか治療できません。

 

その理由は、

「顕微鏡治療をしたいから」です。

また子供を見れるようなスタッフもいませんしね。。。

 

顕微鏡で治療をしようとすると、

・長時間(約1時間)口を開いてもらい(バイトブロック/開口器を咬んでもらいますので)

・長時間(約1時間)動かずいてもらう必要があります(1日の半数の患者さんは寝ていますね)

この2点はどうしても患者さんに負担してもらう部分になってしまいます。

 

逆に言えば、「質」を落として裸眼でパァパァっと治療していいと言われれば

15分もあれば治療可能でしょうか、結果はモロに悪くなると思います(笑)

 

 

まぁ~特にこれといった特殊能力もない凡人が「質」を求めようとすると

どうしても患者さんにも負担して頂く面が出てきてしまいます。

 

   

ただ、子供といっても中学生ぐらいになれば、

なぜ動いてはいけないかなど理解してもらえれば治療は可能になります。

 

顕微鏡治療は患者さんがちょっと動くだけで、

ピントがずれ顕微鏡の合わせ直しなどをしなくてはなりません。。。

また神経近くの繊細な処置中に急に動かれると、ズボッと削りすぎてしまい神経の保存も失敗してしまいます。

  

 

今回の患者さんは13歳の女の子

近医の先生が虫歯が大きいから『専門の歯科医院で治療した方がいい』

ということで、ご紹介頂きました。 

  

2回で前歯5本の虫歯治療を行いました。 

術前⇒術後

2019 EEdental UM.jpg

5本中2本を『直接覆髄』をして歯髄保存を試みました。

http://www.eedental.jp/mta.html  

*最近MTAの粉末は入れていません。 

 

13歳ですから神経を残すということは今後の人生でもかなり大きな選択になってきます。

 

【歯髄保存】と言えば、

最近は『AIPC(非侵襲性歯髄覆罩)』なども行っております。

2019 EEdental YR.jpg

こちらは20歳の男性患者さん  

 

よく見ると10カ月でだいぶ第2・第3象牙質が出来てきてくれています。

2019 EEdental YR (2).jpg

もう半年ぐらいしたら、リエントリーをする予定です。

 

神経を残す治療は非常にセンシティブで1回だけの治療法になります。

 

直接覆髄もAIPCもレジン治療代の他に別途費用がかかりますが、

神経が残った場合の費用対効果というものはメチャメチャ大きいものになります。

 

 

今回の女の子の治療の前歯で使用した「セパレーターテクニック」

顕微鏡レジンセミナーでやってもらいます!

前歯の歯のレジンの再治療にも「アイボリーのセパレーター」

 

セパレーター結構使えるヤツです!(‐_―>

 

 

 

13歳の女の子の神経も今後経過を診ていきます!

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