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このかけ方と前歯の色の表現
- 2019年2月21日 10:43
- マニアックレジン
同級生のお母さんの70代女性患者さん
「かけてしまいました」
クラックで初めて見たかけかた・・・
ん~、また難しい色の歯
・ベースの象牙質がオレンジ(A6~A7ぐらい)
・クラックラインに沿ってのかけ
・カケの横に白体
・切端は擦れて透けて青白く見える
・隣在歯を見るとセンター部分にアンバーから黄色
ここまでだと・・・
じゃあ、ラミネートベニア!?
否!たぶんラミネートでもまず色合わせ至難の業ですね。
(色を合わせる為に前歯2本ラミネートという手もある)
じゃあ、セラミッククラウン!?
否!このカケ程度で全体の6割を削るのは・・・
で、昔から治療させてもらっている同級生のお母さん患者さんなので、
「色合わないけど、歯の寿命を考えればレジン治療かな!?」
「お任せします」とのことで、
30分後
(この窩洞の大きさで30分かかるレジンって・・・)
ファーストベベル:0.1~0.2mm セカンドベベル0.2~0.3mm
*すみません、カメラの色の設定を誤っています。
患者さんの第一声
「えぇ~~~!? 本物みたい!」
たまたま色合っちゃいましたね!(^。^;)
今回1色のレジンで色を表現した訳ではありません。
というか出来ません∠( ゚ д ゚)/
今回使用したフロアブルレジン(下の層から)
・オークル (クラレ)
・OA3 (クラレ)
・XW (クラレ)
・乳歯 (クラレ)
・トランス30 (エンプレスフロー)
・オパール60(エンプレスフロー)
固形レジン
・エナメルA4(エンプレスダイレクト)
使用ステイン
・オークル(Keer)
・ホワイト(Keer)
・ブラック(GC)
・ブラウン(Keer)
・ブルー(Keer)
詰め終わって書き出してみると12色使っていた(笑)
どうしてもかけやすい場所なので、下の歯の当たる場所の咬合調整を0.2~0.3mm程度行い、
患者さんには「またかけたら早目に来てください」
と言って終了!
たまたま上手く行きましたが、やはり年配の方のアメ色の色出しは難しいですね!
前回の顕微鏡レジンセミナーの懇親会で「顕微鏡レジン:前歯編}をやってと言われましたが、
私前歯は直感的に詰めるので、臼歯のようなレシピややり方がないんですよ。。。
と言うことで、セミナーは臼歯専門となります。
(一応、3年はセミナーやるつもりです、よろしくお願いします)
*2年は既に満席でご迷惑おかけしております。
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