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このかけ方と前歯の色の表現 

同級生のお母さんの70代女性患者さん

「かけてしまいました」

2019 EEdental MK (1).jpg

クラックで初めて見たかけかた・・・

 

ん~、また難しい色の歯

・ベースの象牙質がオレンジ(A6~A7ぐらい)

・クラックラインに沿ってのかけ

・カケの横に白体

・切端は擦れて透けて青白く見える

・隣在歯を見るとセンター部分にアンバーから黄色

 

ここまでだと・・・

 

じゃあ、ラミネートベニア!?

 

否!たぶんラミネートでもまず色合わせ至難の業ですね。

(色を合わせる為に前歯2本ラミネートという手もある)

  

じゃあ、セラミッククラウン!?

 

否!このカケ程度で全体の6割を削るのは・・・

 

で、昔から治療させてもらっている同級生のお母さん患者さんなので、

「色合わないけど、歯の寿命を考えればレジン治療かな!?」

 

「お任せします」とのことで、

 

30分後

(この窩洞の大きさで30分かかるレジンって・・・)

2019 EEdental MK (2).jpg

ファーストベベル:0.1~0.2mm セカンドベベル0.2~0.3mm

*すみません、カメラの色の設定を誤っています。

患者さんの第一声

「えぇ~~~!? 本物みたい!」

 

たまたま色合っちゃいましたね!(^。^;)

  

今回1色のレジンで色を表現した訳ではありません。

 

というか出来ません∠(  ゚ д ゚)/

 

今回使用したフロアブルレジン(下の層から)

・オークル (クラレ)

・OA3 (クラレ)

・XW (クラレ)

・乳歯 (クラレ)

・トランス30 (エンプレスフロー)

・オパール60(エンプレスフロー)

固形レジン

・エナメルA4(エンプレスダイレクト)

使用ステイン

・オークル(Keer)

・ホワイト(Keer)

・ブラック(GC)

・ブラウン(Keer)

・ブルー(Keer)

詰め終わって書き出してみると12色使っていた(笑)

 

どうしてもかけやすい場所なので、下の歯の当たる場所の咬合調整を0.2~0.3mm程度行い、

患者さんには「またかけたら早目に来てください」

と言って終了!

  

たまたま上手く行きましたが、やはり年配の方のアメ色の色出しは難しいですね!

  

前回の顕微鏡レジンセミナーの懇親会で「顕微鏡レジン:前歯編}をやってと言われましたが、

私前歯は直感的に詰めるので、臼歯のようなレシピややり方がないんですよ。。。

 

と言うことで、セミナーは臼歯専門となります。

(一応、3年はセミナーやるつもりです、よろしくお願いします)

*2年は既に満席でご迷惑おかけしております。

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