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その根管治療、残せる見込みあるのか!?
- 2019年7月17日 09:01
- 歯内療法日記
患者さんは40代女性
治らない根管治療中の歯を主訴に来院
レントゲンを撮ると
大きな病変が2つ
にしても初めて見るような根管充填
かなり難しい状況であることを説明して治療を行うと・・・
病変の前に!
パフォ+ファイル破折のおまけ付き・・・
治療した先生も自分では残せないと判断できれば、
専門医を紹介するなどしてあげた方がいいと思うのですが。。。
先日、ある患者さんが来院され、
○○歯科にかかったら「僕でも治療出来るけど難易度が相当高いので専門医に治療してもらってどうか!?」
と言われ来院された患者さんがおられました。
個人的には、これこそ診断だと感服しました。
最近、メチャメチャ削られ大きなパーフォレーションのある患者さんの治療をしながら
「前の先生も残す自信がないのであれば、手など付けない方がいいのに・・・」
という歯を立て続けに2ケース経験しました。
「この歯難しい、土台の除去などリスクがあるな」と感じれば歯内療法専門医を使った方がいいと思います。
いわば、埋伏智歯で口腔外科の先生に頼るような感じです。
というと、「専門医は自費治療だから」と言われますが、
いやいやいや、それは先生の治療費が高いという価値観であって
患者さんの中には「歯を残せるのであれば自費治療でもいい」という方はおられますよ。
個人的には数千円で歯の保存治療を行い、
⇒ 歯が無くなって40~50万のインプラントの方がどうかと・・・
ですから先の先生のように「難しいから専門医に相談したら!?」というのは
1つの治療選択肢、情報を患者さんに提供したことになります。
(歯内療法専門医などまだまだ知られていないですからね)
で、先のレントゲンの患者さん
穴を埋め、ファイルを除去して、
↑取れた金属片
症状が無くなったところで根管充填、コアと仮歯を入れ
1年後のレントゲン
腫れや違和感もおさまり綺麗に骨が出来てくれました!
神経の治療は何度も治療ができません。
2回うまく行っても3回で治療の打ち止め!
次は抜歯となります、いわば手札が2枚しかない状況でその少ない手札を誰に切るかのような状況です。
歯の神経の問題は口腔外科医のように『歯内療法専門医』がいることを知っておいてください!
と言っても100%治せる先生はいませんけどね^^;
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