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ありだと思う生活歯髄切断法(断髄法)
- 2020年4月28日 09:07
- 歯内療法日記
日本のざっくりとした根管治療の成功率40~50%
一方、専門医の初回根管治療の成功率は90%近くあります。
http://eedental.jp/ee_diary/2020/03/post-2026.html
何故か!?
基本的に日本の歯科医師は細菌感染に対する考えが薄いような気もしますが、
一番の問題は根管治療の治療費が安過ぎるのではないか?と考えられます。
当然、費用が安ければ、かけられる時間も手間も少なくなります。
当院の患者さんが通っているベトナム現地の歯科医院より安いと教えてくれました。。。
個人的に想像するには、
治療費が安い
→1回の治療時間がかけられない・材料費をかけられない
言い方を変えれば、感染予防的なアプローチである隔壁もラバーダムも無料で行わなければなりません。
すると、→感染リスクが高い状況で治療を行うことになり、治療時間がかけれない
すると、→何度も繰り返し治療を行う(1回300~600円の治療費では出来ることに限りがある)
すると、⇒いつの間にか細菌感染する(治療の失敗)
治療の繰り返し、つまり治療期間が長ければ細菌感染する割合も増えるので、
個人的には最初の抜髄治療はいかに短期間で終わらすかが成功率に繋がってると想像します。
最初の抜髄の神経には殆ど細菌はいません、いても冠部歯髄などの限られた部分です。
私は繰り返す治療で菌をファイルや綿栓などで歯の中に入れ込んでいると推測しています。
ではどうすればいいのか!?
そもそも健康な状態の神経をを取るという初回治療は
神経をどこで切り取るかの話であり、歯科医師は切り取るのが最も難しい根の先で神経を切断しています。
私はこれがそもそもの問題であると考えます。
赤線で神経を切り取るより、黄色線の上の位置で神経を切り取る方が手間もかからず時間もかかりません。
レントゲン的には
こんな感じで、白い線が歯の先端まで行っていません。
ただ、根の先には病変もなく経過は良好です!
ただ、この切り取る方法が上手く行くかは「神経が健康な状態である」ことが前提で、
神経治療の時期が遅いような場合、神経が健康であるか、ダメージを受けてるか今の所判断することが出来ず・・・
ダメージを受けているような神経はこの切断する方法は上手く行きません。
個人的にはこの歯髄断髄は
・CBCTで根尖部の透過像の有無と、
・顕微鏡での断髄後の歯髄の状態
で判断できるのではないかな!?と思っています。
(後、やるなら「電気歯髄診断」 ただ個人的には痛い検査はあまりやりたくない・・・)
断髄した歯の銀歯を治したいとのことで、
良い感じで経過しております!
世界の歯内療法を変えた「MTA」ももうちょっとで登場30年
ただ、治療の基準は今も昔も変わらず・・・
言い方は悪くなりますが、保険治療のような決められた低予算の財源で治療を行うのであれば
手間のかかる処置などは効率的な治療に変えて行くべきではないかなと思います。
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