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数年前まで大丈夫だった歯に根尖病変!

なぜか最近上顎洞炎の患者さんの治療を複数件行っております。 

  

基本的に上顎洞炎(俗にいう蓄膿)は最初に耳鼻科を受診してください。

また左右の両側に鼻閉感があれば耳鼻科での抗生剤の長期服用で治しますが、

左右のどちらか片側だけに鼻閉感や重い感じが出る場合は、歯が原因になっていることがあります。

   

過去には上顎洞炎がひどく「仰向けで寝れなかった」という患者さんもおられました。

歯が原因の歯性上顎洞炎 治療後2年→ほぼ治癒 - EE DENTAL_Blog

 

今回の患者さんは40代女性 

昔からEEデンタルで治療をさせて頂いている患者さん

以前は第2小臼歯の根管治療を行った時のレントゲン

2021 EEdental IMi (1).jpg

   

2021年に入り、メンテナンスで歯科医院に行ったところ

奥歯の根尖病変を指摘されたとのこと

 

レントゲンを撮らせて頂くと

2021 EEdental IMi (2).jpg

分かりにくいのですが、第2大臼歯に根尖病変様の所見

*第2小臼歯は綺麗に治っています。

上顎の奥歯は上顎洞があるので、診断がしずらい時があります。

    

 

2015年のレントゲンと比べると、

2021 EEdental IMi (3).jpg

上顎洞底線の連続性が失われています。

 

CBCTを撮影し、非常に複雑な神経管であることを把握し根管治療スタート

術前⇒術後 

2021 EEdental IMi (4).jpg

手つかずの根管の治療まで行いガッタパチャーにて根管充填

*根尖は閉鎖しており穿通なしで、オリジナルの根管を追える所までを徹底的に消毒
  

 

今月に入り、半年予後で来院して頂きレントゲンを撮ると

2021 EEdental IMi (5).jpg

治癒傾向が見られ、根尖病変もほぼほぼ無くなり、また上顎洞底線が回復してきてくれています。

 

ここまでくればかぶせ物を作っても大丈夫でしょう!

 

  

患者さんの希望で、次回からクラウンの製作を始めさせて頂きます。

*クラウンはきちんと根管治療してから入れた方がいいですよ!(^ ε ^ )  

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