Home> EEデンタル こだわり > 親知らず周りに食べカスが詰まりやすい人は要注意
親知らず周りに食べカスが詰まりやすい人は要注意
- 2021年11月24日 09:08
- EEデンタル こだわり
患者さんは40代男性
以前横向きに生えていた親知らずの影響で
第2大臼歯の遠心麺に虫歯が出来てしまっています。
この部位の虫歯は一番歯科医師が治療しにくい場所の虫歯で非常に予後が悪いです・・・
一般的な方法で言うと、咬合面からアプローチして「インレー(アンレー)」
ただ、この方法健康な場所を犠牲にする割にはミラーテクニックがないと
見えないブラインド操作がかなり多くなるので、虫歯を残したままの治療が多くなってしまいます。
*ミラーテクニック:鏡に映しながら削る方法(鏡に映すと上下反転・左右逆転現象が起こるので慣れが必要)
2番目の方法は比較的虫歯が大きいので、
神経を取り大きく削りクラウンで修復する方法
この方法も第2大臼歯ということで根管治療の難易度も高く
隔壁という、壁を作る手間も増え予後が良い方法とは言いにくいです。
患者さん的に見れば
こんな感じで、反対側から削ればいいのでは!?と思われるはずです。
そう、このシンプルな発想!非常に大切で、
錦部製作所の
EENOスフィア・EENOボール形状 | 歯科器具職人|究極の超音波スケーラー用チップでのスケーリング (nishikibe.co.jp)
という道具で治療をする訳ですが、
この方法もある部分に虫歯の取り残しが出やすくなるので、
私はう蝕検知液+ダブルミラーで虫歯のチェックを行い
2枚の鏡で合わせ鏡の原理を使用
(*むか~し、顕微鏡学会で報告した覚えがあるのですが動画探せれば後日アップします)
追記:動画YouTubeにUPしました。
この方法は、こんな感じで穴の上の部分に虫歯の取り残しが多くなりますので
17mmと3mmの鏡を使用してチェックします。
で、削った所にはレジンを充填!
神経手前まで虫歯が広がっていましたが、何とか歯髄の保存ができました。
以上、全く一般的な方法ではない虫歯治療の1例でした。
こんな方法もあると知っているだけでも歯科医院選びは変わってくると思います。
自分の歯を長持ちさせたければなるべく大きく削らない方法がベターです。
先日も同じような虫歯を治したいと他県から医科の先生が来院されましたが、
ネットで病院を探す時代だなと感じます(・ε ・)
Home> EEデンタル こだわり > 親知らず周りに食べカスが詰まりやすい人は要注意
- 購読
- Powerd By