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根尖病変が見えなくても違和感の強い歯
- 2021年11月23日 09:08
- 歯内療法日記
患者さんは50代女性
ズ~ンとしか違和感を絶えず感じているとのこと
レントゲンを撮らせてもらうと
第2小臼歯(5番)に根尖病変があるので、この歯の治療を計画し
1回法にて、2つの根管を探し根尖まで根管充填
たぶん前の先生も手こずったんでしょうね、歯の中にはビタペックスが入っていました。
ビタペックス:乳歯に詰めるカルシューム系の材料
ビタペックスを使った為か、覆髄しかたのように歯髄は石灰化しておりました。
その後、他の問題ある歯を治療していき経過をみていきましたが、
左上の違和感はのこったまま。。。
1本奥の第一大臼歯
歯茎の下の大きな虫歯を隠すようにレジンが詰めてあったので
根尖病変はないのですが、根管治療からやり治すことになり、
1回法にて根管充填+レジン充填まで、
殆ど手づかずの頬側の3つの神経管を見つけ出し掃除を行いました。
その後コロナの影響もあり、4か月後に久しぶりに来院されたので話を聞くと
「前回の治療後すぐに不思議なほど症状は無くなった」とのこと
レントゲンを撮らせてもらうと
最初に治療した第2小臼歯の根尖病変も綺麗に治ってきてくれています。
ただ、第一大臼歯の治療後すぐに違和感が消えたとなると今回の症状は
第一大臼歯が出していた問題なのかな!?とも思えます。
根管治療は0.1mm単位での治療ですので歯科治療の中でもかなり繊細な治療です。
それが故に術前のように先まで掃除出来なかったり、神経管を見逃したりしてしまいます。
歯科治療の中でも特に難しいんですよ、根管治療って。。。
ただ、やり方さえ覚えれば抜髄はすんなり根尖まで治療は可能です。
第1回「超実習型エンドハンズオン」 無事終了! - EE DENTAL_Blog
第2回「超実習型エンドハンズオン」終了! - EE DENTAL_Blog
第3回 超実習型エンドセミナー 無事終了 - EE DENTAL_Blog
*セミナーに参加して頂いた先生方がたまたま上手なのかもしれませんが・・・
今回のように根尖病変が無くても違和感を出すということは極々たまにあるので
違和感の治療というのは怪しい歯から1本ずつ潰していくしかないのが現状です。
大きな虫歯が原因で治療をさせてもらい結果違和感が取れ一安心です(^―^)
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