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根尖病変は治っても痛みだけが残ってしまう。。。
- 2022年12月 7日 09:01
- 歯内療法日記
患者さんは30代女性
転勤に伴いN先生から紹介を受けた患者さん
初診時に左右の上の前歯、左右の奥歯が痛い、
主訴の場所を治療させてもらい経過を見ていくと除去に痛みは引いて来ていたのですが、
今度は左下に痛みが出てきました。。。
レントゲンを撮ると、
第1大臼歯、第2大臼歯に根尖病変が見られ
第2大臼歯は過去に2度根管治療したようでかなり大きな金属の土台が見られます。。。
見えないのは分かるのですが、削り過ぎのような。。。
第2大臼歯から根管治療を行い
樋状根でしたが、イスムス部に汚れが溜っており破折ファイルも出てきました。
根尖は石灰化しており根尖までは穿通できませんでしたが、開けれた所まで徹底的に根管内を綺麗にして根管充填
*現在治療中ケースで、オリジナルの根尖以外の場所を大きく削って治らないケースがありますが、本来の神経管でない所を削っても治りません。まさにガッタパーチャーをを入れる為の害だけ残る根管治療。。。
その後に第1大臼歯の根管治療
第2小臼歯の外部吸収も進行して痛みが出てきた為保存を試みてみたのですが、保存できず抜歯させてもらいました。
その後、仮歯を作り1年経過をみて術前ほどの痛みは無くなったので延長ブリッジをSet
第一大臼歯は綺麗に骨ができています。
ただ、この右下のブロックは定期的に痛みがでるようで、TCHの説明やナイトガードなどで咬合因子を疑いました。
*咬み合わせによっても痛みが出ることがあります。
先日痛みがまた出てきてしまい根管治療後4年半経過したレントゲンを撮らせてもらいました。
第1・第2大臼歯ともに骨はしっかり出来ているのですが、痛みだけが残ってしまいましたので、これ以上歯は触らない方がいいと判断し
ペインクリニックの方へ行ってもらうこととなりました。
病変も綺麗に治ったことですし、痛みが取れてくれるといいのですが。。。
是非、痛みが取れたと連絡を頂きたいです。
今回のようなケースは歯を抜いても痛みは治ってきませんので、診断などは慎重に行った方がいいケースです。
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