パフォレーション部の骨の治り
- Posted by: eedental
- 2022年12月20日 09:00
- 歯内療法日記
患者さんは30代男性
痛みなどはないが左上の歯茎から膿が出てくる。
レントゲンを撮ると
根側面に大きな透過像(骨が溶けている)
またかなり大きな金属の土台も入れているよう・・・
今回の病変私は、側枝もしくはパフォレーションを疑いました。
患者さんに説明を行い、今回歯を残す方向で治療を行いました。
長めに時間を頂き1回法で治療を行うと、過去の治療で2か所パフォレーション(歯に穴)があり、
下の部分をMTA、上の部分をレジンにてリペア
前の先生も頑張って残そうとチャレンジしたとは思いますが、
土台を取る時か、土台を作る際にパフォレーションを起こしてしまったのかと・・・
その後、仮歯を入れレントゲン
術後すぐにフィステルは無くなり膿は止まったそう
病変は一回り小さくなり骨は出来てきているようです。
術後1年
全く問題なく経過しております。
ちょっと大きな病変でしたので、もう半年様子をみることに
術後1年半
そこまで大きな変化は見られません。
むしろ透過像がMTAを取り囲むような所見に変わってきています。
こういう経験をいくつもすると、MTAなどの生体親和性が高い材料でも歯の外に出さない方がいいなと思います。
今回のケース腫れなどが出ない限り使えるだけ使ってもらおうと思いますヾ(・∀・)
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