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親知らずの移植で歯を作る
- 2023年5月20日 09:00
- 歯内療法日記 | EEデンタル こだわり
極たまに親知らずを使って移植 をしています。
と言っても、私は根管治療と補綴担当で抜歯+移植は湯浅先生にお願いしておりますが・・・
*湯浅先生はスペシャリストの尊敬する先生の一人です。
患者さんは全顎治療をさせて頂いた40代男性
右下6が根管治療の仮蓋が取れ、そのまま放置をしてしまったようで中に大きな虫歯+歯根破折が見られます。
*後々、話を聞くと過去の根管治療で何度も何度も痛い思いをして通っていたが症状がなかなか治らないので通院を止めてしまったとか。EEデンタルは根管治療を1回 or 2回で仕上げるのでびっくりしたとか(笑)
患者さんにはこの歯は残念ながら抜歯しかないこと、インプラントは本人が避けたいとのことで
代わりに残っている「左下の親知らずを使って移植してみるか!?」と提案
患者さんの了承を頂き、紹介状をわたし、
⇒
医療センターの湯浅先生に移植をしてもらい
⇒
EEデンタルへ
綺麗に親知らずを移植してくれています。
移植歯の初期固定はスーパーボンドを使用、EEデンタル来院時には固定期間が終った所です。
移植から4週間後ここからまず神経の治療を行います。
*移植した歯は神経が死んでしまうので、移植を行い初期固定が終わったら速やかに神経治療を行います。
「歯を抜いた=神経・血管を切断した」 歯を体の中に戻しても神経・血管は繋がりません。
ここから仮歯を入れ、骨が出来上がってきてくれるのを待ちます。
仮歯を2~3か月後には仮歯を入れて柔らか目のものから咬めるようにします。
移植後半年、骨もできつつあり症状もないことより
フルジルコニアを入れました。
久しぶりに来院があったのレントゲンでチェックさせてもらうと
かなりびっちり歯の周りの骨も出来てくれて経過も良好です。
移植の成功率はざっくり80%
ただ、この80%をより確実にする為に、口腔外科医が移植を行いその後、歯内療法専門医が神経の治療
2人の専門医が自分の得意分野を生かすことで成功率を上げて行きます。
ただ、今回のケースはちょっと出来過ぎかな(笑)
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