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マニアックレジン: 2020年7月アーカイブ
直接覆髄後の大きな痛み
患者さんは40代女性
以前全顎検査を行い、何本か治療をさせて頂き一旦治療は終了したのですが、
ある日突然奥歯に激痛が出てしまいEEデンタルへ連絡
この歯は過去に他院で直接覆髄+レジン充填が行われており、
全顎検査時には虫歯もなく詰め物の適合も問題なし綺麗な治療がしてあると判断し治療は行いませんでした。
関西方面の患者さんで、「その日のうちに治療を行いたい」との希望
基本的にEEデンタルは初診日には診査と説明のみで、必要があれば応急処置を行う程度で、
初診日には治療は行っていませんが、
過去に全顎検査(検査代2万円)など行いレントゲンや口腔内写真・顕微鏡映像などの資料があれば、
だいたいどのような治療になるか見当がつくので初診日に治療を行うことも可能な時があります。
*資料がないとどういう状況で何の処置になるか見当がつかないので、残念ながら当日は応急処置にとどまります。
とわいえ、近日中で空いている枠は1時間
今回の歯は、歯髄炎を起こし要根管治療と事前に判断
実際来院して頂くと、
根尖に怪しい所見がでてきています。。。
打診などから歯髄炎を起こしていると判断し、3mmの穴から根管治療
神経は死んでおり、歯髄の出血は全くみられませんでした。。。
(健康な歯髄は血液が通っており、神経が見えると出血してきます)
1時間という時間でしたので、髄腔開口・穿通(4根)・拡大・洗浄まで
2回目の来院の際には痛みもなくなり、根管充填
で、ここで「ん~、どうしよう」
以前のレジン充填、適合はいいのだが、黄色の部分のカウントゥアーがレス
(レジンのボリュームが歯の形になっていない)でここが気になる・・・
ピンクの矢印はMB、MB2
これだけレスだと物も詰まりやすく、掃除も大変なのでやり替えることにしました。
一番下の歯
治療回数2回
根管治療+土台+レジン充填の治療となりました。
今回のような直接覆髄法
非常に予知性の低い治療法で私も直接覆髄をしますが、昔より適応範囲は狭くなってきています。
特に歯髄の状態を拡大して行わない直接覆髄は失敗が多いと思われますので、
歯髄の保存に固執しない方がいいと思います。
歯の神経を残されたい方へ注意事項:http://eedental.jp/ee_diary/2010/10/post-166.html
この歯も今後経過を見ていきます( ・∀・)ノ
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人は出会った言葉で生きている
- 2020年7月14日 09:03
- マニアックレジン
80代の患者さん
前歯の審美障害を主訴に来院
歯茎の下に虫歯が進行しており、神経付近に達する虫歯
*歯茎が下がってくる60歳以降は歯茎が下がった歯根部分に虫歯が出来やすくなります。
患者さんには神経を取ってレジンで治すことを説明
予定:根管治療+土台+レジン 18万+Tax
1時間半後
神経は取らず、歯髄保存を行い、審美的にレジン充填
「根管治療+土台+レジン」⇒ [ 歯髄保存+レジン充填 ]:10万円+Tax
患者さんには術前時に神経が残せれば歯髄保存を行うと説明させて頂いておりましたが、
患者さんも神経が残せたことに喜んでくれました。
治療後、患者さんに
「先生は上手で当たり前だけど、スタッフさんも大変お上手ね!」
とスタッフのことを褒めてもらえました。
歯科医師の技術は結果として評価されることがありますが、
スタッフの接遇やバキュームの吸引、気遣いなどを評価して頂けたのは自分のことのようにうれしく思いました。
最近ネットで見たのですが、
人はかけられた言葉などで感情や精神状態が左右されるとのことで、
うれしい一言でした。
逆に言えば、SNSやネットなど言葉の暴力が蔓延っているものもある程度の距離を保つ必要はあるなと感じます。
最後に患者さんに言われた、
「先生は上手で当たり前だけど」
確かに、自費専門で技術売りなので先生は上手で当たり前というのは的を得ている気がします(笑)
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