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考えてね!歯を削ること

患者さんに5年前に浮いた銀歯をやり替えたいとおっしゃられ、

銀歯をレジンに治させてもらいました。

2020 EEdental MO (1).jpg

金属は非常に薄く、治療痕を見ても過去に虫歯があった形跡はなし。

かなり薄いマンホールの蓋のような銀歯でした。

 

 

過去にここに虫歯があれば部分的にでもそれなりに深く削ってあり、厚みでいえば2mmぐらいの詰め物の厚みになるのですが、 

この銀歯は1mmの厚みもない感じでした。

   

結果論なんですが、

昔のスタート時は、咬む面の溝に黒い着色~C1程度のものだったと思います。

この場合虫歯治療に介入するかは難しい判断なのですが、

私なら介入するにしろ、切削診断的に細いダイヤモンドバーで溝だけを細く削り顕微鏡で拡大して見て

更に切削介入していくか判断します。

 

それを、なんでこんなに窩洞外形広くしたのか!?

と顕微鏡下で必要最低限の切削にこだわる私はそう思ってしまいます。

   

2002年にFDI(国際歯科連盟)で

「積極的な治療を避け、治療するにしろなるべく削らないように治療しましょう!」

と方針が出され、その流れがあるはずなのですが、

  

今は咬む面に限局するような虫歯には国家試験でも銀歯より削らないレジンが第一選択肢というのが回答で

保存歯科学会の方もレジンを推奨していますが、40代以上の患者さんの若い頃そう、15~20年前というのは銀歯全盛で、

先生が削ったらスタッフが印象⇒技工所、翌週、銀歯Setというのが一連流れでした。 

  

ですので、40歳以上の患者さんの口腔内には銀歯が多くあるのが現状です。

 

 

天然の歯と違い修復物は人工物ですので、寿命もありそれなりにトラブルも出てきます。

  

5年後「先生なんかレジンがポロポロ取れてくる!?」と今月になり来院

2020 EEdental MO (2).jpg

レジンが咬合に負け取れてしまい象牙質が露出しています。

詰めたレジンに厚みがないので、咬み合わせの強く当たる場所のレジンが粉々に粉砕してきてしまっています。。。

    

患者さんは細かい作業の仕事で日中ずっと食いしばりをしているようで、

食いしばりは患者さんの業界あるあるだそうです(笑)

歯科医師と同じぐらい細かい仕事ですので集中するとついつい奥歯で咬み込んでいるようです。

  

「先生はやらないんですか!?」と聞かれましたが、

『やらない!』(即答)

『歯を当てておくと歯が壊れる・ダメになるから意識的に歯を離すことをした方がいいですよ』

と説明

  

EEデンタルは5年の治療保障があり、この歯の場合ギリ保障期間中だったので、

チャチャっと修正

2020 EEdental MO (3).jpg

   

治気軽に削り過ぎだよ!というケースにここ最近遭遇します。

正直、この治療をした先生は自分の子供の歯もこんなことするのだろうか!?

 

今回の患者さんも非常にブラキシズム(夜間の歯軋り・噛みしめ)が強い方なので、

咬み合わせの調整とナイトガードを使用してもらい、それでもまたかけたらレジンで治しますとお話しさせて頂きましたが。  

 

治療しなかった方がいいんじゃないか!?

という医原性の問題というのもメチャ多い気がしています。。。(T。T)

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