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直接覆髄後の大きな痛み
患者さんは40代女性
以前全顎検査を行い、何本か治療をさせて頂き一旦治療は終了したのですが、
ある日突然奥歯に激痛が出てしまいEEデンタルへ連絡
この歯は過去に他院で直接覆髄+レジン充填が行われており、
全顎検査時には虫歯もなく詰め物の適合も問題なし綺麗な治療がしてあると判断し治療は行いませんでした。
関西方面の患者さんで、「その日のうちに治療を行いたい」との希望
基本的にEEデンタルは初診日には診査と説明のみで、必要があれば応急処置を行う程度で、
初診日には治療は行っていませんが、
過去に全顎検査(検査代2万円)など行いレントゲンや口腔内写真・顕微鏡映像などの資料があれば、
だいたいどのような治療になるか見当がつくので初診日に治療を行うことも可能な時があります。
*資料がないとどういう状況で何の処置になるか見当がつかないので、残念ながら当日は応急処置にとどまります。
とわいえ、近日中で空いている枠は1時間
今回の歯は、歯髄炎を起こし要根管治療と事前に判断
実際来院して頂くと、
根尖に怪しい所見がでてきています。。。
打診などから歯髄炎を起こしていると判断し、3mmの穴から根管治療
神経は死んでおり、歯髄の出血は全くみられませんでした。。。
(健康な歯髄は血液が通っており、神経が見えると出血してきます)
1時間という時間でしたので、髄腔開口・穿通(4根)・拡大・洗浄まで
2回目の来院の際には痛みもなくなり、根管充填
で、ここで「ん~、どうしよう」
以前のレジン充填、適合はいいのだが、黄色の部分のカウントゥアーがレス
(レジンのボリュームが歯の形になっていない)でここが気になる・・・
ピンクの矢印はMB、MB2
これだけレスだと物も詰まりやすく、掃除も大変なのでやり替えることにしました。
一番下の歯
治療回数2回
根管治療+土台+レジン充填の治療となりました。
今回のような直接覆髄法
非常に予知性の低い治療法で私も直接覆髄をしますが、昔より適応範囲は狭くなってきています。
特に歯髄の状態を拡大して行わない直接覆髄は失敗が多いと思われますので、
歯髄の保存に固執しない方がいいと思います。
歯の神経を残されたい方へ注意事項:http://eedental.jp/ee_diary/2010/10/post-166.html
この歯も今後経過を見ていきます( ・∀・)ノ
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