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EEデンタル こだわり: 2020年6月アーカイブ

CRendodontist の全顎治療

患者さんは30代女性

詰め物の下の虫歯が多いので詰め物(銀歯・レジン)を一度取り替えたい

 

との主訴で、全顎治療をさせてもらいました。

上顎

2020 EEdental IN (1).jpg

下顎

2020 EEdental IN (2).jpg

  

綺麗では!?

 

 

そう、これは【術後】の状態で、

 

【術前 ⇒ 術後】

2020 EEdental IN.jpg

レジン治療:20本

歯内療法:1本

セラミッククラウン:2本

  

 

右上6の歯茎の下深くに及ぶ虫歯の歯だけ神経の処置を行いました。

「レントゲン」

2020 EEdental IN (3).jpg

銀歯の下はことごとく虫歯になっております。。。

私は神経の治療の専門医ですが、レジンも専門なので、残せる神経は全てレジンで神経の保存

    

神経を取らなくてはいけない歯は、歯内療法専門医の技術で!

レジンの師匠、高橋先生命名の「CRendodontist」ですからね(笑) 

2020 EEdental IN (4).jpg

矢印部分は外科的レジンを応用して隔壁を作ります。

 

あまり注目されませんが、根管治療時の「隔壁」って意外と技術が必要です。

この精密さによってリケージ(隙間からの細菌感染)の有無も関係してしまうと思っています。

 

 

そして、仮歯で経過をみた後の今月セラミッククラウンSet

2020 EEdental IN (5).jpg

遠心はレジンマージンで処理

なかなか綺麗に治療で来たのではないでしょうか。  

 

治療期間1年

遠い所お疲れさまでした!(^。^) 

歯ブラシとフッ素洗口頑張ってくださいね!

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カラベリー結節を再現する 

納品されたセラミッククラウン

2020 EEdental IT (1).jpg

またマニアックにカラベリー結節がいい感じで作ってあります(笑)

*口蓋側側の小さなコブ(第5咬頭)

 

試適

2020 EEdental IT (2).jpg

良い感じでマッチしています!

 

2020 EEdental IT (3).JPG

Set直後 

この後クリーピングして歯茎も馴染んでいきます。

 

 

いやいやこういうマニアックな形態をサラッと作れる技工所は凄いわ!d(・ω・ )

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根管治療の美しさにこだわる

かなりマニアな世界になりますが、

根管治療にも綺麗・完成度というものにもこだわっております。

  

と言ってもこれは術者の自己満足で、根管治療の成否は細菌感染の有無ですから、

GPが綺麗に入っても治らないケースもあります(汗)

 

ただ、歯内療法専門医としてはここはこだわるべき点だと思っています。

 

 

今回の患者さんは、昔から診させて頂いている患者さんで

第二大臼歯を仮歯まで入れ様子をみていたのですが、痛みが出てしまった為

抜髄(神経を取る)を1回法で行いました。

2020 EEdental OH (1).JPG

根充後のレントゲンを見て1人で( ̄ー ̄)ニヤリッ

  

狙い通りの根管充填ができました!

と同時に「7」の部分はこう見えるのね!と、初ケース 

*キーワード「7」

 

たぶん、このレントゲン見て「おっ!」と思われる方は相当マニアな人だと思います(笑)

 

 

実はこの歯 難易度が高めで攻め方を間違えると・・・

かなりドツボる複雑な根管でした。

2020 EEdental OH (2).jpg

第2大臼歯は神経管のパターンが非常に複雑で、教科書的な3本(MB,DB,P根)ではないことがよくあります。

私の経験では神経管が少ない人では1本、多い人では6本出てきたこともあります。

 

今回の歯は、

上のレントゲン図の根尖部

2020 EEdental OH (3).jpg

根尖は2根が癒合したような数字の「1」のような形態

 

根中央部

2020 EEdental OH (4).jpg

3根が癒合した数字の「7」のような形状

 

根管口部

2020 EEdental OH (5).jpg

入り口は1つの大きな穴でした。

*この辺りは、石灰化物が沢山出てきました。

   

 

今回のケースも

2020 EEdental OH (6).jpg

3mmの穴からアプローチし根管治療後にレジンコアまで1回で治療を行いました。

今はこのような根管アプローチが世界的にもトレンドになりつつありメーカーからも

切削を最小限に抑えるようなTruNatomyなどが世界企業からも販売されています。

https://www.dentsplysirona.com/ja-jp/explore/endodontics/trunatomy.html 

 

ただ、小さな穴からの治療は、かなり難易度の高い治療法になってしまうので専門医でも賛否両論あります。  

 

追記:今日も1ケース小さな穴から根管治療してトラブルにあった患者さんの根管治療がありました。  

先生を探すポイントは、 顕微鏡下でなるべくこの治療を沢山やっている先生にお願いした方が無難です。   

 

話を今回の歯に戻して、

神経管が非常に複雑だったのはストローのような管が3本存在するのではなく

入り口は体の防御反応でできた石灰化物ゾーンがあり、(石灰化物をファイルで下に押し込まないように)

そこをクリアーにすると神経管が途中3つに分岐しまた途中から2本(DB根がMB根)が合流

更に下の部分からはM根とP根が縦長につながり根尖はイスムスを含む2つ存在していました。

  

 

レントゲン

2020 EEdental OH (7).jpg

②の部分は数字の「7」ですから、ガッタパチャーの濃い部分と薄い部分が存在します。

(樋状根の根管充填後に似ています) 

 

レントゲンを撮らないと分からない部分で術者の自己満足的な部分ではありますが、

こういう治療が出来るとその日1日はハッピーな気分で過ごせます(・∀・)ニヤニヤ

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根管治療後の仮歯の寿命は何年!?

スタッフの奥歯に根尖病変があり、違和感が強いとのこと

2020 EEdental my (1).jpg

レントゲン・CBCTで確認すると結構大きめの根尖病変が確認できます。

   

 

空き時間を使って、2回法で根管治療から土台+仮歯まで 

2020 EEdental my (2).jpg

遠心根は2根が癒合した形状で、1本の神経管は手付かずの状態

遠心根の根尖は広く開いていた為MTAで根管充填! 

  

 

レントゲンで経過観察

2020 EEdental my (9).jpg

4か月後には症状も無くなり骨もだいぶ出来てきてくれています。

  

で、仮歯のまま  

 

2年経過 レントゲンでチェック

2020 EEdental my (3).jpg

かなり良い感じで治り骨もばっちりできています!

  

個人的な意見ですが、

仮歯は基本的に暫間的なもので【即時重合レジン】で作る一般的な仮歯の場合:目安は1年

仮歯の材料にもより金属の仮歯などは3~6年ぐらい使用することもあります。

 

 

次にフルジルコニアクラウンの作成に 

2020 EEdental my (5).jpg

最近奥歯は患者さんに了承を得て、縁上マージンで仕上げることも多くなりました。

フルクラウンですが、別名5/5冠

  

側面:マージン下にはエナメル質が残るような状態に。

2020 EEdental my (8).jpg

 

縁下マージン、審美性のメリット以外には個人的にはあまりメリットが見えません。

というか縁下マージンは治療難度が格段に上がってしまい、不適合クラウンが多い気がします。

*削るのも歯茎の中、型取りも歯茎をどけて、石膏模型も精密なトリミングが必要など

 

歯茎に中に継ぎ目を隠すので患者さんからしたら、適合の善し悪しは闇の中です。

*レントゲンや、顕微鏡でのチェックで段差はすぐに分かります。

 

   

縁上にすれば。、仮歯を作業用模型に合わせた所

2020 EEdental my (6).jpg

縁下に比べ段差を少なくすることができます。

   

ただこれは審美的な問題が出てしまう為、前歯には使用できない方法にはなってしまいます。

  

今回、単冠だったので【咬合印象】

2020 EEdental my (7).jpg

 http://eedental.jp/ee_diary/2019/07/post-1931.html

 

時代は口腔内スキャナー+CAD/CAMなんですが、EEデンタルではアナログな方法でやっております。

*こちらの方が融通が色々利くので

 

以上、仮歯で2年は超レアケースでした(笑)

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