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EEデンタル こだわり: 2020年7月アーカイブ

自費専門の歯科医院で良かったことはなんですか!?

先日、ある先生に

「自費専門で良かったことはなんですか!?」

と質問されました。

  

1番は

「シングルスタンダードで治療できる」

という点でしょうか。

保険治療もしながら自費治療中心にすると、

保険治療の質をどこで維持させるかというのは難しい問題だと思います。

変な言い方、治療費に20倍以上差があるので、自費治療と保険治療に差をつけないといけないような感覚にもなります。 

 

 

2番目

「保険治療と自費治療の説明をしなくていい」

毎回、自費治療の売り込みをしなくていいので時間を有効に使えます。

これホント無駄な時間だと思います。

 

  

3番目

「治療時間に余裕ある」「1日の患者さんの数を絞れる」

歯科治療で重要なのは時間だと思います。

個人的には焦って治療しても良い結果というものは生まれにくいと感じています。

 

勤務医の頃 「先生患者さんが待合に5名お待ちです、急いでください!」

「〇時ご予約の△△さん1時間待っておられお怒りです」

とかそういうストレスは今は全くないです(笑)

  

 

4番目

「道具をコスト意識少なく使える」

保険の治療費はホント安いので、いかに道具を長持ちさせ原価を下げるかは非常に重要・大切なポイントです。

根管治療で言えば、1本150円のファイルを6本近く使っても2回目以降の治療費は300~500円

ニッケルチタンなどは1本1000円近くしますから、折れるまで使い続ける気持ちも分からなくはないです。

 

ただ、今は自費治療なので、数百円のコストはほぼ無視で、道具が使いずらいと感じたらすぐに新品のものを使用できます。

  

昔は、ワッテ(綿)1枚にもコスト意識を持てと言われていましたし、バイト先の院長は

マスクは1枚で1週間使って、グローブは午前1セット、午後1セットでお願いします。

それ以上は私費で先生が用意してと言われ、儲かってる歯科医院でも現実はこうか・・・と愕然としました。

 

   

ただ、自費専門だからストレスはないかと言われれば、ストレスは当然あります。

 

保険治療と違い20倍以上の費用を支払う患者さんの多くは結果を求められますし、

結果は出し続けないと自費専門の歯科医院は経営できません。

こんな自費根管治療なんてやっていたら速攻で潰れます ⇒ http://eedental.jp/ee_diary/2016/08/post-1332.html

根管治療などは目に見えない細菌相手なので、自分が満足の行く治療が出来ても結果が出ずに患者さんに謝ることもあります。

  

先日は、数年前に治療したレジンがかけて、リペアした後また同じ所が4か月後にかけクレームメールを頂きました。

医療は100%という数字は出せませんが、自費診療医としてなるべく上手くいくようにの努力はしていかないといけません。

ですので、結果という不確定要素に振り回されストレスを感じることはあります。

  

 

ただ、今から保険診療に戻れるか!?と言われれば「戻りたくない」というのが私の答えです。

ストレスを感じながらでも自費治療の方が面白いというのはありますね!

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考えてね!歯を削ること

患者さんに5年前に浮いた銀歯をやり替えたいとおっしゃられ、

銀歯をレジンに治させてもらいました。

2020 EEdental MO (1).jpg

金属は非常に薄く、治療痕を見ても過去に虫歯があった形跡はなし。

かなり薄いマンホールの蓋のような銀歯でした。

 

 

過去にここに虫歯があれば部分的にでもそれなりに深く削ってあり、厚みでいえば2mmぐらいの詰め物の厚みになるのですが、 

この銀歯は1mmの厚みもない感じでした。

   

結果論なんですが、

昔のスタート時は、咬む面の溝に黒い着色~C1程度のものだったと思います。

この場合虫歯治療に介入するかは難しい判断なのですが、

私なら介入するにしろ、切削診断的に細いダイヤモンドバーで溝だけを細く削り顕微鏡で拡大して見て

更に切削介入していくか判断します。

 

それを、なんでこんなに窩洞外形広くしたのか!?

と顕微鏡下で必要最低限の切削にこだわる私はそう思ってしまいます。

   

2002年にFDI(国際歯科連盟)で

「積極的な治療を避け、治療するにしろなるべく削らないように治療しましょう!」

と方針が出され、その流れがあるはずなのですが、

  

今は咬む面に限局するような虫歯には国家試験でも銀歯より削らないレジンが第一選択肢というのが回答で

保存歯科学会の方もレジンを推奨していますが、40代以上の患者さんの若い頃そう、15~20年前というのは銀歯全盛で、

先生が削ったらスタッフが印象⇒技工所、翌週、銀歯Setというのが一連流れでした。 

  

ですので、40歳以上の患者さんの口腔内には銀歯が多くあるのが現状です。

 

 

天然の歯と違い修復物は人工物ですので、寿命もありそれなりにトラブルも出てきます。

  

5年後「先生なんかレジンがポロポロ取れてくる!?」と今月になり来院

2020 EEdental MO (2).jpg

レジンが咬合に負け取れてしまい象牙質が露出しています。

詰めたレジンに厚みがないので、咬み合わせの強く当たる場所のレジンが粉々に粉砕してきてしまっています。。。

    

患者さんは細かい作業の仕事で日中ずっと食いしばりをしているようで、

食いしばりは患者さんの業界あるあるだそうです(笑)

歯科医師と同じぐらい細かい仕事ですので集中するとついつい奥歯で咬み込んでいるようです。

  

「先生はやらないんですか!?」と聞かれましたが、

『やらない!』(即答)

『歯を当てておくと歯が壊れる・ダメになるから意識的に歯を離すことをした方がいいですよ』

と説明

  

EEデンタルは5年の治療保障があり、この歯の場合ギリ保障期間中だったので、

チャチャっと修正

2020 EEdental MO (3).jpg

   

治気軽に削り過ぎだよ!というケースにここ最近遭遇します。

正直、この治療をした先生は自分の子供の歯もこんなことするのだろうか!?

 

今回の患者さんも非常にブラキシズム(夜間の歯軋り・噛みしめ)が強い方なので、

咬み合わせの調整とナイトガードを使用してもらい、それでもまたかけたらレジンで治しますとお話しさせて頂きましたが。  

 

治療しなかった方がいいんじゃないか!?

という医原性の問題というのもメチャ多い気がしています。。。(T。T)

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仮歯を作ってもらう技工士に感謝!

前歯の審美的な問題で来院された70代女性患者さん

IMG_3448.jpg

歯軋りで前歯がすり減り、露出した象牙質から大きな虫歯に・・・

 

透けた部分だけの問題であればオペークレジンで充填すれば、問題は解決できるのですが、

http://eedental.jp/ee_diary/2014/12/post-1091.html 

 

今回は大きな虫歯と、周りのメタルボンド(セラミック)と天然歯の調和が図れない為

*基本的にメタルボンドは金属ベースなので色がマットなクリーム色になることが多いです。

 

 

で、治療方針を話

 

 

虫歯を取り仮歯Set後2週間

IMG_3553.jpg

だいぶ馴染んだのではないでしょうか。 

  

たまに「この仮歯でいいのでは!?」と言われますが、

あくまでも仮歯ですから、時期が来たら固い被せ物に変えられた方がいいと思います。

 

虫歯治療+仮歯 5~6万円  

    

 

*左上のマージン露出などありますが、本人が気にしていなければ虫歯でもないし私は治療しません。

 

希望があれば、前歯は全てセラミッククラウンで綺麗に治すことは可能です。 

昔のケースからhttp://eedental.jp/ee_diary/2012/03/post-473.html

  

 

EEデンタルの仮歯は型取りをして模型を作成し、技工士に切端より2/3はきちんと形を作ってもらい、

マージン辺りの1/3を少しフレアー状に作ってもらい即時重合レジン填入後、私がトリミングを行い仕上げます。

 

 

仮歯はほぼほぼほぼ技工士の腕頼りです!( ̄∇ ̄;)

*上手な先生はレジンの塊から全てリアルな歯の形態を作りますが、私はできません(笑)

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カリメロクラウン

カリメロって知っています!?

kari.jpg

小学校の頃、テレビで見ていたのですが、

  

たまに口腔内でもカリメロらしき物に遭遇します。

 

  

こんなやつ

2020 EEdental KF (1).jpg

自分では「ちょっとないなぁ。。。」と思うクラウンの入った歯

    

カリメロの帽子の隙間同様に、クラウンにも大きな隙間存在しており、

この帽子の中に食べかすやらプラークやらびっちり貯まってしまっており、

こういうクラウンは虫歯にはなりやすいので注意です。

 

  

今回のケースはクラウンを除去すると虫歯大爆発! 

2020 EEdental KF (2).jpg

患者さんに説明をし、歯髄保存の方向で治療を行いました。

(虫歯除去後に覆髄・レジンベース)

http://www.eedental.jp/mta.html  

  

治療費:8万円(虫歯除去・歯髄保存・仮歯まで)

*神経を取った場合(根管治療・レジンコア・仮歯まで):15万となります。

残せる神経は残してやった方が歯の寿命にはいいです。  

 

 

この「レジンベース」、最近は『レジンコーティング』と名前を変え自費治療で行われていますが、

レジンコーティングのメリットは削って露出した象牙質(象牙細管)をレジンで隠してしまうので、

大きな知覚過敏が出にくいような気がしています。

また歯内療法専門医的な考えでは、歯髄(神経)と象牙細管は繋がっているので、

ここからの「細菌、刺激、汚染物質」を防ぐのは意味があるかなと思います。

 

 

仮歯を入れ

3か月間痛みなど出ていないのを確認して、

2020 EEdental KF (4).jpg

根尖にも怪しい影なし!

 

    

ようやく、フルジルコニアクラウンSet

2020 EEdental KF (3).jpg

レントゲン上でも段差なく綺麗にスマートにフィットしています!

カリメロはいません(笑)

  

 

毎回90点以上の適合が取れている訳ではありませんが・・・ 

自分なりに形成、フィットはこだわっていますね。(←補綴はこここだわらないと面白くない)

幸い付き合いのある技工士は職人気質の精度にこだわる人で助かっていますヾ(・з・)ノ

 

 

そして、歯髄保存1年検診

生活にも支障なく、レントゲンにも異常所見なし!

  

  

  

東京の都市部はまだコロナ言われていますが、

東海地方はコロナも一旦落ち着いてきた頃なので、無理をしない範囲で検診きてくださいねぇ!

 

冬に第2派が来るといわれていますので、歯科にかかるタイミングを注意してください。

 

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