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井野セミナー 案内: 2022年2月アーカイブ
2022年 Ni-Tiファイル後の根管洗浄(可能な限り綺麗にする方法)
のつづき、
メーカーの人向けに模型歯をもう1本使用して
私が今やっている方法で根管内を綺麗にしてみました。
アクセスは「Traditional Endodontic Cavity」
まずアクセス
この模型では各髄核部分を削るとアクセスホールは6.5mmとなりました。
*外開きではなくパラレルで形成した為一般的なアクセスホールより少し小さめかもしれません。
コンサバティブエンドアクセスに比べ約倍の削除量となっています。
次に、下の写真の真ん中のトラディショナルエンドアクセスの歯は
プロテーパーF2は (おおよそ根尖#25テーパー07) その後超音波洗浄5分
抜髄の必要最低限な治療は終えております。
神経管の図
近心根
左から、
コンサバティブエンドアクセス、トラディショナルエンドアクセス、術前の順
(赤色の部分が歯髄の取り残し)
遠心根
通法の方法だとおおよそ1/3の歯髄は残っています。
イスムス、フィンなどの部分はNi-Tiでも除去できませんし、臨床でも一般的な超音波洗浄を4~5分程度行いましたが、取れるのは音波チップ(金属チップ)の当たる上部のみ
上を大きく削った所で、根尖方向を治療する術を持たないとこのような結果になってしまいます。
ファイルはどんなに頑張っても直線的にしか神経管を触れないので凹み部分などは除去できません。
ハンドファイル+貼薬ではこれよりさらに歯髄の取り残しは多くなってしまうことが予想できます。
GentleWave があれば取れるか!?
GentleWaveの臨床動画
Live GentleWave Procedure #30 - YouTube
隅々までGPを入れる目的で、根充剤根尖から出し過ぎのような・・・
*抜髄で根尖から根充剤を押し出すと予後が悪いとされています。
99.99%私は買わないけど・・・、こんな洗浄を売りにした商品も巷にはあります。
「数百万出してこれ!?」「金持ち専門医のガジェット。。。」というのが感想
因みに私の道具は「3000円」と「500円」の道具で洗浄を行っております。
術式はまたこちらでお話します。
抜髄でお困りの先生はご参加ください! \( ̄▽ ̄)/
*注意参加条件がありますので、詳しくは知立研修せんたーまで
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挑戦者求む!(笑)人工歯①
今日は休みですが、2022年のアドバンスセミナー用の動画を作っております。
国内ではまだまだマイナーな「コンサバティブエンドアクセス」の
私のやり方をスライドにしようかと、事務局に用意してもらった人工歯
トゥルートゥース #30 - アクセス - DELabs (delendo.com)
近心根が根途中からMM根が現れ、真横にイスムスもあり難しかったです。
セミナー動画を撮りながら1時間15分(実質50分ぐらい)
約3mmの穴から髄角部分を処理します。
入り口から小さくして富士山型に処理していきます。
術後と術前模型
赤い部分が歯髄、赤いロウのようなものが入っています。(水で洗っても取れません)
3mmの穴から5根管(MB,MM,ML,DB,DL)を処理、イスムスが多い歯でした。
MB根とMM根を繋ぐイスムスにどうしても点状に歯髄が残ってしまいました。。。
ここを処理するにはMB根穿通前に処理すべきだったかも!?
ただ、自分では結構効率よく歯髄取れたかな!?と思います。
横から歯髄を見れるのでラクっちゃラクです(笑)
遠心2根+イスムス
見えるからDB根の側枝3つも比較的ラクに処理できました。
コンサバティブエンドアクセス(3mm程度の穴)からでも殆ど歯髄は処置できます。
逆に歯冠部を大きく落としても、ハンドファイル、Ni-Tiファイル、超音波だけではここまで取れないと思います。
コンサバティブエンドアクセス否定派の先生は是非是非挑戦してみてください(笑)
歯髄除去は穿通拡大後にどこまで洗浄操作をどこまで行うか!?
Ni-Tiファイルまで通すと安心して終わりのように思えますが、そこからが洗浄スタート
見えない部分にどこまで手をかけるか!?
どうすればここまで除去できるのか!?
セミナーで効率よく歯髄を取る方法をお話したいと思います。
腕に覚えのある先生からの挑戦お待ちしております(笑)
制限時間は1時間でお願いします!ヽ( ̄▽ ̄)ノ
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