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歯髄再生療法ってどうなの!?(歯内療法専門医の今の感想)

患者さんに言われて知りましたが、

歯髄再生療法が去年から開業医で始まっているんですね!

 

私はこんなに早く臨床応用されるとは思ってもいませんでした。 

  

 

ここからは調べた範囲での個人の疑問・感想になりますが、

*注意:治療を否定するブログではありませんので(;・_・)ノ

   

現段階ではどうやら治験みたいな所で、殆ど成功例が出てきません。

去年から始まったプロジェクトで、治療までに1年かかるそうなので開業医での成功例は今の所無くて当たり前なのですが・・・

 

ただ、こういったプロジェクトって大学病院先行で治験を行い、ある程度確立した術式の元開業医が行う気がしていました。

動物実験、研究室での試験・治験の後、いきなり開業医はビックリしました。 

  

 

ネットで検索すると気になる点が色々出てきました。

適応症が不可逆性歯髄炎だけだったものが、感染根管まで適応症が広がった

ようなことが書かれていましたが・・・

歯髄炎なら根管内の細菌感染の程度も少ないことが予想されるので、幹細胞が定着できるかも!?と思いますが、親知らずなどの抜歯後幹細胞の培養期間(4週間)に歯髄壊死(ネクローシスパルプ)になってしまうのでは!?

この間、歯髄炎の痛みは痛み止めなどで我慢してもらうのか!?

という点

     

歯根破折回避のことも書かれていますが、

歯髄に達する窩洞形成をした時点で歯の強度はかなり落ちてしまいます、天蓋部の歯髄がどれだけ厚く再生されるか!?がポイントになると思いますがいかんせ症例が見れない・・・

後で出来た象牙質の質が最初にあった象牙質と同じなのか!?また新旧象牙質の接合部の強度は!?

*第2・第3象牙質は突貫工事で出来た象牙質なので最初にゆっくり作られた第1象牙質に比べ質は悪いと言われています。(この術式ではMTA系の仮蓋材みたいですから、第3象牙質に近い気もします) 

破折防止といえるだけのデーターはあるのかな!?

根管内にMTA(コンクリート)入れておいた方が歯の耐破折性は高い気もしますが。。。  

   

 

後、細菌まみれの感染根管でどれだけ幹細胞が定着するのか!?

「ナノバブル水溶液」+3Mixなど抗菌剤で洗浄とか出て来ていますけど、

   

神経管を人(専門医)がNi-Tiで触れる場所はおおよそ6~7割(3~4割の場所は掃除できません)

maicroCT.jpg

イメージ的にブログの写真真ん中の模型歯が一般的な根管治療ケース

Ni Ti (3).jpg

一般的な根管治療(Ni-Ti+超音波洗浄)人工歯② - EE DENTAL_Blog

徹底的な洗浄を行っても触れない場所(イスムス・フィン)があり、その部分の細菌(バイオフィルム)はどうするのか!?

幹細胞と薬剤を組み合わせたとあるのでこの薬剤で細菌をこどまで抑えるのか!?

スキャホールドの菌数はどの程度まで抑えれば幹細胞が生きて生きていけるのか!?

一度入れたガッタパーチャーは溶解剤を使用しても全て取りきることはできません、象牙質表面・象牙細管にガッタパーチャーがへばり付いていても細胞が増殖して象牙質にくっ付けれるのか!?   

数パーセントであると言われる根尖口外感染これはどうするのか!? 

 

特に感染根管治療後の歯髄再生は興味津々なので次々疑問が出てきます(笑)

  

  

 

費用は自費治療の為、開業医の先生毎ばらばらのようですが、

大臼歯でおおよそ80万ぐらい。

細胞採取後の返金は出来ないようなので、まず幹細胞が培養成功率は70%とあり

培養出来ないケースの30%の人は80万支払って根管治療+土台+クラウン治療になるようです。

*各専門医の高めの歯科医院でも根管治療25万+土台5万+クラウン25万(1本60万以下)だと思いますのでちょっと割高感はあるかな!?

   

また医療費控除の対象にはならないようなので、その点は注意ですね。

 

 

 

じゃあ歯髄再生療法をEEデンタルで行うか!?と聞かれれば、自分は今は参入しませんね。

この分野少し興味があるので、セミナーなどあれば参加して分からないことをまず質問したいですね。

自分で調べようとしてもいかんせ論文が少なすぎるし、術式も調べると違った方法もあるようなのでどの方法が成功率が高いのかを知りたい。

  

術式、成功率がある程度が分かってから参入は検討します。

 

80万以上頂いて「ごめんなさい上手く行かなかったです」は言いたくないです。

 

  

後、感染根管への培養であれば一流の腕の立つ歯内療法専門医が時間をかけて綺麗にした根管に幹細胞入れたケースとGPの先生が感染根管治療した場合の成功率も気になりますね。

根管治療の質でも成功率に差が出そうな気がします。  

   

根管内というのは一度入った細菌をゼロにすることは今の所不可能で我々歯内療法専門医が行っているのは

菌数を可能な限り減らし、人工材料で細菌を生き埋めにして活動性を失わせることで、菌が体を攻撃できなくなり ⇒ 治癒(成功)となります。

(簡単に言えば、歯の出口から細菌が出れないようにすればほぼ成功!)

 

この歯髄再生治療においては、

【菌を殺して ⇒ 歯髄を生かし定着させる】ですから

現在の歯内療法より数段難しい治療を行い成功というものが得られる気がします。

   

   

興味のある患者さんはどんどんトライしてもらいこの術式での成功率へのデーター協力をしてもらいたいと思います。

その際、リスクや治療費のことはよく聞いておいた方がいいと思いますよ。

   

 

以上、今調べた範囲での私見になります。

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