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破折歯の分割抜歯(トライセクション)

患者さんは70代女性

 

右上のゴールドクラウンに違和感があるとのこと

2022 EEdental TaY (1).jpg

レントゲンを撮るとなんとなく違和感のある所見

  

別角度で確認すると

2022 EEdental TaY (2).jpg

やっぱりMB根が折れており、違和感の原因はここと診断

  

幸い大きな痛みや歯の揺れなどがないことより、

折れている根だけ分割抜歯(トライセクション)で歯の保存を行うことにしました。

 

2根は特に根尖病変などの問題ないのですが、

破折した場所からの細菌感染を疑い根管治療も行うことにしました。

  

 

治療をスタートしクラウン、コア除去を行うと患者さん自身も心配するぐらいの腐敗臭が部屋中に充満

細菌感染した歯、歯の中に入れた人工物に細菌が住み着き臭いを出します。

特に歯の中に住む嫌気性菌は非常に強い臭いを作り出します。

 

個人的には年に数本はこのような凄い臭いがすることがあるのですが、患者さんはやっぱり心配してしまいますよね・・・

 

臭いに心配する患者さんに

「大丈夫ですよ、治療終わることには殆ど臭い取れますから」と説明

ただ、このままの臭いだと次の患者さんもビックリしてしまいますし、何よりその近くで治療を行う私の喉が痛くなるので

医院にある空気清浄機&口腔外バキュームを全開にしてしておきます。

*天井の空気清浄機は音はうるさいですがよく吸う!  

  

まずは2本の根の根管治療

中に入ったガッタパーチャーも臭います。

ただ、除去、拡大操作、次亜塩素酸で消毒する頃には歯の臭いは落ち着きます。

 

綺麗にした後でガッタパーチャーを入れ、レジンコア 

レントゲン

2022 EEdental TaY (3).jpg

 普段作らないポストも、残った歯の維持力を考え3mm程度のポストも作成

  

この後、顕微鏡下で音波を使い歯根分割し、折れている根の抜歯

2022 EEdental TaY (5).jpg

根管治療は殆ど手づかずであり特に太く削ってあった訳でもありません。

また根の先から割れているという珍しいパターン

*ホント歯科の世界は不思議がいっぱいです。   

  

 

分割した場所がスムーズに切れているかレントゲンで確認

2022 EEdental TaY (4).jpg

綺麗に分割出来ました。

 

この後、仮歯を入れ半年程度待って本歯を作成します。

 

歯根破折回避の為、クラウンを入れた方がいいというのが今の教科書ですが、

クラウンを入れても折れる時は歯根が折れてしまいます。

 

今回入っていたのもゴールドクラウンでしたが、ゴールドクラウンを入れると、

咬み合わせに馴染むという理論も個人的には

「そんなに都合のいい話ってある!?」と思っています。

*タイプⅠの金属なら可能化もしれませんが。。。

  

根管治療後の長期の安定というのは非常に難しい問題だと感じます。 

だいたい、夜間の歯ぎしりで悪くなることは想像できますが、こればっかりはどう対応すればいいか。。。

 

  

今回のケースはこの後、仮歯を入れ4~6か月程度様子を見て本歯を作成していきます。 

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