神経の保存と限界
- Posted by: eedental
- 2014年1月31日 10:56
- マニアックレジン
色々思うことがあり、最近あまり積極的にはMTA直接覆髄法を行わなくなってしまっています(;´・д・)
講演スライドの1枚
ただ、可能な限り神経の保存治療は行っていますよ(A;´・ω・)
今回の1症例
術前:親知らずの影響で大きな虫歯が出来てしまっており、
また銀歯の下にも虫歯があるようです。
赤丸の部分が虫歯
私が出した治療方針は
1、親知らず抜歯(岡山の患者さんで岡山大学で^^;)
2、銀歯の下の虫歯治療
術前に神経を取る可能性が高いことを説明
患者さんもその治療方針でOKとのことで、
親知らず抜歯後、治療を開始してみると
あら!? 神経出なかったね!(^―^)
症状もないし、神経保存に治療方針変更!
急きょレジン充填を行い、神経の保存をおこないました。
レントゲンを見ると、神経まで首の皮1枚という所でしょうか(・∀・ノ)ノ
ただ、神経付近まで削った歯の何本に1本かは後で痛みが出てしまい神経の治療になることもあります。
患者さんにも、大きな痛みや熱い物が沁みてジンジン違和感が出たら神経の処置が必要なサインであることを説明して、今回は治療を終えました。
さて、この歯の神経は残るのか!?
しばらく経過を見る必要があります(-`Д´-;)
注意:EEデンタルでは神経の保存を極力行いますが、今の基準で神経保存できないようなケースに人体実験的に薬剤(MTA 3Mix ドックスベスト)を用いて治療は行いません。
理由:http://eedental.jp/ee_diary/2010/10/post-166.html
基本的に自分の体に行ってもいい治療しか患者さんには行っていません!
(北斗の拳でいう「アミバ」みたいに、何でも患者さんにやっちゃうマッドサイエンティストにはなりたくないですから)
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