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中部デンタルショーに向けて、開業する時などニッケル・チタンファイル(Ni-Ti Files)導入を考える! 

とあるA先生のメールから、

 

今度の中部デンタルショーでエンドの器具を見たいと思ってます。
そこでお聞きしたいのですが開業時導入するにあたりどのようなNi-Ti器具がおすすめでしょうか?
コントラやEMR測定器などもおすすめはありますか? 

 

自分のしたい臨床としましては
・ラバーダムはしたい
・Ni-Tiファイルを保険でも(ケースにより)使いたい
・システムとしては簡便な方が良い
・根充は現在ラテラルだが将来はケースによってはバーティカルでも行えるようになりたい
などです。
自分はまだエンドを自費でとれる技術はないと思ってます。
ただ、保険でもできるだけきちんとした事をし、将来は自費でもチャージできるようになりたいです。


難しい質問かもしれませんが、何卒よろしくお願い致します。

 

 

 

こんにちは、井野です。
 
Ni-Tiに関しては現在どこのメーカーのものを使用しても

同じようなことが出来る所まできていますよ。
 
ですので、どちらかと言うとファイルの好みになる部分が大きいですね。


 
またファイルは全ての根管に対応している訳ではなく、
 
ケースによってはハンドで形成した方がいい場合もあります。
私は、Ni-Tiファイルが嫌がるような動きをした場合は、根尖付近をハンドファイルで形成することもあります。 


デンタルショーで扱えれば、色々なメーカーのものを触ってみた方がいいと思いますよ。 


たぶん、何を見ていいか分からないので2,3代表的なものを書いておきます。

 
初級者向けならヨシダの「K3KF」
 
http://www.yoshida-dental.co.jp/expert/02/04/k3xf/k3fx.pdf#search='K3+%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB'

や、

「エンド・ウェーブ」

http://www.dental-plaza.com/gakujitu/magazine/contents/dm109/109_038-040.pdf#search='%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A6%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%83%96'

小林先生発見! 


 今度デンツプライから発売する「プロテーパーネクスト」(Mワイヤー)などがいいと思いますよ。
(かなりシステマチックに出来るようになっています。)

ラドル先生がCMに(笑)

金髪女性の歯ではないですね^^;

 NEXT1.jpg

 

世界的にマーケットを見れば、「プロテーパー(ユニバーサル)」が多数派ですが、そのうちネクストの方に変わるかもしれません。

 

 
 

昨日、ブログに書きましたが、個人的には

レシプロックやウエブ・ワンなどの「シングルファイルシステム」は今は手を出さない方がいいでしょう。

またシングルファイルは多少アドバンスなのと、感染根管などでは他のNi-Tiシステムも必要になるので、

最初の導入としてはあまりお勧めできません。

(阿部先生がおっしゃるには、イージーケースにはいいアイテムだそうです)

 

ニッケルチタンは、術者を助ける一アイテムになりますから是非とも導入された方がいいでしょう。

 
ファイルは好みですが、
 なるべくなら世代の新しい3~4世代目のものを選んだほうがいいですよ。
 日本の市場には未だ2世代目の『プロファイル』などもありますが、そういったファイルは4世代目のものに比べると彎曲根管に弱いですからなるべく新しい世代のものを買ってください。

 

プロファイルは私も使っていましたが良いファイルでした、現在アメリカでは4世代目の金属になってNewタイプが発売されています。

 

また、導入に関しては、Ni-Ti専用のモーターを買う必要もあるので、その他に+10~20万ぐらいかかります。
 

>ちなみにコントラやEMR測定器などもおすすめはありますか?

現在発売されている電気根管長測定器は3世代目のものなので、精度はどれも良く大きな差はありません。

ですので、デザイン買いでもOKです。

ルートZXなどは薄型でいいと思います。

CMダサダサですがヾ(・ε・。)

 

 

私的に言えば、モーターにEMR機能が付属されているものの方が便利だと思いますね。

そうなると、代表的なものはモリタの『デンタポート』になります。
http://www.dental-plaza.com/article/dentaport/products/index.html

ジムみたいな顔です。

 

 
私は旧型の『トライオート」を使用していますが現在廃盤かもしれませんが、中古はヤフオクなどでたまに出てきますよ。

私はヤフオクで5万でゲットしました(笑)

EMR機能が付属されているとアピカルリバース機能があり、ファイルが根尖に行くと、逆回転して戻ってくるのがミソですね。
根尖を必要以上に拡大せずにすむのでその点は大きなメリットだと思います。

このアピカルリバース機能は根管のどの辺りで発動するか任意に決めれます。

私はEMRでいう「0.5~1.0」の位置に設定しています。

 

  

現在は、「トライオートミニ」になっていると思います。

http://www.dental-plaza.com/article/triauto_mini/module/index.html

*この場合、EMRはモリタのルートZXを買う必要が出てきます。
 

 
モーターにEMR機能が付いているのはモリタの特許商品で、モリタ商品だけになりますから、
モリタのブースで現在発売中のものを聞いてみてください。

噂では次期モデル開発中と聞いていますが、現在試作品の状況らしいので
いつ発売になることやら^^;

 

 

私の現在のよく使うNi-Tiファイルシステム(ハイブリッドテクニック)ですが、
Kファイル#10 穿通後
・GTファイル#35      (テーパー12) 根管状部のみの拡大
・ボルテックスファイル   (テーパー06) 海外通販
・プロテーパー  F1            (テーパー07)

もしくはF1の変わりにプロテーパー NEXT X2     (テーパー06) 

ですね、

使い始めると、1つのファイルシステムでは限界を感じるようになります。

 

慣れてくるとよく折れてしまうファイルが出てきます = そのファイルはシステムのウィークファイルになります。

そのファイルシステムの弱い所を見つけ、それを補うファイルを1,2本導入した方がファイルは折らずにすむと思います。(←これは少しやってからですが^^;)

 

勤務医時代怒られるのが嫌で、必死に電卓叩いてファイルの形状を計算しましたからね(笑)

 

Ni-Tiファイルは、「大工のカンナと同じで、好みのものを使いこなせるか?」

 

 

結局、最後は術者の腕になるんですけどね(笑)

 

 

 

 

ではでは!

 

 

 

友人の先生からの質問メール一部改変

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