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中途半端な神経保存はお勧めできない理由

歯の神経を残されたい方へ注意事項

http://eedental.jp/ee_diary/2010/10/post-166.html

でも書きましたが、神経の保存を行い悪い方へ結果が出てしまうと、

歯の保存が非常に難しくなってしまいます( ̄Д ̄;)

 

 

治療によって神経が死んできても、それはある日突然神経が100全部死ぬわけではなく

徐々に神経が弱って数週間~数か月かけて死んでくることもありますヾ( ̄□ ̄)

 

 

厄介なのが、この死にかけの神経、死ぬなら一編に全て死んでくれた方がまだいいとも思えてしまうことも多々あります。

 

今回のケースは、

EEdental kaw2 (1).jpg

術前:断髄(神経の一部を取る)がされており、銀歯の中は虫歯だらけで要治療状態

術後:根管が石灰化しており神経管が無くなっている

(石灰化:体の生理的な防御反応として神経管が狭くなっていく)

術後1年:根の先に病変(膿)が見られるように・・・

 

個人的には術前の手抜きにも思える治療で問題が出なくて、

何でラバーダム+顕微鏡で処置してこんな結果に・・・

 

と非常に腑に落ちない結果になってしまいました(ー△ー;)

 

患者さんに状況を説明して、外科的歯内療法で最後の歯の保存を試みました。

EEdental kaw 2.jpg

レントゲンをよく見ると、根の先の方に石灰化しきれなかった細い神経管が存在しているのが分かります。

 

外科処置の際にはその極細の神経管を顕微鏡で探し出し、その部分の掃除と詰め物を行いました。

 

術後半年経過しましたが、症状などは一切なく経過していますヽ(・∀・)ノ

 

 

 

 

ホント、中途半端な神経の保存は避けられた方がいいですよ(ノ´д`)ノ

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