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難易度の高い前歯の色合わせ(レジン CR)
- 2014年2月 4日 09:10
- マニアックレジン
レジンを詰める際に難しいのが、「グレー系」の歯の色C色
前歯の色は大きく分けると4つに分かれ、専門の暗語で「A」,「B」,「C」,「D」と表現します。
A色・・・赤やオレンジ、茶色がかった白色 (日本人に多い 殆どの方がこのA色)
B色・・・黄味がかった、明るい白色 (日本人には少ない、ホワイトニングを行うとこの色味になる)
C色・・・グレーがかった色 (40代〜50代の方に見られる。若い人には少ない色)
D色・・・茶からブラウンかかった (日本人に少ないがA色が合わなければこの色が合う)
C色の歯をA色のレジンを用いて治療すると綺麗には見えません。
例えると、風景画でグレーのコンクリートの壁の色を赤色で塗るようなものです。
(アバンギャルドで草間やよいさんのような前衛的ではありますが。。。歯の色としては「なし」です)
ですので、
A色の色はA系統のレジンで詰めた方が綺麗に見えます。
C色:詳しくは⇒http://eedental.jp/ee_diary/2013/10/post-858.html
http://eedental.jp/MTOS/cgi-bin/mt-search.cgi?search=%EF%BC%A3%E8%89%B2&IncludeBlogs=4&limit=20
このC色の難しい所は色々な歯の色が存在し、ドンピシャで色が合わないと綺麗には見えません(p・Д・;)アセアセ
A色などは結構色がズレテいても、形さえ合っていれば、そこそこ綺麗に見えてしまいます。
「C色なんてレジンで色合わないよ!」と思われている先生が殆どだと思いますし、私も以前は合わせ方すら知りませんでした。
(セミナーに参加しても「C」色なんて、アウト オブ 眼中ですからね、講義中に一言も出てきません(;・∀・))
私もC色は術前に色が完全には合わないことを未だに説明して治療を始めます。
でも、最近は色のごまかし方をなんとなく表現出来るなり、
このぐらいの表現まで出来るようになりました。(今週の1ケース)
かなり上手くいったケースしか出していませんが・・・ヾ( ̄o ̄;)
私のC色の出し方は技工士に聞いた色出しのテクニックなのですが、実はメーカーが出しているC色では色の表現をしておらず、
歯の2色のグラデーションを
歯茎よりの茶色:A系ベース(サービカル)に色を調合して、 C色に見せるようにしています。
歯の先の白い部分:乳歯色(真っ白で透明感の弱いもの)ベースに透明感を足す
で行っています。
*個人的には最近「乳歯色」のレジンにドハマり(ノω<)
乾燥した歯の色の表現や、屈折率によるインサイザルハロー付近のホワイトラインとか、辺縁隆線とか、色々なアクセントに使えます。
言わば、ごはんの友「海苔たまふりかけ」みたいな存在です。 ← 何のこっちゃヽ( ̄△ ̄ゞ)
乳歯色はクラレのものです:http://www.kuraraynoritake.jp/composite/pdf/majestylv_catalog.pdf
私の色出しは直感で、その場でレジンの色を私は決めて詰めていますが、
ホントC色はパズルのようなもので、やりがいはありますね!(笑)
C色はA色の1.3倍ぐらいレジンを詰める時間がかかるのがネックですが・・・
色々なメーカーの「C色」を現在10色以上持ってはいますが、どちらかと言うと、あってないようなもので使えない時が多い。(ドンピシャで色合わせないと違和感が出るのがC色なので)
でも買っちゃうんですよねぇ~、珍しい色のレジン。。。
そして使わないまま期限が来て廃棄。。。(´-ω-`;)
そら、メーカーも「C色」売れないから本腰上げて開発はしないですよね;´Д`);´Д`);´Д`);´Д`)
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