Home> 歯内療法日記 > 日本国際歯科大会 (俺ノート エンド編)
日本国際歯科大会 (俺ノート エンド編)
- 2014年10月16日 09:06
- 歯内療法日記
エンド編
・リジェネレーション:無麻酔で冠部歯髄より下の部分で断髄(痛みが出る所まで削る)、出血を確認、ビタを詰め仮封
・現在の歯髄再生、1歯5000万のコストがかかる
・ステムセル 歯の周りには5種類ある
・根未完成歯の移植は根管治療なしでいい
・日本口腔顔面痛学会の非定型歯痛のガイドライン
http://minds4.jcqhc.or.jp/minds/NDTA/ndta.pdf
・マルコ先生 レジンとエンドの専門医
(私と同じような抜髄後にレジンでビルドアップ症例を見させてもらいました。)
・マルコ先生もコアにはSDRを使用
・海外から見ると日本は優秀な技工士が多く、技工士に困ることはない
・Ni-Tiの世代分け (←今の所 マルコ先生のスライドが一番分かりやすかった)
1世代 radial lands (ファイルにテーパーを付与)
2世代 active blades (ファイル断面の形状・カッティング面)
3世代 alloy treatment (金属の組成変更・革命 R層 M-ワイヤー)
4世代 unique movement (ファイルを動かすモーターの動き レシプロ運動など)
5世代 senterd section (ファイルに特殊な湾曲が与えられており、根管内で蛇のように動く Pro Taper NEXTなど)
*ファイルの分類は講演を色々聞いていても、先生毎に4世代目以降バラバラでしたが、この分類は非常に理解しやすいです。
・レッジの形成してしまう頻度 33%(専門医のデーター)
・レッジの存在は治療の成功率を下げてしまう
・根管の湾曲が20度以上でレッジができやすい
・Pass Filesの先端をベンディングしてレッジを取る方法もある(100回転ぐらい)
・根管治療後の再発は2年以内に出ることが多い
・ファイル破折除去は根管の内湾側を削ること
・破折ファイルの上1/3を削ることにより、ファイルは揺れ始める
・下顎大臼歯の83~93%はイスムスの感染による失敗
・下顎大臼歯の近心根が2根管性のものは18%程度
後は、3根管、2根管+イスムス、2根管+側歯
(つまり抜髄に失敗すると成功率が極端に悪くなる歯とも解釈できますね)
・根管治療においてマイクロスコープを使わないという理由がない
・太いテーパーのファイルの使用は歯根破折に繋がるので気を付ける
・根管形成、特に根管上部は徐々に太く削らないトレンドになりつつある
・X-Pendo Finisher (Ni-Tiファイル) 先端10mmが湾曲した形状 (第5世代)
(動画を見る限り内部吸収などには理想のファイルですね)
・根尖を大きく削り解剖学的な根尖を破壊した歯の再治療は予後が悪い
・水酸化Caを過剰に押し出し歯肉が壊死した報告がある
など色々勉強になりました。
エンドはどちらかと言うとテクニックよりいかに自己解釈で間違った治療をしないことが重要なポイントになりますね。
一番大きなホールでセッションがありましたが、昨今エンドブームが来ているので、
是非是非エンドに興味を持ち、原理原則であるラバーダム治療が普及してくれればとも思いました。
(一応「ラバーダムしてね」、と言わなければいけない立場のようなので^^;)
エンドに興味を持つ先生が同級生、知り合いの先生、先輩の先生とおられ、
「歯内療法学会入ったでぇ~」と報告を貰っています。
若い先生方も来年は横浜で歯内療法学会が7月11日12日にありますので是非是非!ヾ( ̄∇ ̄)
おっさんとおじいちゃん先生ばかりの学会に若い風を!(怒られるか!?(笑))
以上、国際歯科大会 俺ノートでした。
(ブログを見ている歯科医師の先生へ、聞いた話の羅列なので文献は個々で調べてくださいね)
1年のセミナー、学会、講演の内容を踏まえ、勉強し直して
12月14日のペントロンエンドセミナーのスライドを作ります!
セミナー参加の8名(+聴講4名)の先生方よろしくお願いします。
そのうちペントロンの藤崎さんからメールがあると思います。
抜去歯集めておいてくださいね(((( ・ω・)
- 購読
- Powerd By