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歯科用レジンのメリット・デメリット メリットを生かした治療
- 2014年10月 8日 13:36
- マニアックレジン
レジン治療とは、平たく言えばプラスチックのことで
「コンポジット レジン」 「ダイレクトボンディング」 「ハイブリットレジン」 「審美レジン」
全て同じ治療のことで、プラスチックを歯に詰める治療です(・ω・)ノ
自費治療の為の命名なのか色々な名前が出てきますが全て同じ治療です(-ω- ;)
(歯医者ってなぜか自分の治療に独自の名前付けたがりますよね、またそれが患者さんを混乱させる元に)
レジンにも保険のもの自費のものが日本にはありますが、(世界中みてもこんな分け方するのは日本ぐらい・・・)
現在の保険適応レジンもかなり良いものが出てきており、自費のレジンだから物性が保険のレジンより良いということはありません。
http://eedental.jp/ee_diary/2014/01/post-902.html
で高橋先生がおっしゃられていましたが、
アメリカのコンポジスト(レジン専門の先生)が選ぶ良いレジンランキングの2位の『エステライト』
などは非常に研摩性も良く日本ではこれが保険適応材料となっています。
つまり、自費のレジンより評価の高いものが保険適応として国内では使われているわけですから、
自費レジン治療 ⇒ 「物性が良く虫歯になりにくい」
にはなりません(´ω`= )
さて、話をレジン治療の戻して、
レジン治療の優れている点は
1、他の治療法に比べ歯を大きく削らずにすむ
2、白い色で詰めることができる
3、虫歯をその日のうちに治せる
*歯の治療は、虫歯の大きさや、虫歯の場所により1~6回程度通院が必要になります。
忙しい現代人は最小来院数で治したですよね。
中程度の部分的な虫歯を治す為に用いるレジンなのですが、
他の方法としては「インレー」という金属、セラミックを用いる方法があります。
金属には:保険の銀歯、金歯(金合金)などが代表的なものです。
セラミックには:機械がブロックから削り出すもの(3Dプリンターみたいなものです)と、技工士が粘土から焼き出す方法(陶器のお皿を作る方法です)
これらの方法をインレー修復といい、2回の通院が必要になります。
私がインレーではなく、レジンを第一選択している理由はこちら、
http://eedental.jp/ee_diary/2014/08/post-1002.html
つまり、大きく削らず、綺麗に治せるのがレジン治療のいい所!
ただ、レジンは時間と共に見栄えが悪くなることもあります。
これが欠点です。
この欠点はレジンの得意な先生であればある程度解決することが出来ます。
一般的なレジン治療の5~8年後
拡大鏡、顕微鏡などでレジンと歯の縁をもう少し合わせれれば、もう少し着色は目立たないのですが、
それでもレジンの周りの褐線などは避けることができません。。。(ノ ω = )
この状態を綺麗にしようとすると、
1、レジン(歯医者の手間と時間は非常にかかりますが健康な歯は多く残せます)
2、セラミッククラウン(歯の60%ぐらいを削ってしまうので私はお勧めしません)
上の写真の患者さんは、まだ20代前半で今後のことを考えるとレジンを選択しておかれた方が歯の寿命は延びると考えレジン治療で治療をおこないました。
術後(治療個所:16か所)
非常に手間はかかりますが、大きく削らずともこのような修復は可能な時代になっています。
(16か所の前歯を治すのに4時間をかけています。)
先にも書いたようにレジンは時間の経過とともに変色、着色が付いてきます。
そういった場合は表面のレジンを1層削って綺麗に治す必要が出てきます。
(簡単な研摩修正で30分程度で終わります)
そうすれば、被せ物にせずに歯の寿命も同時に手にいれることができます( ・ω・)ノ
逆に言えば、セラミッククラウンで治療をした場合、被せ物の縁が歯茎に中に隠れ込み
審美的なトラブルは起こりにくい のですが、歯を大きく削ってしまう手前問題が起こった際には
リカバリー治療が大変難しく、最悪抜歯になることもあります。
歯を長持ちさせたければ、
審美的理由で健康な前歯をさし歯にしては絶対ダメです!=(。・`ω´・。)
やり代えの2回目以降のレジンは非常に手間のかかる治療ということで、
まず2000~3000円(3割負担で700~1000円)の保険治療では赤字になってしまいます。
保険治療でこのような数時間かかる治療を希望されても、
「いや、綺麗にしたいのならセラミッククラウン(10~18万)」となってしまうかもしれません。
ここが歯の寿命の大きな分岐点の1つなのですが、
歯科医院も経営して行く為には採算性を考えますのである面仕方がない日本の医療の実情があります。
ですので、自費レジンは担当の先生の時間、技術を買ってもらう治療です。
(私の中での解釈では、レジンは先生の技量に結果が大きく依存する治療の1つです(= ̄ω ̄))
EEデンタルも、このレジン治療は全て自費治療(1本5~6万)です。
(EEデンタル保険医療機関ではないので初診から全て治療は自費治療となっています)
保険治療の安いという部分は非常に魅力的に見えるかもしれません、
ただ、30年前と同じ治療費で、最新の技術を取り入れた治療というのは実際無理があると個人的には思います。
各メーカーの努力で良い材料が出てきても、それを生かす環境が日本にはないのが悲しい部分。。。( ノω-、)
歯をなるべく削らずにレジンで治したい患者さんはレジン治療の得意な歯科医院を探して受診してみてください。
写真のケース、研摩、修正で15~20年は持たせたいですね!(^ー^)
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