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虫歯が大きく神経付近まで削った歯のリスク
- 2014年11月21日 08:57
- 歯内療法日記
虫歯が大きく神経付近まで削った歯の何割かは、その治療の刺激などにより
神経が弱り、神経が徐々に死んでしまい、そこにどこかから細菌感染が起こり歯茎から膿が出てきたり
歯茎が腫れたりと症状が出ることがあります(T。T)
膿が出てくる前に、痛みはないが違和感などが続いていることもあります。
特に傾向として、治療後大きな痛み、暖かいものが沁みる、咬むと痛いなどの症状が出た歯に関しては
このように神経が死んでくることを経験します。
ですので、歯の神経は可能なら保存した方がいいのですが、固執して歯の神経だけを何とか・・・
というのは非常に危険で歯を抜くことにも繋がってきます。
詳しくは⇒【歯の神経を残されたい方へ注意事項】 http://eedental.jp/ee_diary/2010/10/post-166.html
直接覆髄法などした歯に関しては、1年後くらいにレントゲンでチェックをした方がいいと思います。
http://www.eedental.jp/mta.html
今回のケースは数年前に他院でセラミックインレーを入れた歯に違和感を感じるという患者さん
詰めてから全く違和感なく咬めていたのに最近になって症状が出たとのこと。
レントゲンを撮ってみると、
根の先に神経が死んでいるような透過像が見られます。
こうなってしまうと私は早目に神経の治療をした方がいいことを伝えます。
今回のセラミックはかなり適合がよくセラミックの下にも虫歯がないことより、
3mm程度の穴をセラミックに開けて根管治療することにしました( ・ω・)ノ
(あまりしない方法なのですが、この歯のセラミックを外すと次は更に大きく削ってクラウンにする必要がありそうなので歯の切削をなるべく避けれるような方法を選びました)
歯に穴を開け根管治療すると、健康な歯の神経からは出血があるのすが・・・
全く出血もなく、むしろ歯の中からは腐敗臭がしてきて部屋中にその匂いが充満します。
患者さんは、治療後
「えっ、あの匂い私の歯からなの?」
と
神経が死んで細菌感染していると・・・
メチャ臭いんですよ(p・Д・;)
(昔、微生物学の友人に嫌気性菌はメチャ臭い匂いを産出するものがいると聞いたことがあります)
治療を繰り返し、匂いが無くなった所で根管充填
治療回数:3回
術前 ⇒ 術中(青い物は仮蓋) ⇒ 術後
セラミックに開けた穴はレジンにて修復
3mmぐらいの穴からの根管治療だいぶ慣れてきましたね(・∀・)
http://eedental.jp/ee_diary/2013/01/post-679.html
ただ、毎回余分な所を削り過ぎないように緊張しながら治療は行っています(・ω・)ノ
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