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2014年10月アーカイブ

EEデンタルでの大きな虫歯の治療の流れ

動画ができました。

 

大きな虫歯をどうなのすのか?

  

EEdental ta2 (11).jpg

以前書いたブログ

http://eedental.jp/ee_diary/2014/10/post-1057.html 

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大きな虫歯の神経を残すリスクについて(根管治療+レジン充填)

歯科医師会の夜間緊急当番でヒマヒマでやることがない院長です。

 

あまりにも平和(暇)で、パソコン内の症例を1つ

 

  

神経付近まで虫歯が達すると、神経を残すか?神経を取るか?

大きな選択をせねばなりません。

 

私は基本的に神経は可能な限り保存した方がいいと思っていますが、

薬剤を使用して行うような無理な神経の保存はしていません。

 

【歯の神経を残されたい方へ注意事項】

http://eedental.jp/ee_diary/2010/10/post-166.html 

 

 

また神経が露出しなくても神経付近まで削った歯の1割ぐらいは1年ぐらい経過すると

勝手に神経が死んでしまい、歯茎から膿が出たり、腫れてきたり、痛みが出たりします。

(症状なく神経が死んでしまう歯もあります)

 

この前駆症状として、多くの場合で持続する違和感、温水痛などが現れます。

 

現在の私の考えでは、このような症状が出た場合は速やかに神経を取る治療に入ります。

とりあえず、様子をみましょうということもありますが3か月程度で次の処置に移るかどうか判断しています。 

 

私の経験則として、症状の続く歯は健康な状態に戻らず、神経が死んでしまうことが多いからです。

 

私がすべきことは歯の保存であり、その中の1つの選択肢に神経を残すという選択肢があるのだと思っています。

ですので、歯を残す為に根管治療を行うというのも1つの選択を行います。

  

 

今回のケースも治療後半年以上して、多少違和感が出てきたと話され経過観察していた歯でした。

患者さんは遠方の方で、たまたま忙しく定期レントゲン検診に来れずいたのですが、

1年後やはり神経が死んでしまい腫れてきてしまいました。

EEdental ko2 (1).jpg

黄色の部分が私がレジン充填をした所、

赤丸の部分が神経が死んでしまい、骨が無くなっている部分です。

(分かりやすく表現すると膿が貯まっている)

 

 

こういう状態になってしまうと、ネクローシスパルプと言って、神経部分に細菌感染が起こってしまい

専門医のデーターでは、最初の抜髄より10%成功率が下がると言われています。

  

この10%

 

私からすると非常に大きな成功率の差とも言えます。

どんな最新の機材、薬剤を用いても成功率を10%上げるということは今の医学ではできません。

 

はっきり言ってしまえば10%成功率が上がる道具、術式が現れればそれは革命的な歯内療法の進歩だとも思えます。(私見)

 

 

ですので、『歯を残す為の神経を取るタイミング』と言うのは個人的には非常に重要なことだと思っています。

 

今回の患者さんの歯は不幸にもネクローシスパルプになってしまいましたが、

可能な限り歯質の保存を行い根管治療を行いました。

 

術後レントゲン 根充後 レジン充填

EEdental ko2 (3).jpg

 

3mm程度の穴から2根管の治療

EEdental ko2 (2).jpg

綺麗に洗浄で来た為かたまたま側枝(神経の枝)まで綺麗に充填できました。

  

 

今後しばらく経過を見て行きます。

  

 

 

 

と、ブログを書き始めて1時間、このまま23時まで平和が続けばいいんだが・・・

(患者さんがいなくても夜間当番は23時まで軟禁状態)

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新規患者さんに関するお知らせ

今年も残す所11・12月となりました。

現在10月・11月の新規・初診患者さんの枠が一杯で、

12月からのご予約を頂いております。

 

 

10月25日現時点です

ありがたいことに、12月の新規初診さん患者さんも定員近いので、

今月までで12月の予約も締め切らせて頂きます。

 

 

また11月の2日~11月11日まで、お休みさせて頂きます。

(メール・留守番電話等の対応は12日からとさせていただきます)

 

よろしくお願いします。

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抜髄+レジンビルドアップ治療の動画編集中!

知らない間に進行していた大きな虫歯の動画を編集中

EEdental ta2 (3).jpg

歯と歯の間の虫歯は知らない間に神経に達していることがあります。

 

 

治療の流れ

EEdental ta2 (11).jpg

根の治療とレジンが得意な歯科医院にかかれば、こんな流れで治療を行うことで大きく削らず被せ物(クラウン)にせず治療が可能です(>ω・)ノ

 

EEdental ta2 (12)a.jpg

 

  

 

忙しいので動画の方は少しずつしか進行していませんが、そのうちYou Tubeに上げますヾ(´・ω・ )

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気になる前歯の隙間

どうも、良いと思うものは何でもマネしてみる院長です。

 

先日の講演を聞いたエッセンスを取り入れて、正中離開症例にラバーダムをしてみました。

 

今回は初ラバーダム正中離開症例

【術前】

EEdental iha  (1).jpg

歯肉圧排という意味では便利です( ̄∇ ̄)

 

 

ただ、操作をする空間を多く取る為には上顎5~5までラバーダムをはる必要があり、

少しメンドクサイですが(笑)

 

【術後1週間】

EEdental iha  (3).jpg

 

口元

EEdental iha  (2).jpg

 

黄色い透明感がある歯の再現は難しい。。。

 

イエローティント(黄色の絵具レジン)をもう少し強めに入れて、

オパールをもう少し強めに入れた方がより自然観が出たかも!?

(でも、そうすると暗い場所では色の抜け感が仇となり、グレーに歯が見えてしまうかも・・・)

 

いつも青っぽい透明感の演出はしているのですが、黄色の透明色の抜け感の表現は初めてでした。

レジンで色を表現するのは難しい。。。

  

 

実際写真より口の中は調和して見えるので、今回は修正せずに治療を終えました。

 

わざわざ遠い所からお疲れ様でした。

 

着色など気になったら遠いですけど研摩(20分)に来てくださいね!( ・ω・)ノ

 

非常に勉強になった1症例でした。

 

あっ、先日のアステリア買ってみました!

http://eedental.jp/ee_diary/2014/10/post-1049.html 

(また医院のレジンの種類が4色増えてしまいました(ノω`)ノ)

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いつもすみません。

日頃、患者さんから色々頂き物を頂きます。

 

DSC01176.jpg

ありがとうございます。

スタッフ一同

 

 

 

ビールありがとうございましたm(_ _)m

 

すべては報告できていませんが、本当に色々なものを頂き、ありがとうございます。

 

 

 

お気持ちだけで十分ですからね(・ω・ノ)☆スペシャルサンクス☆

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海で遊ぶ週末

どうも、ここ3週間全く波乗りしていない院長です。

 

今年は太平洋側、あまり波がなく、しかも最近は休みの日に台風+仕事

気がつけば全く波乗りしていない・・・(´_`。)

 

運動不足解消の為の、遊びなのでしなくてもいいと言えばいいのですが、

どんどんストレスが貯まる自分を感じています。

 

 

そんな所に、「また、イカ釣り行く!?」と誘いをもらい、

土曜の診療が終わった後にすぐに仮眠を取り、深夜2時家を出て福井県まで高速で移動

  

5時半、出港

DSC01130.jpg

福井県の朝の寒さを舐めていました。

 

冷え症にはビーサン堪えます(笑)

(足元はビーサン+上はヒートテックという不思議ないでたち)

  

 

朝まずめ( 魚の釣れる確率が非常に高い時間帯)にバカバカといいサイズのアオリイカが!

DSC01142.jpg

アオリイカに混じって甲イカも釣れました。 

 

前回は初めてだったのシャクッた後の当たりが、全く分からず苦労しましたが、

http://eedental.jp/ee_diary/2014/09/post-1030.html 

今回はイカのサイズも大きくなっており、前回の経験があるので、イカが合わせやすい!v(@∀@)v

 

 

今回の釣り方は、

エギ(疑似餌)を海底まで落として、そこからしゃくって疑似餌をエビのように見せるのですが、

普通、魚がヒットすると魚の重みで竿先は下にさがるのですが、このしゃくり釣りはイカがかかると竿先が微妙に上に上がるので

その一瞬のタイミングを見計らって、イカを合わせます。(下からイカがエギを抱くので一瞬糸のテンションが緩み浮くのだそうです)

 

またイカは非常に学習能力があり、疑似餌だと分かると、すぐにエギを離してしまい二度と寄り付きません。

ですから、抱いたイカは必ず釣るようにと教えられました(゜Д゜;)

 

朝まずめがひと段落した所で、船の上で持って行ったおにぎりとイカ刺しタイム

DSC01155.jpg

(黒いのは全てスミです)

コンビニでインスタントの味噌汁を買えばよかったと後悔( ̄∇ ̄;) 

 

 

今回はイカも大きくなっており

DSC01161.jpg

大きいものだと1匹800~900グラムぐらいありました。

 

 

私も800グラムぐらいのを数匹釣りましたが、かなり重い!

「ヤバい、これはかなり楽しい!」

 

 

後少ししたら、1キロぐらいも上がるそうですが、

1キロになったら、それはそれは楽しいだろうなと ( ̄m ̄ )

 

結局5時半~16時半まで1日釣りをして、私は31杯、連れてってくれたお父さんは45杯

合計75匹 

(船の管理のおじさんに、他の船は今日は1人10~15杯ぐらいが平均なので、2回目で31杯はなかなかいい漁獲量だと)

 

 

当然、これだけ釣れると、体中に墨をかけられ(今回は2回顔面に・・・)

釣りが終わった後に近くの温泉に行ったのですが、墨が皮膚にかかった所だけ凄くヒリヒリして

墨の入った左目だけ、気持ち悪いぐらいの充血でびっくり(Φ皿Φ;)

 

イカ墨って、ある意味『毒』なんだと初めて知りました(笑)

 

その日釣れた75杯のイカは全て貰ってきたので、当分イカ三昧です。

(200%食べきれないので、親戚、友人、スタッフにあげまくりましたが冷蔵庫にはまだまだ沢山います) 

 

 

 

イカ釣りは後2~3週間でシーズン終わるそうですが、

ぶっちゃけ、「膝・腰の波で波乗りなんかしている場合じゃねぇ!」( `▽´ )

  

今年、もう1回ぐらい行きたいですね( ̄▽ ̄)ノ

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小さくかけた歯をどう治すのか?

前歯が外傷などで小さくかけてしまうことがありますヾ(・д・。)

EEdental ka4 (1).jpg 

臨床症状なく、審美的に気にならなければそのままにしておくのも1つです。

 

ただ、女性の場合気になってしまう方は多く、小さな女の子でも同じようです。

http://eedental.jp/ee_diary/2010/03/post-60.html 

 

 

このようなケースを審美的に治すのは色々な方法がありますが、侵襲の少ないものから

1、レジン

2、ラミネートベニア

3、セラミッククラウン

などがあげられます。

 

治療法は1→2→3へは変更できますが、3→2→1には変更できません(・з・)

つまりセラミッククラウンで被せてしまうと、それが最後・・・

 

 

今回のケースは、まず低侵襲のレジンからスタートしてみました。

EEdental ka4 (2).jpg

治療時間:30分

 

ただ、この歯の縁にレジンを詰めても、レジンは非常にかけやすく同じような最初の状態になってしまうこともあります。

(接着力を求める為にかけた表面の0,03~0.05mm程度だけ削っています)

 

 

患者さんにも「取れたら、また来てね」と話し外れること前提で治療を行っています\(゜ε ゜)

 

 

外れないに越したことはないんですけどね=====( ̄∇ ̄)

 

 

人工物に問題が起こらないようにする為にはセラミッククラウンで被せましょう!

も1つの選択肢ではあると思いますが、自分なら最初は選択したくない方法ですね。

 

 

以上、前歯が小さくかけた際の1例でした。

 

EEデンタル ダイレクトベニア・4級(前歯) 60,000円〜70,000円+消費税 

(3年保障 *保障期間中レジンが外れた場合、 *初診代のみの負担でレジンの治療費はかかりません)

 

適応症かどうかはこちらが判断します。 

年に、2万円程度の負担と考えくださいヽ(・∀・)ノ 

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日本国際歯科大会 (俺ノート エンド編)

エンド編

 

・リジェネレーション:無麻酔で冠部歯髄より下の部分で断髄(痛みが出る所まで削る)、出血を確認、ビタを詰め仮封

 

・現在の歯髄再生、1歯5000万のコストがかかる

 

・ステムセル 歯の周りには5種類ある

 

・根未完成歯の移植は根管治療なしでいい

 

・日本口腔顔面痛学会の非定型歯痛のガイドライン

http://minds4.jcqhc.or.jp/minds/NDTA/ndta.pdf 

 

・マルコ先生 レジンとエンドの専門医

(私と同じような抜髄後にレジンでビルドアップ症例を見させてもらいました。)

 

・マルコ先生もコアにはSDRを使用

 

・海外から見ると日本は優秀な技工士が多く、技工士に困ることはない

 

・Ni-Tiの世代分け (←今の所 マルコ先生のスライドが一番分かりやすかった)

1世代 radial lands (ファイルにテーパーを付与) 

2世代 active blades (ファイル断面の形状・カッティング面)

3世代 alloy treatment (金属の組成変更・革命 R層 M-ワイヤー)

4世代 unique movement (ファイルを動かすモーターの動き レシプロ運動など)

5世代 senterd section (ファイルに特殊な湾曲が与えられており、根管内で蛇のように動く Pro Taper NEXTなど)

 

*ファイルの分類は講演を色々聞いていても、先生毎に4世代目以降バラバラでしたが、この分類は非常に理解しやすいです。

 

・レッジの形成してしまう頻度 33%(専門医のデーター)

 

・レッジの存在は治療の成功率を下げてしまう

 

・根管の湾曲が20度以上でレッジができやすい

 

・Pass Filesの先端をベンディングしてレッジを取る方法もある(100回転ぐらい)

 

・根管治療後の再発は2年以内に出ることが多い

 

・ファイル破折除去は根管の内湾側を削ること

 

・破折ファイルの上1/3を削ることにより、ファイルは揺れ始める

 

・下顎大臼歯の83~93%はイスムスの感染による失敗

 

・下顎大臼歯の近心根が2根管性のものは18%程度

後は、3根管、2根管+イスムス、2根管+側歯

(つまり抜髄に失敗すると成功率が極端に悪くなる歯とも解釈できますね)

 

・根管治療においてマイクロスコープを使わないという理由がない

 

・太いテーパーのファイルの使用は歯根破折に繋がるので気を付ける

 

・根管形成、特に根管上部は徐々に太く削らないトレンドになりつつある

 

・X-Pendo Finisher (Ni-Tiファイル) 先端10mmが湾曲した形状 (第5世代)

(動画を見る限り内部吸収などには理想のファイルですね)

 

・根尖を大きく削り解剖学的な根尖を破壊した歯の再治療は予後が悪い

 

・水酸化Caを過剰に押し出し歯肉が壊死した報告がある

 

 

など色々勉強になりました。

 

エンドはどちらかと言うとテクニックよりいかに自己解釈で間違った治療をしないことが重要なポイントになりますね。

 

 

一番大きなホールでセッションがありましたが、昨今エンドブームが来ているので、

是非是非エンドに興味を持ち、原理原則であるラバーダム治療が普及してくれればとも思いました。

(一応「ラバーダムしてね」、と言わなければいけない立場のようなので^^;)  

 

エンドに興味を持つ先生が同級生、知り合いの先生、先輩の先生とおられ、

「歯内療法学会入ったでぇ~」と報告を貰っています。

 

若い先生方も来年は横浜で歯内療法学会が7月11日12日にありますので是非是非!ヾ( ̄∇ ̄)

 

おっさんとおじいちゃん先生ばかりの学会に若い風を!(怒られるか!?(笑))

 

 

 

以上、国際歯科大会 俺ノートでした。

(ブログを見ている歯科医師の先生へ、聞いた話の羅列なので文献は個々で調べてくださいね)

 

 

 

 

1年のセミナー、学会、講演の内容を踏まえ、勉強し直して

12月14日のペントロンエンドセミナーのスライドを作ります!

 

 

セミナー参加の8名(+聴講4名)の先生方よろしくお願いします。

そのうちペントロンの藤崎さんからメールがあると思います。

 

抜去歯集めておいてくださいね(((( ・ω・)

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日本国際歯科大会 (俺ノート レジン編)

土曜、日曜、横浜の方まで講演を聞きに行っていました。

__ 1.JPG

4年に一度の国内で一番大きな大会なので、10ぐらいのホール、部屋で同時に講演がありますのでプログラムを見て好きな話を聞けます。

 

私は仕事である、歯内療法、レジン、顕微鏡絡みの話を中心に行っていました(・ω・ )

 

色々な先生の技の勘所が聞けてよかったです。

 

特に今回はレジンがかなり熱かったです。

 

 

トクヤマから出た、 『エステライト アステリア』 (高橋先生プロデュース?)

これは良い感じですね。

__ 2.JPG

デンタルショーで置いてあった「冊子をくれ」と言ったら、レジン買った人への特典らしいので貰えませんでした。

 

色々トクヤマの商品買ってんだから、「ケチケチすんなよ!」と思いました(ー_ー;)

  

 

 

今まで審美性を追求するレジンは4~5色ぐらいのレジンを詰めることで綺麗な歯を再現していましたが、

アステリアは2色で歯の色調を再現しようとする商品!

 

しかもエナメル色は基本1色なので、中のボディー色(デンチン色)を選択するだけ。

  

今までのレジンはフルセットで購入すると20色近いレジンを購入する必要があり、10万近い投資が必要でした。

また20色もあると、どの色とどの色を、どのぐらいの厚みで使うとどういう色になるかこれははっきり言って勘と経験がものをいう治療になっており、一部のマニアな先生(私含む)のみの再現性が少ない治療でした。

 

まさに職人の仕事!( ^д^ )

 

 

 

アステリアは難症例でない限り2色のレジンで色調再現が可能とのこと。

ですので、かなり色の選択がラクになります。

 

歯科医師的には導入コストが抑えられるのもかなりうれしい!

スタッフは沢山のレジンを管理しなくてようなる。(色なんか、コードネームですから思えるのも大変 「WE」とか「OC」とか「YE」「NT」.........)

 

  

 

コンセプトは根管治療でいう、シングルファイルシステム(ウエブワン、レシプロック)に似ている所があり

難症例でないかぎり、手順通り行えば誰でもシステム通りに行えば結果は出せるように!

 

いやいや、材料の進化は早いですね!

 

 

で、今導入セットでアステリア7本組み+DVDが42000円とのことなのですが、

何とかもっと安く組めないか?

 

 

個人的には、

ボディー色(デンチン):A2B、A3B

エナメル色:NE(前歯部用)、OcE(臼歯部用)

の4色あればだいたいOKではないかと推測しており、まずはそれだけ購入しようかとヾ(・∀・)/

講演後の高橋先生にも「これ以上歯科医院のレジン増やしたくないので最小導入はこれでOK?ですか」と確認してきました。

 

ホント商売の邪魔をする(笑)

 

 

 

基本的にどこの歯科医院もベースのレジンがあると思うので、

いきなりシステムを変えるよりは使う頻度の多いレジンを導入した方がいいかと思いますね。

 

A4なんて、そうそう使わないですしね( ´ з`;)

 

 

私的には、今の所

臼歯はベース「OA3」(マジェステーLV)+表層「クリアー」(プレミス)

の2シェードレシピで良いかなと思っていますので、主に前歯で使用します。 

 

アステリアのOcE(臼歯部用)もトクヤマレジン特有のベタベタ感も無くなり、プレミスっぽい固形感があります。

(*プレミスほど硬くはないですけど、扱いやすいかな)

 

 

 

 

後、気になった商品(レジン)は白水から出た『コンポコアAF』という支台築造用のレジン  

デュアルキュア系のレジンの気になる所は重合収縮

重合収縮が大きいと、せっかく無菌的に根管治療をしても、歯と土台(レジン)の隙間から唾液感染して根管治療が失敗に・・・

 

ですから、根管治療の長期安定を考えれば、コア材料の重合収縮率は私は気になる所ではありますd(ゝω・o)

 

コンポコアはデュアルキュアでも重合収縮1.2%

 

先日の 「SDR」

http://eedental.jp/ee_diary/2014/08/sdr.html 

 

メーカーの出した数字では『コンポコアAF』の方に軍配が!

 

また、コンポコアAFは私の好きな歯質と色の大きく違う白色がラインナップ!

(青色もありますが、青を歯に使うのは少し怖い・・・)

個人的には、歯の色と土台の色が違うことで再治療の際にピンポイントで人工物だけ除去ができ、

パフォレーションなどのエラーが起こりにくくなると感じています。

  

 実際商品を触ってきましたが、操作性はいいと思いました。

これもファイバーポストを入れる症例に使用してみたいと思います。

臼歯のポストなし には従来通り「SDR」の積充填で行きます。(セルフべべリングがかなり便利なので!) 

翌日講演された「歯内療法+レジン専門医」のマルコ先生もコアにはSDRだそうです。

 

この2つの材料は購入して、使ってみたいですね!

  

  

以上、材料のこと

 

後、講演のテクニック的なことも色々勉強になりました。

 

・マーカスバーグ先生 全てにラバーダムはしていない

 

・メーカーによって表記が違うので、色の目的、システムを理解する

2シェードタイプ

*デンチン エナメル

3シェードタイプ

*デンチン →エナメル →トランス(クリアー)   

*オペーク →ボディー →トランス

*デンチン →ボディー →エナメルトランス

4シェードタイプ

デンチン →ボディー →エナメル →トランス

・トランス感のある歯の表現には内部のマメロンの下にオパール色を置く

以前ウィーン・オクダ先生が言われていたリバーステクニックのようなもので、内部に透明感を入れ上にエナメル・ボディーなどを薄く盛るテクニックですね。(←比較的簡単で私もよくやっています)

 

・メタルインレー:医原性の審美障害

 

・エッチングはエナメル質には限局的にした方がいい

 

・ノンプレップ(切削なし)のエナメル質はリン酸などに対して耐酸性があるので、正中離開などのケースは表面を微妙に削った方がいい

 

・エッチング後、エナメル質へのボンディングは刷り込まないで、そっと塗る(エナメルの突起が折れるので)

(昔は1液性のものはゴシゴシ塗れ的に言われていましたが、確かにエッチングした部分の突起にはそっとの方が良さそうです^^;)

 

・光照射:マイルドな光を長くの方がいい

(私は強い光で短時間×回数で行っていましたが、収縮量が大きい気がしています)

 

・OB窩洞は先にB面(頬側)を先に8割程度詰めてしまい硬化後、1級窩洞に形を変える

 

・ボンディング塗布後のエアーブローは一方向からボンディング材が踊らなくなるまで

(メーカの指示通りのエアーの圧でボンディング剤を窩洞から追い出すイメージで)

 

・現在のフロアブルレジン、ペーストと同じ強度を持ったものも出てきている(インジェクタブルレジン)

 

・B3シェード 殆ど使わない

 

・エナメル質とレジンの透過性によりマージンがバレテしまう場合、カットバック後にロングベベルにする

 

・アステリアレジン A2B or A3B+NE が基本シェード  ホワイトニング歯はA1B or BL+WE

(その他、高橋先生に少しヒント貰いましたが、マニアック過ぎるので伏せておきます)

 

・フロアブルレジンは収縮量が多いのでエナメル質にクラックが入ることがある

 

・正中離開 1歯に詰める厚みが1mm以内なら1シェード(すなわち隙間が2mm以内)

1歯に詰める厚みが1.5mm以上なら2シェード(デンチン、エナメル)

 

・セラミックの歯頚部ラインを合わせるBTAテクニック(来年勉強しに行く予定)

 

・CAD/CAMもレジンのように1dayトリートメントであり、仮封剤、プラークの付着がないので接着がうまく行き長期安定しやすい

 

・CAD/CAMは歯質ににボンディング後、フロアブルレジンで接着させる

 

・レジン充填は、1、BALUE(明度)、2、TRANSLUCENCY(透明な抜け感)、3、FORM(形) が重要

TEXTURE(表面性状)、CHROMA(彩度)、HUE(色相)は上記の3つの後に気にする問題

 

・正中離開にはラバーダムをすることにより歯間乳頭を排除する

(その際マジックでラバーダムの正中に線を書いておくと軸がずれない)

 

・1つのレジンの色使いをマスターして、他のレジンを取り入れる

 

・レジン充填後は必ずデンタルを撮って確認する

 

・A6Bなど彩度の高いレジンを使い色の補正をする(明度のコントロールにもなる)

(私も、結構やります)

  

・正中は左右に微妙にずれても違和感ないが、正中が傾くと途端に見た目に違和感が出る

 

・レジン充填後の褐線、ボンディングの厚みを気にすること

 

・オールセラミックセット後はマイクロで縁下のレジンセメントチェックをすること(残りやすい)

 

 

 

色々な先生の話が聞けてかなり収穫がありました。

 

さっそく今日の正中離開症例にラバーダムしてみましたが、「あり」ですね!(。ゝ∀・)ゞ

 

 

各先生方の良い所取りで、目指せ日本一の真似士!

今日からフュージョンしまくりです

zl.jpg

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遠くからの患者さん

最近、立て続けに遠い所からの患者さんが来院されています。

 

福岡香川って、島が違いますよね(p・Д・;)

福井石川新潟 って、日本海側の3連星(p・Д・;)

 

東京千葉埼玉って、なんで東京通過ですか(p・Д・;)

 (東京なんかは一流処が集まる場所なんですが・・・)

 

今日も兵庫県の歯医者の先生が来院されていましたが、

最近、歯医者、医者の先生の来院が多いのも、ビックリしています。

(医療関係者の方は歯の治療は歯科医院選びで殆ど決まっていると知っているので、選ばれるということはありがたいです) 

 

 

ただ、通院時間の話を聞いてびっくり、

福井県から3時間

千葉県、岡山県から4時間

福岡県から5時間

 

最近は医療は可能なら近い歯科医院がいいと思っています。 

ただ、ドンピシャでマッチングする場合は効率良くの受診がいいかなと思っていますが。

  

ある先生に

「遠くから患者さんが来てくれると、自分が上手いとか思ってしまうけどそうではないんだよね」

と飲み会の席で話されていたことがありますが、ホントそう思います。

 

遠くから来て頂けるのはありがたいのですが、何かあった時にフォローする為には近医の先生がいい場合もあります。

 

 

歯内療法(根管治療)+レジンという2つの専門を持った歯科医院なのでニーズがあるのかな!?

  

わざわざ選んで頂き、ありがとうございますm(_ _;)m

可能な限り最善をつくし治療をおこないます!

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3歳児検診

昨日は午前中に難易度の高い外科の手術後、

年に2回の持ち回りの3歳児検診に行ってきました。

(手術が思いのほか時間がかかってしまい、休憩・昼飯抜きで向ったのですが3分遅刻しました・・・) 

 

小児の歯は開業して以来治療をしていないので、子供の歯を見るのは非常に新鮮!

 

 

1歳半検診などでは

「へぇ~、小児の下顎Dって、こんなに咬頭とがっているんだね」

とか一人で関心しています。

 

歯の観察はレジン充填の際に非常に生きてくるので、色々な歯のパターンは見ておいて損はないと感じています。

 

また検診項目がかかれた写真入りの冊子をみていると

「萌出嚢胞」

 

なんじゃそら!(°◇°;)

 

冊子には、上顎のDに多く、経過観察でOKとのこと

 

小児歯科の本は卒業以来診ていないのですが、

「小児と大人は別の生き物」

という大学の先生の話を思い出しました。

 

 

 

豊橋市の検診は2人の先生で70人近い小児を診るのですが、

1日5~6人の治療しかしていない私からすると、検診に行った日は多くの親御さんと話をするので非常に疲れます。

 

 

昨日は指しゃぶりによる開咬の子供が多く、何度も

「そろそろ、指しゃぶり止めさせないと将来カッコ悪くなるよ」

「開咬だと、前歯が当たらないからラーメンもうどんも前歯で咬めなくなるよ」

と散々指導してきました。

 

日頃小児を診ていないので、かなり説明が下手です(笑)

 

 

まぁ、毎回数人の子供にギャンギャンに泣かれる訳ですが、

昨日は不思議と泣くお子さんは1人でスムーズに検診が進みました。

 

 

昨日、ギャンギャンに泣いている子のお母さんが子供に

「○○ちゃん、このお兄さん先生に、ちょっと見せてあげてね」

と言っていましたが・・・

 

 

 

私、今月で40歳なんですけどね。。。(´-ω-`;)ゞ

 

 

年に2回の検診イベントの一幕でした(・_・;)

歯科用レジンのメリット・デメリット メリットを生かした治療

レジン治療とは、平たく言えばプラスチックのことで

「コンポジット レジン」 「ダイレクトボンディング」 「ハイブリットレジン」 「審美レジン」

全て同じ治療のことで、プラスチックを歯に詰める治療です(・ω・)ノ

 

自費治療の為の命名なのか色々な名前が出てきますが全て同じ治療です(-ω- ;)

(歯医者ってなぜか自分の治療に独自の名前付けたがりますよね、またそれが患者さんを混乱させる元に)

   

 

レジンにも保険のもの自費のものが日本にはありますが、(世界中みてもこんな分け方するのは日本ぐらい・・・)

現在の保険適応レジンもかなり良いものが出てきており、自費のレジンだから物性が保険のレジンより良いということはありません。

 

http://eedental.jp/ee_diary/2014/01/post-902.html 

で高橋先生がおっしゃられていましたが、

アメリカのコンポジスト(レジン専門の先生)が選ぶ良いレジンランキングの2位の『エステライト』

などは非常に研摩性も良く日本ではこれが保険適応材料となっています。

 

 

つまり、自費のレジンより評価の高いものが保険適応として国内では使われているわけですから、

自費レジン治療 ⇒ 「物性が良く虫歯になりにくい」 

にはなりません(´ω`= )

 

 

  

さて、話をレジン治療の戻して、 

 

 

レジン治療の優れている点は

1、他の治療法に比べ歯を大きく削らずにすむ

2、白い色で詰めることができる

3、虫歯をその日のうちに治せる

*歯の治療は、虫歯の大きさや、虫歯の場所により1~6回程度通院が必要になります。

 

忙しい現代人は最小来院数で治したですよね。

 

 

 

中程度の部分的な虫歯を治す為に用いるレジンなのですが、

 

他の方法としては「インレー」という金属セラミックを用いる方法があります。

金属には:保険の銀歯、金歯(金合金)などが代表的なものです。

セラミックには:機械がブロックから削り出すもの(3Dプリンターみたいなものです)と、技工士が粘土から焼き出す方法(陶器のお皿を作る方法です)

 

これらの方法をインレー修復といい、2回の通院が必要になります。

 

 

私がインレーではなく、レジンを第一選択している理由はこちら、

http://eedental.jp/ee_diary/2014/08/post-1002.html 

つまり、大きく削らず、綺麗に治せるのがレジン治療のいい所!

 

ただ、レジンは時間と共に見栄えが悪くなることもあります。

これが欠点です。

 

この欠点はレジンの得意な先生であればある程度解決することが出来ます。

 

 

一般的なレジン治療の5~8年後

EEdental iz (1).jpg

拡大鏡、顕微鏡などでレジンと歯の縁をもう少し合わせれれば、もう少し着色は目立たないのですが、

それでもレジンの周りの褐線などは避けることができません。。。(ノ ω = )

 

 

 

この状態を綺麗にしようとすると、

1、レジン(歯医者の手間と時間は非常にかかりますが健康な歯は多く残せます)

2、セラミッククラウン(歯の60%ぐらいを削ってしまうので私はお勧めしません)

上の写真の患者さんは、まだ20代前半で今後のことを考えるとレジンを選択しておかれた方が歯の寿命は延びると考えレジン治療で治療をおこないました。

術後(治療個所:16か所)

EEdental iz (2).jpg

非常に手間はかかりますが、大きく削らずともこのような修復は可能な時代になっています。

(16か所の前歯を治すのに4時間をかけています。

 

 

先にも書いたようにレジンは時間の経過とともに変色、着色が付いてきます。

そういった場合は表面のレジンを1層削って綺麗に治す必要が出てきます。

(簡単な研摩修正で30分程度で終わります)  

 

そうすれば、被せ物にせずに歯の寿命も同時に手にいれることができます( ・ω・)ノ

 

 

逆に言えば、セラミッククラウンで治療をした場合、被せ物の縁が歯茎に中に隠れ込み

審美的なトラブルは起こりにくい のですが、歯を大きく削ってしまう手前問題が起こった際には

リカバリー治療が大変難しく、最悪抜歯になることもあります。

 

  

歯を長持ちさせたければ、

審美的理由で健康な前歯をさし歯にしては絶対ダメです!=(。・`ω´・。)

 

 

 

やり代えの2回目以降のレジンは非常に手間のかかる治療ということで、

まず2000~3000円(3割負担で700~1000円)の保険治療では赤字になってしまいます。

保険治療でこのような数時間かかる治療を希望されても、

「いや、綺麗にしたいのならセラミッククラウン(10~18万)」となってしまうかもしれません。

 

   

ここが歯の寿命の大きな分岐点の1つなのですが、

歯科医院も経営して行く為には採算性を考えますのである面仕方がない日本の医療の実情があります。

 

 

ですので、自費レジンは担当の先生の時間、技術を買ってもらう治療です。

(私の中での解釈では、レジンは先生の技量に結果が大きく依存する治療の1つです(= ̄ω ̄))

  

 

EEデンタルも、このレジン治療は全て自費治療(1本5~6万)です。 

(EEデンタル保険医療機関ではないので初診から全て治療は自費治療となっています) 

 

 

保険治療の安いという部分は非常に魅力的に見えるかもしれません、

ただ、30年前と同じ治療費で、最新の技術を取り入れた治療というのは実際無理があると個人的には思います。

 

各メーカーの努力で良い材料が出てきても、それを生かす環境が日本にはないのが悲しい部分。。。( ノω-、)

 

 

 

歯をなるべく削らずにレジンで治したい患者さんはレジン治療の得意な歯科医院を探して受診してみてください。

 

写真のケース、研摩、修正で15~20年は持たせたいですね!(^ー^)

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今年の台風

去年は歯科医院のある豊橋市に台風が直撃しました。

http://eedental.jp/ee_diary/2013/09/post-838.html 

 

近所のガソリンスタンドの屋根は見事に。。。( ̄∀ ̄;)

2013年9月16日

ga.jpg

 

 

今年の台風は、浜松市に上陸とのことなんですが、 

豊橋市も風・雨が凄かったです(゚ω゚`)ノ 

 

 

中部地方の方以外は、殆ど知らないと思いますが、

豊橋市は浜松市のすぐ横で、距離的には30Kmぐらいです。

 

今年、去年とが似たような光景が近所でも・・・

2014年10月 6日

gas.jpg

昨年に続き、近所のガソリンスタンドの屋根が壊れていましたヾ(・_・;)

 

 

ガソリンスタンドでは修理の人が頑張っていました (`・д´・ゞ) 

 

2年連続は大変です。

 

 

EEデンタルの医院の方は被害ゼロで通常通り診療を行っています。

 

休みの日に台風が来てくれて、仕事には支障出ずにすみました(´∀`;)

 

 

  

さて、次は19号!Σd(・ω・。)

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お金のかかる日本の医療現場

DSC00970.jpg

昔、AAEで買ってきた「ei Down Pak」

 

コードレスヒートプラガーの先駆け的な商品で、師匠と一緒に購入したのですが、

買ってきたものは、前に壊れてしまい。

 

現在はペントロンのアルファーを使用していたのですが、

弟から、使わなくなったのでいるか?聞かれ

 

貰ってきました。

 

DSC00966.jpg

何が良いって、今のヒートプラガーに比べ「デザイン」が良い!

 

個人的にはバイブレーション機能もあり、好きな道具の1つですね。

 

 

 

因みに弟は、アメリカのオークションで購入したらしいのですが、

教えてもらったアメリカのオークション

 

プロテーパー1セットが12ドルだったり、怪しい商品まで売っています。

(弟曰く、中国製のバッタ物かもよ?と)

 

 

日本でプロテーパー1セット買うと7000円ぐらいするので、ものが良ければ1300円で使い捨てもありかな(笑)

  

日本で買うと10万オーバーのダイヤグノデントが340ドル(中古)とか・・・

 

ヤフオクとは比べ物にならないぐらい商品が充実していて、安い!

 

 

 

ただ、海外オークションで購入しても、薬事の関係でメンドクサイ書類を書かなくてはいけませんが(´-ω-`;)ゞ

 

日本の歯科治療費は先進国のなかでも世界一安いのに、

使用する材料は世界一吹っ掛けられた値段で、かなり高価な材料を使用しています。

 

 

日本で買うと700万オーバーの顕微鏡が、アメリカでは400万代で買えるって知っていますか?

AAE(アメリカ歯内療法学会)の会場でアホらしくなりましたよ(笑)

 

 

ハンドファイルも日本では1500円のものがアメリカでは5ドルとか。。。 

 

 

アメリカの通販会社のカタログ色々ありますが、根管治療関係の商品は日本の半額がアメリカでの価格帯のようです。

 

 

ホント、高い商品使っているよなぁ・・・ 

 

 

かと言って中国製の安すぎる商品も怖いですけど(p・Д・;)

 

 

今週から弟にもらった「ヒートプラガー」使用していきます。

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新規初診患者さんへ

2点お知らせがあります。

 

1点目、申し訳ありません、

10月・11月の新規患者さん枠が一杯となってしまっております。

 

 

つきましては、新規患者さんのご予約を12月からにさせて頂いております。

 

年末ということで、12月の新規患者さんは数人とさせて頂く予定です。

 

 

 

再初診の患者さんにつきましては、ウエイティングはなく医院の空いている治療枠で診させて頂きますので

一度医院の方まで電話して頂き予約を入れてください。

 

よろしくお願いします。

 

 

 

2点目

 

お休みのお知らせ、

10月11日(土曜) 日本国際歯科大会 出席の為にお休みを頂きます。

また、

11月2日~11日までお休みさせて頂きます。

http://eedental.jp/ee_diary/2014/08/post-1013.html 

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根管治療に付きもののフレアーアップ(根管治療後の大きな腫れと痛み) 

根管治療を行っていると、

治療後に鎮痛剤が効かないような「大きな痛み」や「腫れ」が出ることがあります。

 

これはロシアンルーレットのようなもので、どの歯に出るか分からないもので、

どれだけ優れた先生でも、術前にこの歯は大きな痛み・腫れが出るなどとは判断できません ガ━━Σ(゚Д゚|||)━━ン!!

 

 

この術後起きる『大きな痛み・腫れ』 のことをフレアーアップと言いますが、専門医のデーターでは

フレアーアップ(定義:術直後に救急処置が必要なケース)   
・6つの論文のメタ解析を行ったIgorらは982例中82例(8.4%
・Tropeは474例中12例 (2.53%)
・Waltonらは、フレアアップの発現率を(3.17%)
・Morseらは168例中33例(19.6%

 

と報告があります、

中でも信頼性が置けるのが最初のメタ解析によるデーターの8.4%ではないでしょうか。

フレアーアップの定義の問題ですが、19.6%は多過ぎですね^^;

 

 

ただし、この数字は歯内療法専門医のデーターで、

細菌感染をあまり考えない日本の根管治療ではもう少し起こる割合は多いかもしれません。

 

 

フレアーアップが起こりやすいケースは分かってきています。

・根尖病変を有する歯に多く見られる  (抜髄の4倍)  (Trope) 
・術前に疼痛のあるものは術後にも見られやすい (Torabinejad 1994)
・オーバーインスツルメーション ・オーバー根管充填は見られやすい    (Georgopoulou,M et al IEJ1086)

 

EEデンタルでも極たまにフレアーアップのような症状が起こってしまうことがあります。。。( ´Д`;)

だいたい年に2~3ケースで、パーセントで言えば2%ぐらいです。

 

 

 

歯内療法の参考書にも書いてありますが、

適切な根管治療が出来ている歯科医院ほどフレアーアップの割合は少なくなるとのことなので、

今の所EEデンタルでの術式は大きくは間違っていない!━━v(´・ω・)v━━

 

ただ、ゼロにはできないのも事実。。。(TДT|||)

恐るべし2%のロシアンルーレット

 

 

 
・術前時に治療後のフレアーアップの説明を行いますが、(特に感染根管)

 

 

もし、起こってしまったらどう対処するか!?

1、痛みが出てしまったら、原因を考える!
抜髄ケースの多くは「根管形成不足による残髄」かオーバーインストゥルション 

 

2、大きく腫れてきたら、原因を考える!(+抗生剤の投与5~6日)

a、根管から排膿があるか?ないか?

b、歯茎が腫れた、切る・切らない?

極たまに排膿が出来ないことによる内圧上昇 ⇒ 穿通・#30~#35程度まで根管拡大を行う( 太く削っても排膿するわけではないので注意)
20~30分しても排膿が止まらない時はその日のオープンを考える。

 
3、オーバートリートメントによるもの ⇒ 抗生剤投薬(3~6日)+咬合調整
4、オーバー根管充填 ⇒  抗生剤投薬(3~6日)+咬合調整 ⇒ だいたい待てば治る

その他にフレアーアップが起こりやすいケース

不適切な手技によるもの

・時間に焦るあまり中途半端に根管を触る

・根管洗浄の不備

・根尖部の過剰拡大

細菌感染によるもの

・ラバーダムなしの治療

・隔壁がないような状態での治療

・カリエスの取り残し

・根管内容物、細菌の根尖孔外への押し出し

・器具の滅菌不足

*その他

・不適当な根管貼薬(根尖孔外への押し出し)

・咬合性外傷 

 

 

私が思っているのは医療とはできるだけ無痛下で行うのが原則ですから、

根管治療中は必ず麻酔をした方がいいと思っています。

私は根管治療の際には100%麻酔を使わせてもらい、無痛下での治療を行っていますが

その方が術後疼痛の頻度は少なくなる気がしています。

 

*麻酔に関しては保険治療だと2回目から歯科医院が赤字で行わないといけない処置なので、ここにもコストの問題が。。。

(麻酔って、麻酔液、浸麻針、結構な費用がかかり気を使う治療なんです) 

  

また痛みの中治療を続けることにより『感作』が起こってしまい、

痛みが定着すると患者さんは地獄を味わい、転院を繰り返しノイローゼに・・・

追記:「エンド専門医に治せない歯痛」 セミナー 【非歯原性歯痛】

http://eedental.jp/ee_diary/2015/09/post-1241.html

不適切な根管治療を続けることで痛みに悩まされることもあります。 

  

 

本来根管治療は小外科手術で痛みは付きものですから、、

その痛みへの配慮というものは私は必要だと考えています。

 

 

 

ここまで書くと患者さんは怖がってしまいますが。。。( ̄ロ ̄;)

フレアーアップが起こっても適切な処置をすることで歯は残せます。

またフレアーアップが起こっても歯が残る成功率には大きな影響はありません。

 

では、今年起こってしまった1ケースを

 

術前(銀歯の歯)

EEdental sawa (1).jpg

実はこの銀歯神経が死んでしまい根管治療が必要でした。

 

患者さんに説明をして、感染根管治療をスタート!

  

1回目の治療を終え、フレアーアップの説明をして終わると、2日後

「先生、おもいっきり腫れてきました。。。」

レントゲンを撮ってみると

EEdental sawa(6).jpg

赤丸の黒い部分が骨の無くなった所

黄色の黒い部分が大きくなっている(骨が更に無くなった)

 

個人的には「まさか、このケースが腫れるの!?」とかなり意外でした(p・Д・;) 

ということで、腫れてきてしまった患者さんには抗生剤を6日ほど飲んでもらいました。

(その間2~3日に一度来院してもらい腫れ、痛みの状況を診ました)

 

 

 

その後、腫れの引いた所で通常通りの根管治療を行い、

術前 ⇒ 9か月後

EEdental sawa(7).jpg

フレアーアップが出た=治療の失敗ではなく

慢性炎症を治療で急性転化させてしまっただけで、適切な処置を行なえばその後は普通の歯と同じ経過をたどります。

 

  

9カ月問題が無かったということで、ようやくオールセラミックを入れれました。

EEdental sawa (2).jpg

綺麗なオールセラミックが入りました。

 

 

一応、感染根管治療においては、極たまに腫れることがあると説明はさせてもらっていますが、

やはり腫れると「2%って、まさか私が!?。。。」と思われてしまうそうです(´ヘ`;)

 

 

個人的には開業以来、『抜髄治療』でトラぶったことはありませんが、

感染根管(やり直しの治療)では今回のようなことが稀にありますので患者さんも知っておかれてください( ̄ω ̄;)

  

個人的には2%(年に2~3人)の為に、治療後全ての患者さんに術後抗生剤を飲んでもらうような治療はしていません。

(これは先生のスタイルの違いであり、患者さんの為に抗生剤を毎回出される先生もおられます。 ただ、耐性菌の問題などのことを考えると不必要にも思えます)

 

 

以上、根管治療後どうしても起こってしまう『フレアーアップ』でした。

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