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金属の土台が起こすトラブル パフォレーション
- 2015年6月10日 09:02
- 歯内療法日記
歯茎から膿が出てくるとのことで患者さんが来院
レントゲンを撮ってみると
赤丸の部分の骨が溶けており、今回の膿は上の赤丸の部分から出ているよう(´ Д`;)
日本では神経を取った歯は金属の土台で補強を行うことが多いのですが、
個人的にはわざわざ削って入れる金属の棒が害になることが多いような気がしています。
「メタルコア VS レジンコア デメリットの観点から考察」
http://eedental.jp/ee_diary/2013/12/post-882.html
「根管治療後の支台築造(メタルポスト)を考える! 前歯の大きな根尖病変」
http://eedental.jp/ee_diary/2015/03/post-1131.html
日本の歯科医師というのはどちらかと言えば、
歯の長持ちさより歯科医師自身の作った詰め物が取れないような配慮ばかりして治療をしている気がします。
(かなり偉そうなこと言っていますが^^;)
また取れないように配慮した詰め物というのは外す時にも厄介です(´ヘ`;)
昨日も、根管治療で金属の土台の除去をした患者さんに
「何件も歯医者をまわって、どこの歯科医院でもこの土台は取るのは不可能と言われたんですけど取れたんですね!」と
まぁ、根の専門であれば大抵の土台は外せます!( ̄∇ ̄)ノ
ただ、土台の除去に1時間半かかることも今年ありましたが・・・
http://eedental.jp/ee_diary/2015/03/1-4.html
今回の患者さんの歯に関しては、
たぶん土台の形成中に歯に穴を開けそこが感染して、骨が溶け膿が出てきたと推測されます。。。
まずは穴の開いた位置を顕微鏡下で確認してパフォレーションリペア
白いものがMTA
その後通法の根管治療を行い10か月後
ある程度骨が戻ってきてくれました。
また治療後膿も痛みも全くでていないことより、今後被せ物を作って治療が終わりになります(・ω・)ノ
昔と違いいい材料が出てきているのですから、そろそろメタルポストは見直した方がいいと思うのですが・・・( ̄Д ̄;)
こんな所で小物がいくら言っても保険のレギレーションが変わらない限り変わらないんですけどね(笑)
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