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歯に開いた大きな穴(パーフォレーション)

患者さんは40代女性

歯茎が腫れ近くの歯科医院に行く根管治療が必要といわれ治療スタート

 

が、

土台を除去すると歯に穴が開いており、「これは歯内療法専門医にかかった方がいい」

ということでEEデンタルに来院

  

話を聞くと、数年前に根管治療を行い、1年前に腫れ再治療を行ったとのこと

その歯が今年に入り再び腫れてきて歯科医院を受診したとこのこと

 

レントゲンを撮ると、

2019 EEdental FT (4).jpg

赤丸部分に過去の治療で穴が開いており骨も溶け、腫れていたと推測

 

患者さんは歯を残したいとのことで保存治療にトライ!

 

治療1回目で分かったことは、通常の神経管の位置とはズレた所に神経管の入り口があり、

それを探そうと裸眼でガンガン攻めた為に歯に穴を開けてしまったと推測できました。 

2019 EEdental FT (1).jpg

赤丸の部分の横の紫色の線が手使ずの神経管

 

手探りで行う奥歯の根管治療はどうしてもこんなエラーが出てしまいます。。。

患者さんにもある面仕方がなかったことだと説明

  

非があるとすれば、

パーフォレーションを起こした先生がその説明を一切しなかったこと!

 

1回目でパーフォレーションリペア

2019 EEdental FT (2).jpg

MTA使用

*こう場合根の穿通・拡大を先にすべきか、先に埋めるべきか!?

私はセオリー通り上の問題を解決してから下の組織に手を付けます。

 

2回目の治療で歯の中を綺麗にし、根管充填を行い仮歯をSetして

  

根分岐部(今回の穴)は比較的予後が悪いので腫れないか心配しながら待つこと8カ月・・・

 

2019 EEdental FT (3).jpg

8か月後のレントゲンではびっちり骨もでき患者さんも全く違和感もないそう。

*造影性のないレジンをコア材に使ってしまった為、コア部に透過像が見えますが問題ありません。

今時造影剤を入れないレジンが存在するとは・・・ 

 

患者さん、紹介元の先生には造影性がないだけで問題ないことを説明させてもらいました。

 

歯の治療、「手の感覚で行う根管治療 」or 「細かい所が拡大して見えている治療」

差が出るのは仕方がありません!ヾ( ̄∇ ̄;)

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