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歯科材料をこだわるより・・・

過去に行った根管治療の「質」というものは、レントゲンでしか判断できません。

   

またその判断もかなりざっくりしたもので、過去の治療でラバーダムをしていたとか

きちんと隔壁作っていたとか、そういった内容までは分からず。

根管充填材(ゴム)がどこまで入っているかなどしか分かりません。

   

ただ、年に1本程度

「何だこれ!? 見たことないような材料使っているな」という所見があります。

  

だいたいそういう先生はかなりこだわりの強い先生なのですが・・・

 

個人的には根管治療材料はまず一般的なものを使うべきだと考えます。

一番困るのがその先生オリジナルな方法で治療された歯 

人工物を除去しようにも除去出来なかったりと、再治療がかなり困難を極めます。

 

 

今回の患者さん全顎治療を希望で

レントゲンを撮ると・・・

2021 EEdental AYu (1).jpg

造影性ゼロ!?

もしくは空洞!?

めずらしい所見。 

 

触ると抜歯になりこちらが悪者になるパターン。。。

  

今の所問題も出ていないので、この歯は経過観察をしていくことにしましたが、 

 

ある日、電話があり、

「先生に指摘された歯のジルコニアクラウンが外れてしまった」と 

 

外れた状態を見せてもらうと、歯茎の上には多量のセメントが残っており

また、見たことない素材で土台が作られていました。

  

 

この状態なのですが、何とか残せるように治療にトライしてみると

削ると樹脂がネチャネチャして、バーに絡みつく・・・

海外通販か!?見たことない材料でした。

   

何とか全て土台材料を除去してみると、ちょっとしか根充剤が入っていない割には

かなり大きく歯は削られていました。

  

 

きちんと造影性がある歯科材料(レジン)で隔壁を作り

2021 EEdental AYu (2).jpg

残った歯質はペラペラで歯肉が透けて見え、パフォレーションを起こしそうでヒヤヒヤでした。

  

  

その後は通法通り根管治療を行い

2021 EEdental AYu (3).jpg

ガッタパーチャー使用、綺麗に治療が終わりました。

   

 

 こんな3流専門医が言うことではないかもしれませんが、

根管治療で材料をこだわるというのは悪くはないと思いますが、

  

ただ・・・

前の先生はもっとベーシックな根管治療の基礎部分から抑えた方がいいように思えます( * _ * ;)

 

 

材料で予後が大きく変わることは殆どありませんのでね!

歯科の自費治療はおススメか!? - EE DENTAL_Blog

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