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虫歯の治療をしてから抜きたいぐらい痛い奥歯
- 2022年9月23日 09:00
- 歯内療法日記
患者さんは40代男性
虫歯の指摘をされ、虫歯の治療を行ったら痛みが出てきた為やもう得ず抜髄(神経を取る)
その後、毎回治療の度に激痛 次第に膿んできてしまい切開なども行った。
正直もう歯を抜きたいぐらい痛い。
その後、オープン(仮蓋なし)の状態で症状は治まったが先生はお手上げで転院を勧められEEデンタルへ
初診時のレントゲン
薄っすら透過像があるように見えたのですが、CBCTで見るとかなり大きな病変が見られました。
抜髄スタートにも関わらず、だいぶ歯が削ってありました。
患者さんには一度、残す方向でトライしてみるか話をして、残す方向で根管治療をスタート
治療1回目
仮蓋のないまま時間が経っていたので、中はプラーク(細菌)でびっちりでしたが、
上の方から順に綺麗にしていき、過去のガッタパーチャーなどの人工物を除去し徹底的に洗浄
ただ、過去の治療で根尖も大きく破壊されており、治りにくいパターンに。。。
1か月後の治療2回目
痛みは殆ど出なかった、術後に1回だけ痛み止めを飲んだとのこと
治療3回目
腫れや痛みはなかったのですが、ラバーダムをして開けてみると口蓋根から排膿
治療4回目
腫れや痛みはない、歯の中も綺麗になってきていたので次回根管充填をおこなうことに
治療5回目
根管充填
根尖が大きく削られていた為に3根全てにMTAを使用
*口蓋根はMTAのオーバー根充に・・・
歯の外に出たMTAはそのうち吸収してきますので、それほど心配はいりません。
仮歯を入れ、仮歯で生活をしてもらい1年予後
腫れや痛みもなく順調とのことでした。
レントゲンでも骨が出来てきているのが確認できたので、かかりつけの先生に補綴を依頼
*外に出たMTAも殆ど吸収されています。
最近他の歯の治療で来院されたのでレントゲンを撮らせて頂きました。
良い感じで治っています!
根管治療でトラブルともう抜きたい!と誰もが思ってしまいます。
ただ、抜く前に歯内療法専門医に相談することで、かかりつけの先生がお手上げの歯も保存出来ることがあります。
残りの人生を考えても歯の保存ができて良かったです!(^。^)
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