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検診で指摘されていた根尖病変が痛み出した。
- 2022年9月27日 09:00
- 歯内療法日記
以前、他の歯の治療をさせてもらった40代女性の患者さん
今回は定期健診でかかりつけの先生に「根尖病変あるよ」と言われていた
10年前に根管治療した歯に鈍痛が出始めたとのこと、
以前の歯は1週間激痛が伴っていたので
歯の神経治療は要注意!特に女性!! - EE DENTAL_Blog
根管治療は歯内療法専門医にお願いしたいとのこと
(大きな痛みはトラウマになりますよね)
診させてもらうと
確かに根尖病変はあります。
銀歯が連結されており、セメントの取り残しも見られます。
しかし、太くて長いスクリューピン(ネジ)が入っており、
これをどれだけ慎重に外せるかがこの歯の治療のポイントになりそうです。
ネジを取る際に歯に穴(パフォ)を開けそう・・・
まずはクラウン+ネジを除去
ネジを無事除去出来た所。
残った歯は3壁がしっかりしており、何ゆえにこんな太いネジ2本も入れたか。。。
*歯茎の上のしっかりした歯が残っていれば、ネジは入れなくても大丈夫です。
1か月後の治療2回目
前回の治療後4日間ぐらい痛かった。2週間ぐらいは歯ブラシが当たっても痛かった。
治療後3週間ぐらいで、痛み、違和感は無くなってきた。
ラバーダムをして歯の中を確認すると特に膿などの所見はないことより
徹底的に洗浄して根管充填
根尖は太く削られていた為MTAを使用
今の歯内療法のトレンドは抜髄はなるべく細く削って歯質の保存を行うというものに変わってきています。
菌がいないような状況で神経管を太く削るのはどうなの!?とホント思います。
今月が半年予後となりレントゲンを撮らせてもらいました。
全く症状はなく入れた仮歯で何でもよく食べれるそう
レントゲンでも半年でかなり骨は改善してくれました。
この状態であればクラウンを入れても大丈夫そうなので、次回ゴールドクラウンを作って行きます。
前回の大きな痛みが出てしまい転院されてきた歯の根管治療は治療回数:8回
今回のスタートから触らせてもらえた歯は治療回数:2回
根の治療、トラブってから治療を引き継ぐのとスタートから触れる歯ではここまで大きく回数に開きが出ることもあります。
トラブった歯を引き受けるのも歯内療法専門医の仕事なのでこちらは全然OKですが、
患者さんとしてはなるべく痛みなく少ない回数で治したいですよね!(・。・)
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