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ProTaper Ultimate(プロテーパー アルティメット)を使ってみた

リリースされましたね。

ProTaper Ultimate Files プロテーパー・アルティメット | デンツプライシロナ (dentsplysirona.com)

 

プロテーパー ユニバーサル ⇒ プロテーパーゴールド ⇒ プロテーパー アルティメット

と変わってきます。

個人的にはニッケルチタンファイルは昔から使っているデンツプライが一番安心感があります。

  

現在は最新のテクノロジーをつぎ込んだ、高価なファイル

特許が切れ中国メーカーが丸パクリした安いジェネリックファイル

の2択なのですが、ジェネリックファイルはそれなりで個人的には使いません。

 

一応、根管治療は専門であり少しでも上手になりたいので、なるべく良い物を使って

足りない技術力をカバーしてもらい、効率的に治療しようと思っています。

  

ただ、私がニッケルチタンを使い始めた1世代目(タックエンド)や2世代目(プロファイル、GTファイル)に比べ、各メーカーそこまで大きく差が無くなってきているのも事実かと思います。

 

今回のプロテーパーアルティメットは、ファイルの金属がファイルの番手毎に異なっています。

またファイルの形状も各ファイルで異なり、デンツプライのプログライダーやトゥルーナトミーなど

デンツプライの歴代ファイルの良いとこ取りをしているように思えます。

*ラドル先生と仲の良い師匠に聞いたら、ファイルは番手が上がるごとに固いファイルから柔らかいフィル(素材)に変わっているそうです。

最初は穿通性の高い細い剛性の高いファイル、番手が上がると太くなる分柔らかい素材に(ブルーワイヤー)

   

ただ・・・

HPには

ロータリーファースト

>多くの症例でスライダーによるグライドパス形成から開始することが可能です。* *社内ユーザー調査では、63%のケースでKファイルを使用せず、スライダーでスムーズな切削が出来たと答えました。

穿通なしでニッケルチタンスタート ←これGPの先生は絶対止めた方がいい!

前歯の中切歯と犬歯ぐらいならいいかもしれませんが、たぶん社内ユーザーって殆どが歯内療法専門医だと思いますから元々の技術力が違います。

上手な先生には出来ることでも平均的な技術の先生には「害」になることも・・・

 

私も簡単なケースにはニッケルチタンからと書かれていたので、

「へ~、ハンド要らないんだ!」と思いやってみたら、案の定レッジ。。。

*ニッケルチタンでレッジって何年ぶりに作ったか(汗)

結局そのレッジを取り修正するまでにいつもの3倍時間を費やしました。

*なんだよ、このうたい文句嘘じゃねえか!と思いながら治療していました。

 

後日、師匠に話したら、

「いやいや、ニッケルチタンの原則はグライドパスをハンドで作ってからだぞ!」と

 

ですので、GPの先生は#10Kファイルは最低でも通した方がいいです。

 

後、プロテーパーゴールドに比べ、アルティメットは根元のテーパーが抑えられており細くなっているように思います。

*根管口入り口の形成量は破折抵抗の為にもなるべく抑えたいものです。

今月行ったイニシャルトリートメント

ゴールド F2拡大

2022 PG.jpg

アルティメット F2拡大

2022 PA.jpg

 

特にF4、F5のファイルは大きく形状、金属がブルーワイヤーに変わっており

F4.jpg

私も特にF5などはアルティメットの方が理想のファイル形状だと思います。

使用して歯を削っている感が強いのはゴールドですね(私見)

顕微鏡下で見ていても多量にデブリが付くのはゴールドの方 

  

私はプロテーパーゴールドの医院の在庫がまだまだあるので、アルティメットに替えるのは1年後ぐらいかな。

また来年の知立のセミナーもプロテーパーゴールドを使用すると思います。

ホーム | 知立研修センター (chiryu.biz) 

 

色々考えられており、良いファイルだと思います。

 

以上、使ってみた感想でした。

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