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歯を長く残したいなら悪くなる前にきちんとした処置を!
- 2023年1月27日 09:02
- EEデンタル こだわり
患者さんは30代女性
銀歯を白くしたいと歯科医院に行き治療を行うと歯に穴が開いており
ほぼ抜歯宣告を受けEEデンタルへ
レントゲンを撮らせてもらうと
仮詰めしてあるのですが、近心頬側根周りの骨が大きく吸収しています。
この場合、疑わしいのは「歯根破折」or「パフォレーション(歯に穴が開けられている)」
患者さんには難しい状態であることを説明し、残せるかトライしてみるか!?
まだ若い女性でしたので残す方向でトライさせてもらいました。
仮蓋を外すと。。。
5か所にパフォレーション
過去に3か所パフォレーションがあったケースは見たことあったのですが、
今回は開業以来初の5か所。。。
正直、なんでこうなるかな・・・!?
虫歯放置してもここまで悪くなることはありません。
こういうケースを見ると「歯の寿命を縮めるのは歯科医師の治療だな」と感じます。
患者さんには謝り、自分の見立て以上に歯に穴が開けられていることを説明
幸い歯は揺れておらず比較的しっかりしているので、3本ある根の悪い1本だけを分割抜歯して2本の根で使える所まで使うか!?と提案
①、②、③のパフォレーションぶを繋いで近心頬側根を抜歯
④、⑤のパフォレーションはレジンでリペアする
という方針を出しました。
患者さんにOKをもらい、トライセクション(3本の根のうちの1本を抜歯)
抜歯後1カ月
歯の動揺もありませんし、膿などの所見もないことより仮歯を入れ6ヵ月程度様子をみることにしました。
裸眼の治療だと奥歯は殆ど見えておらず、手の感覚での治療となります。
ですから、削り過ぎによるパフォレーション、虫歯の取り残しなどは起こってしまいます。
保険診療だとコスト的に仕方がない部分はありますが、仕方が無いで済ませると患者さんの歯はどんどん無くなります。
私のケースは悪くなってしまった歯のレスキューが多いですが、歯を長持ちさせるには悪くなる前に1回できちんと処置を行った方がいいと思います!(^。^)
健康な歯質が首の皮1枚でも顕微鏡で丁寧に処置を行えば
大きなメタルコアでも比較的安全に除去は可能です。
患者さんは知らないと思いますが、奥歯の根管治療(特に金属の大きな土台の入っているケース)はこのようなリスクがある治療ですので注意してください。
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