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ホワイトニングをしたら痛みが出た、その後7カ月痛みが止らない
- 2023年1月17日 09:05
- 歯内療法日記
患者さんは50代女性
ホワイトニングを行った後から痛みが出てきてしまい抜髄(神経を取る)をした。
その後クラウンを入れたら、痛みが再び出てきて再根管治療をスタート
5ヵ月根管治療をするも痛みが止らないのでB歯科医院に転院し薬の交換をしてもらうが痛みは無くならない。
その後、F歯科医院に行くとEEデンタルに行った方がいいと説明を受け受診
今の痛みは絶えず何かで突かれているような感じ、夜になると顎の方まで脈を打つような痛みが出て、よく寝れない。
指で歯を触っても痛い、今は絶えず痛いということ
話を聞くとトータル8カ月以上根管治療をしているとのこと
寝れないような痛みが続くと困ってしまいますよね・・・
レントゲンを撮らせてもらうと
根管充填がされており、仮蓋の状態。
抜髄スタートだった為に特に大きな根尖病変は見られません。
私の予想として、隔壁からのリケージ(細菌感染)と根尖の突き過ぎを疑う所見
経験上、だいたい抜髄でトラブった歯はこのどちらかのパターンが多いので、
患者さんには基本に沿って一からやり直した方がいい。
痛みはすぐには消えないこと、治る場合も痛みが出ていた期間は待ってもらう必要があることを説明
治療は1カ月おきに行い、頻繁には触らない方がいいと説明
患者さんも抜かずに済むなら治療したいとのことで
治療1回目
一度過去の人工物を全て外し、レジンにて隔壁を行い、ガッタパーチャー除去
するとやはり根尖が広く削られていました。
1ヵ月後の治療2回目(歯は触らずに電話インタビューのみ)
普通にしている時の痛みは無くなった。よく寝れており改善を感じる
ただ、咬むとまだ痛い。←まだ噛んではダメ!と指導
前回から更に1か月後の治療3回目
開口一番「先生はどんな魔法使ったの!? 嘘みたいに痛みが取れた」と言われました(笑)
詳しく話を聞くと、1回目の治療後の2日目には痛みは取れた、夜の痛みも全くない
指で押さえると違和感はまだある ←指で触らないように指導
根管内は特に問題も無さそうだったので、根管充填
根尖がはやり大きく削られていたのでMTAを使用
そこから仮歯で生活してもらい
1年予後
かかりつけの先生に仮歯がよく出来ているから外れるまで仮歯と言われたそうなんですが、
おおよそ仮歯は1年半ぐらいで本歯を入れてもらった方がいいでしょうね。
痛みがとれないようなケース、抜髄がトラブったケース
何度も触るより早目に歯内療法専門医に頼った方が解決は早いと思います!
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