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原因不明の痛み、その後の歯の覆髄処置
- 2023年1月25日 09:04
- EEデンタル こだわり
以前治療させてもらった40代の患者さん
症状のない大きな根尖病変 根管治療治癒症例 - EE DENTAL_Blog
術前時
上顎第一大臼歯にかなり大きな病変があります。
この歯の治療は過去のブログを参考に
6か月でだいぶ病変が小さくなってきているのが確認できました。
しかし、9ヵ月経過したある日
首から肩にかけて痛みがあり頭痛が1週間程度続いた
その間、腫れはなく歯も痛くはなかったが、歯の奥の方に痛みがあった
とのことで来院されました。
レントゲン
レントゲンも良い感じで治ってくれており、第一大臼歯が問題を起こしたとは考えにくい・・・
レントゲンでは何となく第2大臼歯のクラウンの中の虫歯が疑わしい。
患者さんには歯でない可能性もあるが、奥歯のクラウンの下は虫歯になっている可能性が高いことを説明し
クラウンを一度外してみて治療してみるか!?
外して大きな虫歯であれば神経を取る治療になると説明
因みにクラウンの中はレントゲン線が弾かれてしまい、虫歯の有無はクラウンを外さないと分かりません。
実際クラウンを外すと、案の定大きな虫歯。。。
髄角部分の歯髄も露出してしまいましたが、歯髄からは出血がありギリ保存できるか!?
*以前のクラウン治療の際に虫歯を取り残していた可能性:大
患者さんは神経は残せれば残したいという希望をきいていたので、
セラカルにて直接覆髄を行いレジンベース+仮歯まで
白い部分がレジンベース
そこから経過観察をみてもらい1か月後の来院時にインタビュー
術後すぐは多少痛みがあったが、今は噛むと少し痛い程度で収まってきている。
レントゲンで異常所見がないか確認し、仮歯のまま3カ月様子をみることに
3カ月経過し、痛みもなくなったのでゴールドクラウンSet
一度痛みの出た歯は後で神経か死んでくることがあるので、クラウンSet後に
1年後にもう一度レントゲンを撮って神経の生死を調べることにしました。
1年後
患者さんは症状もなく、よく噛めるとのこと
第2大臼歯の神経に神経が死んだような所見もないので、これで治療終了とさせて頂きました。
私は患者さんの痛みの表現の仕方で、原因歯の特定などを行うのですが、
今回の痛み方はちょっとイレギュラーで原因歯の特定などは推測でしたが、
診断もあっていたようで痛みは引いてくれ一安心!
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