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歯内療法日記: 2013年5月アーカイブ
臨床根管解剖
- 2013年5月31日 13:16
- 歯内療法日記
久々に当りの本に出会いました!(>ω・)ノ
木の本先生(マヂ尊敬!)の本
私的には緑色の本の『臨床根管解剖』が凄く為になりました。
特に根尖の解剖、傾向と統計は参考になります。
見えない部分の解剖を理解するのは根管治療では非常に重要な部分だと思います。
根管の数や傾向、また治療のエッセンス的なことも書かれているので、
マイクロエンドを始めた先生には非常に参考になると思います。
青い本の根尖病変は後半は外科的歯内療法が中心なので、
外科処置のことで良い本を探されている先生にはぴったりかも。
木の本先生の書くものってエビデンスベースで書かれているので、
そういった物って、未来も間違いが少ないんですよね!
あっ、IFEAで小林先生の「根管洗浄―よりよい治癒を目指して」
も買ったんだった。。。
読まないと・・・(。-`ω-)ンー
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根管治療後の(神経を取った歯)被せ物・詰め物 クラウン・レジン・アンレー
- 2013年5月29日 13:09
- 歯内療法日記
IFEAの受付で、怖い怖い山内先生に
http://eedental.jp/ee_diary/2013/05/post-776.html
「いつ答え出すんですか!」 (`Д´ )
と言われてしまいまして(´-ω-`;)ゞ
前回のブログの「答え」ですm(_ _;)m
術前⇒術後
この写真を見て5か所レジンで治した場所分りますかね!?
分りにくいので、
で向かって右側の奥歯2本は神経の治療後にレジン充填で歯を修復させてもらいました。
正確に言うと、レジン充填をして、3.5mmの穴から抜髄を行いました。
「根管治療」と「レジン治療」 をミックスしたかなりマイナーな治療ですが、
個人的にはこの方法が今の所、歯の保存にはベターかなと思っています。
根管治療とレジンを専門にしているので、こういう時に特殊過ぎる独自性が出せます(´・ω・)ノ
以前、ある若い先生に
「先生のブログを見ていると、僕の根管治療は歯を削り過ぎかな!? と思えるのですが?」
と言われましたが、私は
「神経を取らなくいけなくなった歯質の保存は考えない方がいいよ」
と答えました。
歯を削らない根管治療は非常に見にくく、治療難度が極端に上がってしまい
結果として根管治療の質が落ちてしまう時があります。
今の大学では歯質の保存と言って歯をなるべく削らないようにと教育されますが、
それは神経がある歯の話であって、神経を取った歯に関してはクラウンを入れる治療になるのですから、1mmの歯の保存はにこだわらない方がいいと言うのが私の考えです。
クラウンを入れるとも書きましたが、もう1つ私見を
神経取ってもある程度歯質が残っていれば、クラウンは入れる必要ないんじゃないかな~~~!?
とも考えています。
先日のIFEAでも、歯質の残り方によって生存率が違ってくるとの発表がありましたが、
がっつり削ってクラウンを入れ、もしやり直しの治療となれば、
上から5番目「No Walls」になる訳ですから問題の出やすい歯になってしまいます。
ですので、私の今の考えは、
『神経を取った歯 ⇒ 残った壁を生かしたメタルアンレー』
が良いのではないかと考えています(・д・)
(再治療の際にも、歯頚部の歯質が残っているとやりやすいですしね)
アンレー
足りない部分のみゴールドで作製
(六甲さん、いつも精密なゴールド作って頂いてありがとうございます)
歯ぐきよりの白い部分が残っているの分りますか!?
実際私の臨床でも、ここ5年ぐらい抜髄した歯にクラウンは入れていません。
生存率は今のところ99.9%(5年で歯根破折2本)
レジンコアを入れメタルクラウンで咬頭被覆を行うことが多いですね。
また、歯質があれば1本800円もする高級ファイバーは入れる必要もないと考えています。
(私見は続きますが、それは私のブログなのでスルーして読んでくださいm(_ _ )m)
残った壁(エナメル質を含む歯質)がある程度の強度を保つ訳ですから、
わざわざ中に本当にレジンと接着しているかどうか分らない補強芯(ファイバー)を入れる必要ないと考えています。
まぁ、毎回ファイバーにシラン処理するのもめんどくさいですし゚+.(・∀・).+゚.
ただ、メタルクラウンに比べるとメタルアンレーは治療難易度が上がる治療なのでそこは研鑽を積むしかありませんね(> <;)
(まぁ、私の仕事は精密に削って、精密に型取りまでで、後は技工士がいい感じで作ってくれます)
って言いながらアンレーではなく、
http://eedental.fine.to/eeblog/2013/01/6canals.html
こんなことをしているので説得力ゼロですね。。。(;・-・)
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超主観的感想文 「シングルファイルシステム」 IFEA
- 2013年5月26日 14:42
- 歯内療法日記
木曜から日曜日まで朝から晩まで(早い日には朝8時半~、長い日には20時まで)講義を聴きに行っていました。
最終日にはすでに飽きていましたが。。。(p・Д・;)
(個人的にはインプラントの話がありなら「レジン」の話があってもいいのでは!?と 日本は接着技術も世界一なので)
木曜日に興味はあるが今一手を出さなかった「シングルファイルシステム」
(1本のファイルで神経の治療を簡便に終わらせるというものです)
海外では2年ぐらい前から販売されていたのですが、今年から日本でも
「SAF(サフ)」、「RECIPROC」、{WAVE ONE」の販売があるようです。
ただ、木曜の海外の先生の話を聞く限り・・・
結論:これはなしだな!(*ノω<*)
書ける範囲で、
(色々シークレットの情報も得たのですが、絶対にブログで書かないでねと念を押されました情報もありますので)
今回の4人の高名な海外の先生はメーカーが呼んできているので、そのメーカーの道具のCM合戦を行ったわけです。
そしてメーカーよりの都合のよいデーターを出し、お互いに相手のファイルを駄目だしする(笑)
ここがある意味ポイント!o( ̄Д ̄o)
CM的な良い部分より悪い部分が知りたいのでこちらは好都合!
予想屋的に競馬のようなマークを付けると、◎本命 ○対抗馬 該当なし
強いて言うと、
△ SAF
▽ RECIPROC
▼ WAVE ONE
SAFはいいかなと思うのですが、導入コストが高い!
実際、ブースに行って話を聞くと、長田のチェアー(数百万)が必要で、
長田のチェアーがない歯科医院は
「ファイル、エンジン、その他もろもろ合わせて50万近くです」
高っ!(p・Д・;)
イスムス・フィンまで削れる点は非常に魅力的ですが・・・
基本的にシングルファイルシステムは1回の使い切りと言う設定ですので、
メーカーの指示通りすると毎回1本5000円のコストがかかります(-。- )
WAVE ONEも治療後にファイルを滅菌をかけると、コントラモーターに入らない仕組みになっているそうです。
(裏情報として、カラーマーカーの膨脹する部分をカッターで削ってしまえば使えるようになるそうです)
でも?
保険診療の前歯の治療費って、3000円ぐらいでは・・・!?
完全に赤字覚悟の治療になりますので使用する先生はボランティア精神で(笑)
また私がシングルファイルシステムが「なし」だと思ったのが、コストより
「RECIPROC」、{WAVE ONE」は他の従来型の複数本使って行う治療より歯に対して歯根破折(マイクロクラック)が起こっているとのこと。。。
術者がラクをする為に生れたテクノロジーが患者さんの将来を傷つけては・・・┐( ̄ヘ ̄)┌
太い丸太(直径50cm)の真ん中に20cmの穴をあける時に、
・規格通りの20cmの大きなドリルでガガっと短時間で削る方法
・逆に真ん中に小さな穴を開け、少しずつカンナで時間をかけ削る方法
どちらに丸太に亀裂が入りやすいのか!?
太いドリルで削った方が割れるイメージはありますよね。
因みに噂に聞いてたプロテーパーのF2、F3もマイクロクラックが起こる可能性があるファイルとのこと。
また、これらの「シングルファイルシステム」
シングルとは言葉だけで、まずハンドファイルでの穿通が必要になります。
「RECIPROC」、{WAVE ONE」は#10のKファイルが抵抗なく根尖まで、
「SAF」にいたっては、#20まで穿通した後にファイルを使用します。
(#20まで穿通させるのが結構手間かかるんですけど・・・(;・∀・))
もう1つの欠点は、
感染根管処置に弱い・・・( ̄ロ ̄;)
「RECIPROC」、の演者の先生の動画では強引に使って治療出来るとおっしゃられていましたが・・・
動画を見た瞬間、
「それは先生の腕が凄いから・・・」
一番使えそうな「SAF」ですが、歯の中が空洞になって初めて使用することができます。
ですので、通法通り中のGPを除去して、根尖までのガイド(穿通)を確保してからでないと使用できません。
ん~、結論としては、『ボルテックスファイルの方が好き!』\(>∀<)/
ただ、{WAVE ONE」で使用するレシプロタイプのモーターは使えそうなので、
良からぬことを考え中です。
(デンツプライ貸してくれないかな。。。)
と言うか、ここまで書いてメーカーにウチ抹殺されないか!?(笑)
来月ペントロンの第3回(表向き最終回)のセミナーがありますので、
今回のAAEとIFEAのネタをまたまとめて発表しますm(_ _)m
(IFEAの会場でボルテックスの使い方を何回か聞かれましたが、この辺のネタもセミナーで話をさせてもらいます)
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治療当日の注意事項 『根管治療 と 痛み』 歯内療法専門医
- 2013年5月18日 09:10
- 歯内療法日記 | EEデンタル NEWS
根の治療後の注意事項
・根の治療期間中は、歯が不安定な状態となり、普段どおり咬んだりしていると痛みが出ますので治療中の歯は安静にしていただき硬いものはなるべく控えて、反対側で咬むようにしてください。
また治療を成功させる為には患者さんの健康状態も重要になりますので、十分な休養を取ってください。(体が疲れていては治るものも治りづらくなります)
・根の治療が始まったら、治療を中断しないようにしてください。
二ヶ月以上治療を中断すると歯の中が細菌だらけになり抜歯の対象になってしまうことがあります。忙しくなりそうな場合は事前に一言行ってもらえば、暫間的な処置を行い細菌の繁殖を抑えますので、遠慮せずお申し出ください。
・痛み止めに関して、痛いときに1錠お飲みください。飲んだ後30〜40分後から効き始めます。1時間して、痛みが治まらない時には2錠目をお飲みください。
術後2〜3日は多くの場合で痛みは出ます。痛みを我慢するほど体に痛みが定着してしまいますので、気になる痛みであれば痛み止めを服用ください。(その方が結果として治療がスムーズに進行します)
*また痛み止めを飲んで気分が悪くなられた方は、それ以降飲むのを止めて、EEデンタルに電話(0532-57-7707)をして指示を仰いでください。
・気になるとは思いますが指で触らないようにしてください。
・文献的に7%ぐらいの確率で大きく痛んだり、大きく腫れることがあります、
その際医院までお電話下さい。(2012年の当院は1%以下の割合でした)
・違和感程度の痛みが三〜六ヶ月程度続くことがあります。
また、何かありましたらEEデンタル(0532-57-7707)までご連絡下さい。
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おぉ〜、イスムスに入ったね!(大臼歯の根管治療)
- 2013年5月17日 14:50
- 歯内療法日記
術前:非常に綺麗な根管治療がしてありますが、
左側から2番目の歯がセラミッククラウン予定で、
根の先のうっすら見える病変が気になるので、
一度根管治療をすることにしましたヾ(・∀・ )
術後:イスムスまで綺麗に充填ができました。
治療回数:2回
『イスムス』って何!?
長文でよろしければ、
イスムス=http://eedental.jp/eeblog/2011/11/post-276.html
この赤い部分がイスムスという部分です。
簡単に言えば神経管と神経管をつなぐ横に走る神経管です───(σ ゜д゜)σ
術前も綺麗な根管治療がしてありましたが、たぶん根管充填法が側方加圧で根管充填してあった為このイスムス部にはガッタパチャーが入っていなかったようです。
また、このイスムスの部分はファイルというヤスリでは掃除できないので
イスムス部にまで根管充填するには、かなりチマチマ超音波洗浄する必要があり、
なおかつ垂直加圧という根管充填法を採用しないとこの部分までガッタパチャーは入りません。
まぁ、根管治療はガッタパチャーを綺麗に入れるという治療ではありません が、
逆に言えばイスムスに入ったケースはある程度根管洗浄が出来ているとも考えられます( ゝω・)
以上、かなりマニアックな1症例でしたm(_ _;)m
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根管治療した歯を探せ!
歯内療法(神経の治療)をした歯は通法銀歯やセラミックをいれるのですが、
今回はセラミックも銀歯も使用せずレジン充填にて治療を行いました。
歯内療法をした歯が2本、レジン充填をした歯が5本あります。
分りますかね!?( ・∀・)ノ
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10年前に自分が行った根管治療(抜髄)
- 2013年5月10日 09:05
- 歯内療法日記
10年前に自分が根管治療させてもらった歯を見ました(^ω^ )
(当時は勤務医で全て保険治療)
抜髄を2本して、クラウンを2つ入れさせてもらいました。
実はこの2本の根管治療
『ラバーダム』していません(笑)
当時はメンドクサイとか、根管充填剤(レントゲン上で白く見える線)をいかに根の先まで入れるかなどテクニック的なことしか考えていませんでした。。。(・д・;)
(卒後3年目なんてそんなものだとは思いますが歯内療法に目覚めた時期でした(´ゝз・`))
卒後14年目の今根管治療を見ると、
経過は悪くはないと思います。
奇跡的に2本ともうまくいっているという結果論ですが、
10年問題起こさない治療が出来ている事実が嬉しかったですね(`・∀・)ノ
技術も知識もない時期に行ったもので、
同業者の方はあまりレントゲン見て突っ込まないようにしてくださいm(_ _;)m
特に吉岡先生(笑)
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続:珍しい癒合歯の根管治療(臼傍歯)
- 2013年5月 6日 22:18
- 歯内療法日記
すみません、
http://eedental.jp/eeblog/2013/03/post-726.html
で発表した
http://eedental.jp/eeblog/2013/03/-mmmiddlemesial-mdmiddle-distal.html
なんですが、
>臼傍歯の癒合ケースの2年予後のスライドも出しましたが、それは次回にでもブログにします。
と、書きましたが完全に忘れていました。
詳しい説明は
http://eedental.jp/eeblog/2011/08/post-337.html
を読んで下さいm(_ _ )m
術前⇒1年後⇒2年後
たまたまですが、上手く治ってくれそうです!( `・∀・)ノ
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