Home> 歯内療法日記 > 超主観的感想文 「シングルファイルシステム」 IFEA
超主観的感想文 「シングルファイルシステム」 IFEA
- 2013年5月26日 14:42
- 歯内療法日記
木曜から日曜日まで朝から晩まで(早い日には朝8時半~、長い日には20時まで)講義を聴きに行っていました。
最終日にはすでに飽きていましたが。。。(p・Д・;)
(個人的にはインプラントの話がありなら「レジン」の話があってもいいのでは!?と 日本は接着技術も世界一なので)
木曜日に興味はあるが今一手を出さなかった「シングルファイルシステム」
(1本のファイルで神経の治療を簡便に終わらせるというものです)
海外では2年ぐらい前から販売されていたのですが、今年から日本でも
「SAF(サフ)」、「RECIPROC」、{WAVE ONE」の販売があるようです。
ただ、木曜の海外の先生の話を聞く限り・・・
結論:これはなしだな!(*ノω<*)
書ける範囲で、
(色々シークレットの情報も得たのですが、絶対にブログで書かないでねと念を押されました情報もありますので)
今回の4人の高名な海外の先生はメーカーが呼んできているので、そのメーカーの道具のCM合戦を行ったわけです。
そしてメーカーよりの都合のよいデーターを出し、お互いに相手のファイルを駄目だしする(笑)
ここがある意味ポイント!o( ̄Д ̄o)
CM的な良い部分より悪い部分が知りたいのでこちらは好都合!
予想屋的に競馬のようなマークを付けると、◎本命 ○対抗馬 該当なし
強いて言うと、
△ SAF
▽ RECIPROC
▼ WAVE ONE
SAFはいいかなと思うのですが、導入コストが高い!
実際、ブースに行って話を聞くと、長田のチェアー(数百万)が必要で、
長田のチェアーがない歯科医院は
「ファイル、エンジン、その他もろもろ合わせて50万近くです」
高っ!(p・Д・;)
イスムス・フィンまで削れる点は非常に魅力的ですが・・・
基本的にシングルファイルシステムは1回の使い切りと言う設定ですので、
メーカーの指示通りすると毎回1本5000円のコストがかかります(-。- )
WAVE ONEも治療後にファイルを滅菌をかけると、コントラモーターに入らない仕組みになっているそうです。
(裏情報として、カラーマーカーの膨脹する部分をカッターで削ってしまえば使えるようになるそうです)
でも?
保険診療の前歯の治療費って、3000円ぐらいでは・・・!?
完全に赤字覚悟の治療になりますので使用する先生はボランティア精神で(笑)
また私がシングルファイルシステムが「なし」だと思ったのが、コストより
「RECIPROC」、{WAVE ONE」は他の従来型の複数本使って行う治療より歯に対して歯根破折(マイクロクラック)が起こっているとのこと。。。
術者がラクをする為に生れたテクノロジーが患者さんの将来を傷つけては・・・┐( ̄ヘ ̄)┌
太い丸太(直径50cm)の真ん中に20cmの穴をあける時に、
・規格通りの20cmの大きなドリルでガガっと短時間で削る方法
・逆に真ん中に小さな穴を開け、少しずつカンナで時間をかけ削る方法
どちらに丸太に亀裂が入りやすいのか!?
太いドリルで削った方が割れるイメージはありますよね。
因みに噂に聞いてたプロテーパーのF2、F3もマイクロクラックが起こる可能性があるファイルとのこと。
また、これらの「シングルファイルシステム」
シングルとは言葉だけで、まずハンドファイルでの穿通が必要になります。
「RECIPROC」、{WAVE ONE」は#10のKファイルが抵抗なく根尖まで、
「SAF」にいたっては、#20まで穿通した後にファイルを使用します。
(#20まで穿通させるのが結構手間かかるんですけど・・・(;・∀・))
もう1つの欠点は、
感染根管処置に弱い・・・( ̄ロ ̄;)
「RECIPROC」、の演者の先生の動画では強引に使って治療出来るとおっしゃられていましたが・・・
動画を見た瞬間、
「それは先生の腕が凄いから・・・」
一番使えそうな「SAF」ですが、歯の中が空洞になって初めて使用することができます。
ですので、通法通り中のGPを除去して、根尖までのガイド(穿通)を確保してからでないと使用できません。
ん~、結論としては、『ボルテックスファイルの方が好き!』\(>∀<)/
ただ、{WAVE ONE」で使用するレシプロタイプのモーターは使えそうなので、
良からぬことを考え中です。
(デンツプライ貸してくれないかな。。。)
と言うか、ここまで書いてメーカーにウチ抹殺されないか!?(笑)
来月ペントロンの第3回(表向き最終回)のセミナーがありますので、
今回のAAEとIFEAのネタをまたまとめて発表しますm(_ _)m
(IFEAの会場でボルテックスの使い方を何回か聞かれましたが、この辺のネタもセミナーで話をさせてもらいます)
- 購読
- Powerd By
コメント:0